【SNSは毒薬】ありのままの自分を受け入れることが幸せへの近道
魅力的な男たちの画像を見放題のSNSは楽しい反面、コンプレックスを大いに刺激される毒薬にもなりかねない。素敵な男たちと比べて「自分は全然ダメ」「こんなんじゃモテるはずない」と落ち込みがちなゲイ・バイ男性に、人生相談のプロが贈るアドバイス。
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目次
自信がないと恋に臆病になる
「隣の芝生は青く見える」と昔から言われるが、自分以外のゲイがSNSにアップする自撮り画像と自分を比べて自信を失い「こんな体型の自分に男ができるはずがない」と落ち込んだり、諦めたりしていないだろうか。
これ、日本に限ったことではないようで。米国のセラピストがゲイが陥りやすい悩みについて記した記事を紹介しよう。
『普通体型に惹かれる男が、自分が普通体型であることを受け入れがたいのはなぜか』という興味深い記事を執筆したジェイク・マイヤーズは、性的マイノリティのための初のオンライン・セラピー・プラットフォーム『Gay Therapy Space(ゲイ・セラピー・スペース)』の創設者。
心理学の学士号と臨床心理学の修士号を取得し、結婚・家族療法士の資格を保持している。
マイヤーズが自分に自信がもてずに恋に臆病になっているすべてのゲイに贈る、幸せになるための提言を見ていこう。
私たちは外見ですぐに判断される
正直に言うと、出会い系アプリでは身体的な外観は重要です。
あなたがどんなアーテイストや映画、アニメにハマっているのかとか、どんな本を読んでいるのかとか、どんな仕事をしているのかなどは、誰も気にしません。私たちは外見ですぐに判断されるのです。
私たちの身体は、ゲイの恋愛市場における「通貨」のようなものです。私たちが互いにつながるかどうかを決めるのは、「肉体」なのです。
多くのゲイがそうであるように、私も自分の 「通貨」つまり自分の体に納得できるようになるまで長い時間がかかりました。鏡を見るたびに、欠点ばかりが目についたものです。
自分の腹を常に気にしていたし、髪の生え際はかつてあった場所と比較して、肌にはどんな小さなシミや欠点があるのか探していました。そして、そうするたびに自己嫌悪の波が私を襲ってきました。
「どうしてSNSやアプリで見る素敵な男たちのようにはなれないのだろう?」
魅力を感じる基準は十人十色
今では私は自分のことを「結構イケてる、悪くない」と思っています。しかし、ゲイの誰もが自分の「通貨」を維持するために、できる限り完璧に見えるように、SNSにアップする自撮り画像に工夫を凝らしているのだと理解するまで、かなりの時間を要しました。
SNSやアプリで他のゲイたちの「完璧な肉体」自撮り画像の海に出くわして、「僕はあんな風には見えないよ」と自信を失ってしまうのは、あなただけではありません。
私は明らかに誰もが認めるホットでセクシーな男ではありません。ただ覚えておいてほしいのは、「ホット」や「セクシー」の基準は人によってさまざまだということです。
もしあなたが常に、他の人たちがアップする「最高の姿(時には5年前、10年前のものだってあるにちがいない)」と自分とを比べていたら、「自分は劣っている」と感じる罠にはまってしまいます。
鏡と仲良くなるための方法
私が心理療法を行う中で気づいた興味深いことは、多くのゲイ男性が、自分自身を判断するほど厳しく他人を判断していないということです。普通体型の男に惹かれるゲイが、自分の体が普通体型であることを受け入れられない人が多いのです。
明らかに、ここにはダブル・スタンダードが存在します。
私たちは、自分自身を達成不可能な完璧な状態におこうとする一方で、他人の肉体に対して見る目が甘くなり、時には不完全な部分ですら愛おしく「とても素敵だ」と賞賛することさえあるのです。
では、どうすれば私たちは鏡と仲良くなれるのでしょうか。
まずは、「完璧さ」を保つという考えを捨てることが大切です。完璧な人などいませんし、魅力は完全に主観的なものなので、その概念自体が幻想的です。
ある人にとっては魅力的だとしても、他の人にとってはまったく魅力的でないということは、珍しくありません。私たちは皆、自分の外見について長所と短所を持っています。長所に感謝し、長所を生かすことに集中するべきなのです。
「自信のオーラ」があなたを輝かせる
また、鏡で自分の肉体を厳しくチェックしているように、他人はあなたのことを厳しい目で見ているわけではないことも知っておいてください。
ゲイの世界は、スリムからデブまで実に幅広いタイプがあり、さまざまな嗜好を持った男性がたくさんいるのです。あなたが自分の長所を愛し短所ですら「持ち味」だと受け入れるようになれば、意外にその持ち味を受け入れてくれる人がいることに気づくでしょう。
典型的な「モデル」のようなルックスでなくても、その人がとても魅力的だと感じるのは堂々としているからだ、と気づいたことはありませんか?
自信に満ちたオーラを身につけることはセクシーな印象を周囲に与えることにつながります。普段は「7点」くらいに思える人を「10点」に跳ね上げるほどにです。
自分を愛し、受け入れることを実践すれば、その自信は他の人からの見え方を変えることにつながっていきます。もちろん、これは常に簡単な道ではありませんが、挑戦してみる価値は大いにあるでしょう。
根拠なき自信から始めよう
ジェイク・マイヤーズの言葉は心に響いただろうか?
いずれにしても自分の顔と身体は、一生つきあっていかなければならないもの。スキンケアや筋トレをして磨くことも重要だけれど、その前に今の自分を厳しすぎる目でチェックするのを止めて、長所も短所も含めて愛おしく思うことから始めたい。
根拠などなくてもいい、とにかく「自信」をもつことがゲイの幸せを掴む旅の始まりなのだから。
最後に読者にSNSで他の男たちと自分を比べてコンプレックスを感じたことがあるのか尋ねてみる。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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