30代以上のゲイが直面する実家の片付け問題「あなたはいつ始めるつもり?」

実家から離れてゲイライフを満喫していたとしても、親が高齢になればいろいろと実家のことを考えなきゃならない局面が増えるもの。

実家の片付け、も重要な局面のひとつだ。

20~60代の男女300名が考える「生前整理・遺品整理など実家の片付け」に関するアンケート調査の結果を見ていこう。

ゲイにも切実!実家の片付け問題

実家の片付け

今はまだ親が元気だから、と思っていると、ある日突然体調を崩したり、転倒して怪我をしたりして入院する、なんてことが高齢者には起こるもの。後期高齢者にとって入院は、介護生活の始まりを意味する。

いざ、介護を担うようになったら、実家の片付けを同時に進めるなんてことはまず不可能だ。

しかし、少子高齢化社会が進むなか「年老いた親が暮らす実家の片付けをしたいけれど、なかなか進まない」という悩みを持っている人は多いという。

「生前整理・遺品整理など実家の片付け」に関するアンケート調査からは、子供世代のリアルな悩みが見えてきた。

片付けのタイミングは「親が元気なうち」が最多

実家の片付け

「親が元気なうち」「亡くなってから」「病気や介護が必要になってから」それぞれの回答の理由をみてみよう。

1位:親が元気なうち(48%)

「できるだけ親の意向を尊重したいので、介護などの世話が必要になりみな忙しくなる前にやっておきたいです」(40代男性)

「元気なうちに整理をして欲しいのと、中には見られたくない物もあると思うのでその処分もして欲しい為」(30代女性)

片付けをするうえで、いちばん悩ましいのが「処分すべきかどうか」の判断がつかないケース。親が元気なうちだと「必要かどうか」「思い入れがあるものかどうか」などを親自身に判断してもらえるという理由が多く挙げられていた。

2位:亡くなってから(31%)

「生きているうちにやろうとしても、親が納得しないから」(30代男性)

「本人はまだ元気だし整理されたら死ぬのを待たれていると思われそうでかわいそう」(40代女性)

「親が片づけるのを嫌がる」と並んで「親が元気なうちに片づけるのはかわいそう・気が引ける」という理由を挙げた人が目立った。

思い出がたくさんつまった大切なものをひとつ片づけるたびに、人生の幕を閉じる瞬間に一歩ずつ近づいていくような気がして、親は片付けを嫌がるのかもしれない。また、そんな親の心情を汲み取る子供世代も「親が亡くなったときのことを考えたくない」と感じているのだろう。

3位:病気や介護が必要になってから(15%)

「親が元気なうちから自分が主導で始めてしまうと、それきっかけで親も老け込みそうだし、自分も心情的にツライ」(40代男性)

「まだまだ元気な間は本人たちに任せるべきだと思いますが、自分にとって残したいものや引き継ぎたいものは親の意識のあるうちに保管場所を確認しておきたいです」(40代女性)

こちらは先述の「親が元気なうちに」と「亡くなってから」で挙げられた理由を合わせたような結果となった。

「必要かどうか・残したいかどうかは親自身で判断してもらいたい」という現実的な願いと「親が元気なうちに片付け始めるとかわいそう」という親への気づかいの間で揺れる様子が見てとれる。

処分に困るものランキング

実家の片付け

「写真・思い出の品」「趣味・収集品」「家具・家電」「仏壇」「衣類」、それぞれの回答の理由をみてみよう。

1位:写真・思い出の品(134票)

「親の人生そのものなので、自分で取捨選択しづらいです」(50代女性)

「家族にとっても大切なものなので捨てるのは心苦しいですし、だからといって誰がどうやって保存するかも悩んでしまうと思うからです」(20代女性)

「やはり数々の写真や思い出の品にはそれぞれの気持ちが大きく関わるため、片付ける際に意見が分かれやすいからです」(20代女性)

大切な親や家族の気持ち、そして共に積み重ねてきた歴史がつまったものであるため、写真や思い出の品は多くの人にとって処分しづらい存在のようだ。「見つける度に思いが込み上げて泣けてしまい、片付けが進まないから」という回答もあり、処分しながら思い出に涙する家族の姿も浮かんでくる。

2位:趣味・収集品(107票)

「本人にはかなりの思い入れがあるものなので、納得して処分するまで時間もかかり困ります」(20代女性)

「その人にしかわからない価値を判断する基準が難しいから」(30代男性)

趣味のアイテムや収集品は、まさにその人の価値観を象徴するもの。大量の古いレコードやCD、押入れに眠っている手作りのパッチワークなど「場所をとって困るけれど、親の嗜好や愛着がつまったものはなかなか捨てられない」というジレンマに悩む人が多く見られる。

3位:家具・家電(105票)

「市のセンターに引き取ってもらうためには予約をしてマンションの下のゴミ捨て場に捨てに行く必要があります。1人では大変なので、業者を雇わないと厳しいかと思いますし、古い家電も多いので処分費用が高額になりそうです」(30代女性)

「重たいし、処分に手間とお金がかかるから」(30代女性)

タンスなどの家具や大型家電は、家族だけで運ぶのが難しかったり処分にお金がかかったりする点が大きな悩みとして挙げられている。特に一人っ子の場合は、人の手を借りない限りは運ぶこと自体が困難となる。

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4位:仏壇(66票)

「仏壇を現在の私の部屋に置くスペースが無いので処分したいが、両親は恐らく処分して欲しくないと思っていそうなので扱いにとても困る」(20代男性)

「どうやって処分したらいいかわからない」(50代男性)

仏壇は「処分の仕方がわからない」を理由に挙げた人が目立った。特に、親ほど信心深くなかったり仏壇の必要性を感じていなかったりする子供世代にとっては、悩みの種になっている。

5位:衣類(65票)

「衣類はたくさんありすぎるから捨てるだけでも大変」(50代女性)

「衣類や着物は母のお気に入りばっかりだったので処分するのには勇気がいります」(50代女性)

数の多さを理由に挙げる人が多い中で「親のお気に入りだったから処分できない」という回答も目立った。直接身に着けるからこそ、体温が感じられる大切なものとして処分に困るのかもしれない。

実家の片付けは悩みとトラブルの宝庫

実家の片付け

ここからは、アンケートで寄せられた実家の片付けについての悩みや、実際にあったトラブルを紹介する。

■「今はまだ、そんな時期じゃない!」と片付けを拒む親

「遺品整理の相談をするとまだそんな時期ではないと指摘を受けた」(30代男性)

「親に生前整理の話をしたら、まだしないと言われ中々進まない」(30代女性)

先述の通り「親が元気なうちに片づけたい」と思っている回答が半数近くを占める一方で、「まだ時期ではない」と親が片付けたがらないといった回答が多く見られた。元気なうちは愛着のあるものに囲まれて暮らしたいという想いが、親たちに片付けを渋らせる要因ではないだろうか。

■注意!生前整理の提案は親の怒りを誘う

「片付けの話をしに行ったら烈火のごとく怒られて追い返されてしまった」(50代女性)

「今はまだ元気とはいえ、いつ何が起こるかわからないので家の中の整理をしていってもらいたいと思っていますが、そのことを伝えても聞く耳を持たず喧嘩になってしまいます」(30代女性)

「母はまだまだ元気なので、生前整理の提案をしたら、『そんなに早く死んで欲しいのか?』と凄い剣幕で怒ってくるので何とも困ったものですね」(50代男性)

「処分するかどうかは親の意思を尊重したい。だからこそ、親が元気なうちに少しずつ一緒に片付けを進めたい」と考える子世代と、「早くいなくなってしまえということか!?」と怒る親。

親の想いを尊重したいからこそ生前整理を提案したのに、肝心の親には伝わらない。

半ば諦めの境地で、片付けに着手できない現状を受け止める子供世代の姿は、少子高齢化が進む日本では今後もますます増えていくのかもしれない。

実家の片付け

■「捨てたい」子供世代VS「捨てたくない」親

「本人の大事にしている思い出の物がこちらにとってはゴミ同然の物だった時、それを場所を取って保管し続けるかどうか揉めている」(30代男性)

「元気なうちに片付けをしてほしいのですが、物が捨てられない世代なのか、全部必要だと言って、なかなか捨ててくれません」(30代女性)

少しずつでも不要なものを処分して片付けを進めたい子世代に対して、親は「まだ必要」と捨てたがらない傾向にあるようだ。この背景には、親が物を大切にする世代であることや「物がたくさんある=豊かな生活」という価値観が根付いていることがあるのではないだろうか。

■遺品整理は兄弟姉妹の揉め事のタネ

「兄弟でも価値観や考え方が異なるので、遺品の整理を行うときは意見の食い違いが生じました」(40代男性)

「遺品整理をする際、私はこれが欲しいなどと言い合いになり、兄弟で揉めた」(50代男性)

兄弟姉妹間でも、価値観の違いから「捨てる」「捨てない」の判断に食い違いが生じたり、誰がもらうかで揉めたりといったトラブルが見受けられる。

また、誰が「片付け費用を負担するか」「土地を管理して固定資産税を納めるか」などで揉め事に発展するケースもあるようだ。

お金に関することは、兄弟姉妹間でもシビアな問題になりがちな点は注意と覚悟が必要かもしれない。

■自力での片付けには時間と労力が必要

「なかなかすぐには終わらず時間がとにかくかかることです」(20代女性)

「体力的な負担が大きく、なかなか作業が進まないところ」(30代女性)

「価値が分かるところに処分をしないで適当なところに処分を任せたら二束三文にもならなかったうえに処分費用もかさんでしまったことがありました」(40代男性)

子供世代は、自身の仕事や家庭と両立しながら実家の片付けを進めるケースが大半。年老いた親と子世代だけでは、思うように作業が進まなかったり大型家具・家電の搬出が難しかったりなど、時間面・体力面での苦労が多いようだ。

自力での処分が難しい場合は専門業者に依頼する人が大半だが、「業者選びを間違えると、せっかくの価値あるものが適切に評価されなかった」という後悔の声も寄せられた。

困った時はプロに相談する方法も

実家の片付け

捨てるには忍びない遺品は、新しい持ち主のもとへ届けて次世代へとつないでゆく手段としての買取サービスを活用する方法もある。

このアンケート調査を実施したウリエルは、遺品整理事業からスタートしたからこそ「親御さんが大切にしてこられたお品物への想いをしっかりと汲み取り、ひとつひとつ丁寧に拝見します」と考えている。

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プロの遺品整理士と買取査定士が同時に家財整理を行い、貴重品の捜索・形見分け・品物の供養から買取まで丁寧に対応する上に、生前整理×買取も可能だとのこと。

「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」に対応しているので、実家の片付け・整理で迷ったときは相談してみるのもよさそうだ。

ウリエル公式サイト:https://www.uriel-cuore.co.jp/
買取×遺品整理サービス:https://www.uriel-cuore.co.jp/ihin/

※この調査は、買取専門店ウリエルがクラウドワークスに依頼して、6月3日~6月13日にインターネットでアンケート調査した。対象は、20~60代の男女で、有効回答人数は300名。


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