親が!パートナーが!そして、自分も。認知症を理解するための漫画ガイド本が登場

高齢の親やパートナー、そして自分にも訪れるかもしれない「認知症」という将来。考えるだけで不安になってしまう問題だが、目を背けていても不安は解消しない。

認知症を理解するための新刊『マンガでわかる「認知症の人には、こんなふうに見えています」』が、5月17日(火)発売となる。

明日はわが身かもしれない病気

認知症の人には、こんなふうに見えています

厚生労働省の「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」によると、2025年には高齢者の約5人に1人が認知症を発症するといわれている。親やパートナー、そして自分が認知症になる可能性は決して低いものではない。

怒りっぽくなったり徘徊したり、認知症患者は時に不可解な言動で周囲を悩ますことがある。

しかし、そこには患者なりの理由や思いがあり、それを理解することで余裕を持って当人と接することができると、新刊『マンガでわかる「認知症の人には、こんなふうに見えています」』の監修者で脳内科医の加藤俊徳氏は言う。

明日はわが身かもしれない病気、それが、認知症です。年を重ねれば重ねるほど認知症になるリスクが上昇します。もし家族が認知症と診断されても、認知症の人の脳の世界を少しでも想像し理解できれば、やってあげられることが分かります。

理不尽に思える振る舞いに頭を悩ませることもあります。そんなとき、相手の気持ちを汲み取りながら、介護の負担も軽くすることができます。

認知症の人には、こんなふうに見えています

監修者:加藤俊徳氏プロフィール

脳内科医/医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。専門はMRI脳画像診断、発達脳科学、発達障害、認知症。脳番地トレーニングの提唱者。独自開発した加藤式MRI脳画像診断法を用いて、これまで1万人以上を診断・治療。『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き「選ばれた才能」を120%活かす方法』(ダイヤモンド社)、『名医が実践する 脳が変わる超・瞑想』(サンマーク出版)、『記憶力の鍛え方』(宝島社)など著書多数。

認知症のステージ別の理由や対応策

『マンガでわかる「認知症の人には、こんなふうに見えています」』では、 「認知機能が低下している人の視点」で、認知症患者のよくある言動をわかりやすくマンガ化した。

症状を初期から重度までのステージ別に分け、その理由や対応策を、1万人以上の脳を診断してきた加藤先生が解説。また、認知症患者の家族に役立つ情報をまとめたブックインブックや、40~50代から始める「脳の強化法」なども掲載している。

認知症の人には、こんなふうに見えています
マンガで事例をわかりやすく紹介
認知症の人には、こんなふうに見えています
認知症のサポートガイドブック付き

外出自粛によって体を動かすことが少なくなると、高齢者は筋肉、関節などが萎縮して体の各部位が老衰しはじめる。感染予防は大前提だが、散歩などで積極的に外に出ることが大切。高齢の親やパートナーの世話をしている人は、これは頭にいれておきたいポイントだ。

認知症の症状が出始めるのは65歳以上が多く、家事などきめ細かい作業をすることが多い人は、認知機能の低下に気づきやすい。一方、家事や身の回りのケアを人任せにしている人は認知機能の低下に気づかず、発覚が遅れがちで、認知症初期から中期まで一気に進んでしまう傾向がある。

認知症の人には、こんなふうに見えています
認知症の人には、こんなふうに見えています
認知症の人には、こんなふうに見えています

本書には、「すぐに取り組める認知症の予防法」も掲載している。

★絶対ノー残業デーをつくる
★10分間の昼寝をする
★歌を歌いながら料理をつくる
★階段を1段とばしで下りる
★創作料理をつくってみる
★自分の目標を親にメールで伝える
★街で見かけた人の心理を推測する
★おしゃれな人の服装をまねる

頭も肉体も健康で元気なうちに、認知症への理解を進めておけば、漠然とした不安は解消できるかもしれない。

認知症の人には、こんなふうに見えています

『マンガでわかる 「認知症の人には、こんなふうに見えています」』
発売日:2022年5月17日
定価:1100円(税込)
発行:宝島社
Amazon:https://amzn.to/3lf03rH


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