ディズニープラス消防士ゲイ・ドラマで人気のバイ俳優カミングアウトの理由
ディズニープラスで配信中のドラマ『9-1-1 LONESTAR』で、ゲイの消防士(途中から救急救命士)を演じるローネン・ルビンスタインは、整ったマスクと繊細な演技で人気を集めている。ルビンスタインがカミングアウトした経緯とともに、彼のお宝画像を紹介する。
ゲイが特別な存在ではない世界線

人気消防ドラマ『9-1-1: LA救命最前線』のスピンオフ作品として、テキサスに舞台を移して2020年より放送開始した『9-1-1 LONE STAR』。
不幸な大事故でほぼ全滅したテキサス州オースティンの消防署を立て直すために、ニューヨークから9.11を生き延びた英雄の署長(ロブ・ロウ)が息子で消防士のTK(ローネン・ルビンスタイン)と共に赴任してくるところからドラマは始まる。
オープンリーゲイのTKは恋人に手ひどく振られて失意のどん底状態だったが、オースティンの警察官カルロスと惹かれあい、二人の欲望には科学変化が生じ、その後二人は一緒に暮らすようになる。
『9-1-1 LONE STAR』の特徴はゲイのキャラクターに「カミングアウトストーリー」を付与しなかったこと。ゲイやゲイ・カップルの存在を、特別なことではなく、ごく普通のこととして描いており、それが視聴者にも受け入れられているところは時代が変わってきたことを感じる。
現在、ディズニープラスで『9-1-1 LONE STAR』はシーズン3までを配信している。
バイセクシュアルを告白した理由
ローネン・ルビンスタインは、カザフ・ソビエト社会主義共和国からのロシア系ユダヤ人の移民の子として、イスラエルのレホボトで生まれた。5歳の時に一家はニューヨークに移住し、ニューヨーク市のスタテン島地区で育った。
2011年に俳優デビューしたルビンスタインだが、注目を集めるようになったのは2020年に始まった『9-1-1 LONESTAR』のTK役から。
2021年にVarietyのインタビューでルビンスタインはバイセクシュアルであることをカミングアウトした。
「私は完全にバイセクシャルであると認識しています」
インタビュアーにそう語ったルビンスタインは「今、鳥肌が立ちました。バイセクシュアルだと正直に話すことを心地よく感じて、とてもいい気分です」を続けた。
ルビンスタインが育ったスタテン島地区では、性的マイノリティであることが知られるのは危険なことだったという。
「スタテン島地区では、性的マイノリティであることを知られると、Fワードが飛び交うような冒涜的な言葉を大量に投げつけられるか、ゲイであれば尻を蹴りあげられるかのどちらかです。だから、自分の気持ちを受け入れることに恐怖があったのは確かです。でも、高校生のころには自覚していましたよ。自分の気持ちや男性を見る目には気づいていたけれど、誰にも相談できなかったんです」
そんなルビンスタインがカミングアウトをする気持ちになったのは『9-1-1 LONESTAR』でゲイ役を演じたこと、そして視聴者が彼を受け入れたことが後押しになったそうだ。TKとカルロスのカップルは「#TARLOS(タルロス)」と呼ばれ、ファンに愛されている。
現在米国で放送中のシーズン4では、TKとカルロスの同性婚が描かれるという。日本でもシーズン4の配信が早く始まることを期待したい。
ディズニープラス『9-1-1: LONE STAR』
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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