祝・同性婚!ゲイ俳優ジョナサン・ベネットの新作クリスマス映画が見たい

毎年、この季節になると、アメリカではクリスマスがテーマの新作映画が公開される。今年注目を集めているゲイのクリスマス・ロマンスを描く『ホリデー・シッター』。今年3月に同性婚したばかりの俳優ジョナサン・ベネットが主演するこのドラマと、ジョナサン・ベネットとパートナーのラブな2ショットを紹介する。

男同士のロマンチック・コメディ

ホリデー・シッター

アメリカのケーブルTV「ホールマーク・チャンネル」は、ファミリー向けや子供向けの番組作りで定評のあるテレビ局。毎年、クリスマスの時期はクリスマス関連のオリジナル映画を制作している。

ホールマーク・チャンネルが今年、チャンネル史上初となるゲイ同士のクリスマス・ロマンスを題材にした作品を、クリスマス・シーズンに公開することで大きな話題となっている。それが、ジョナサン・ベネット主演の『ホリデー・シッター(The Holiday Sitter)』。

ホリデー・シッター

急に産気づいた妹に代わって甥と姪の世話をするためにクリスマス・シーズンに地元に帰省するニューヨークの生活を謳歌している独身ゲイのサムが、隣家の増築をしている大工と恋に落ちる。独身ゲイが小さな子供たちに翻弄されながら、偶然の出会いがクリスマス・ギフトのような恋に成就していく様を見せてくれるロマンチック・コメディだ。

イメージはジョン・ヒューズ作品

ホリデー・シッター

『ホリデー・シッター』の企画をホールマークチャンネルに持ち込んだのは、ジョナサン・ベネット自身だったという。

「自分が子供の頃大好きだったジョン・ヒューズ監督の映画『おじさんに気をつけろ!(Uncle Buck)』がイメージの映画を、ゲイのロマコメとして作りたいんだけど」

とホールマーク・チャンネルに持ちかけたところ、このアイデアを気に入ってもらえてすぐに制作にとりかかれることになった。

「ホールマーク・チャンネルのサポートは最初から揺るぎないもので、この物語を正しく伝えるためにとても繊細な配慮をしてもらえた。そのおかげで監督からプロデューサー、脚本家、俳優まで、全員が性的少数者のクリエイティブチームを組むことができたんだ。

映画のあらゆる局面で、チームの誰もがコミュニティのさまざまな側面の意見を出し合い、そしてクリエイティブな決断を下す。これは、本当に素晴らしい経験だった。です。みんなの話を聞き、その情報をもとに、カメラに映るべきものを最善の方法で決定できるのだから」

※ジョナサン・ベネットが公開した、撮影中に共演のジョージ・クリッサとじゃれあう動画

性的少数者にとってのクリスマスとは

ホリデー・シッター

ジョナサンは、クリスマスは「伝統とノスタルジーが心地よく感じられる」とても大切なものだと考えている。同時に、性的少数者にとってクリスマス・シーズンは難しいものだとも感じている。

「家族のサポートを得られない性的少数者にとって、クリスマス・シーズンは決して楽しいものではない。誰もが家族のもとに帰るこの時期に、生まれ育った場所に帰ることができないマイノリティは少なくない。だからこそ、生まれながらの家族だけでなく、自分たちで選んだ”家族”も重要だということを学んできた」

だからこそ、『ホリデー・シッター』のような映画はとても画期的と言える。クリスマスのゲイ同士のロマコメ映画を見ることで、地元に帰れないゲイも、ホリデーの食卓の席があるように感じられるはずだから。

今年3月にメキシコで同性婚挙式

ホリデー・シッター

ジョナサン・ベネットは今年3月に、メキシコのリビエラ・マヤでTV司会者のジェイムズ・ヴォーンと結婚式を挙げた。2年間の交際の末の挙式で、結婚後も仲睦まじい様子をインスタグラムで頻繁に公開している。

そんな幸せな2人の様子を見て、幸せのお裾分けをしてもらおう。

残念ながらホールマーク・チャンネルの作品はなかなか日本では見られる機会が少ない。しかし、すぐには難しいかもしれないが、どこかの配信プラットフォームが『ホリデー・シッター』を配信してくれることを期待したいところだ。

※参考記事:SLICE

The Holiday Sitter ©2022 Hallmark Media/Photographer: Craig Minielly

(冨田格)

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