大阪府編【ゲイとサル痘】感染したと思ったらどうすればいいの?

「体調悪くて発疹がでてきた。これってサル痘かな?」と心配になったときや、最近性的交渉をした相手がサル痘に感染したと聞き「自分も濃厚接触者かも?」と心配になったときは、どうすればいいのだろう?

大阪に住んでいるゲイ・バイ男性はどうすればいいのか、大阪府に尋ねてみた。

・「ゲイとサル痘」ついに日本上陸!パニックになる前に必読の基礎知識
・東京都編【ゲイとサル痘】感染したと思ったらどうすればいいの?

2022年9月6日現在の対応ルール

サル痘
イメージ写真

大阪府健康医療部保健医療室 感染症対策企画課の担当者に、サル痘に感染、もしくは濃厚接触者かもと思った時の対応を尋ねた。

なお、サル痘への対応に関しては日々状況が変化しているので、ここで記載する内容は2022年9月6日現在のものであることを理解してほしい。

感染したかな、と思ったら保健所に相談

サル痘
イメージ写真

第一の質問
「大阪府内在住のゲイ・バイ男性が「サル痘」と思われる症状を自覚した時は、どういう対応をすればよいのでしょうか?」

「病院を受診すればいいのだろうか、その場合は何科を受診すればいいの?」「かかりつけ医に診てもらえばいいの? もしくは専門の病院があるのかな?」「病院で受診する前に保健所とか専門の窓口に相談する方がいいのかな?」

サル痘に感染した人がほとんどいないために、どうしていいのか途方にくれてしまいそうだが、大阪府の場合は、こう対応してほしいとのこと。

・最寄りの保健所に御相談ください。保健所で症状や行動歴などの状況を聞き取りの上、サル痘が疑われる場合は、医療機関を御案内いたします。保健所の代表番号に連絡し「感染症の担当に繋いでください」とお伝えください。

・かかりつけ医に御相談される場合は、電話で症状やエピソードを伝え、受診する際には、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどでおおう等の対策をした上で受診してください。 

・主な症状は、性的接触から3週間(多くは1~2週間)以内に、体の部位に関係なく、発疹や水ぶくれなどがないかご注意してください。(特に顔、口、手足、肛門、臀部(尻)、性器部位での発症にご注意ください)。そのほか、発熱、頭痛などの症状がみられる場合があります。

・他の発疹を生じる病気との区別が難しいことがあります。発疹が現れる感染症には、現在府内で急増している梅毒などもあります。定期的に性感染症の検査を受けることも重要です。

・【ゲイとサル痘】日本のゲイ・バイ男性がサル痘に感染するとヤバい理由

濃厚接触者の疑いがある時も保健所に相談

サル痘
イメージ写真

第二の質問
大阪府内在住のゲイ・バイ男性が「サル痘」の濃厚接触者ではないか、という疑いを抱いたときには、どういう対応をすればよいのでしょうか?

・濃厚接触者の特定は保健所が行います。具体的には、サル痘患者に対して行動歴や接触歴などを聞き取り、濃厚接触者を特定します。保健所やサル痘患者から濃厚接触者に該当すると連絡があった場合は、保健所の指示に従ってください。 

・ご心配な場合は、最寄りの保健所に御相談ください。

・ゲイ・バイ男性必読!感染症のプロによる最新「サル痘レポート」簡単解説

ワクチンはどうすれば接種できるの?

サル痘
イメージ写真

第三の質問
「サル痘」の感染者が府内で拡大した場合、ワクチン接種を希望するゲイ・バイ男性が増えると考えられます。ワクチン接種について定められているルールを教えてください。

・ワクチン接種については、現時点では一定基準を満たした濃厚接触者に対して、発症や重症化予防を目的とした曝露後予防として、臨床研究により実施されています。

・子どもの頃に天然痘ワクチン(=種痘)を接種している世代に関しても、同様の考えのもとに 接種を希望する場合は実施されます。

・HIV感染者に対しては、その人の病状や免疫機能の状態を担当医師が評価して、ワクチン接種が可能か最終的に判断します。 

サル痘に感染した? もしくは濃厚接触者になった? と思った時は、焦って病院に行くのではなく、まずは保健所に相談しよう。

繰り返しになるが、サル痘への対応に関しては日々状況が変化しているので、ここで記載した内容は2022年9月6日現在のもの。情報がアップデートされた場合は改めて紹介するので、最新のサル痘情報をチェックしてほしい。

ジオ倶楽部ではこれからも継続して「サル痘」の情報を発信していく。

大阪府の保健所を探すなら:https://www.pref.osaka.lg.jp/chikikansen/hokensyo/syozaichi.html
大阪府「エイズ・性感染症の相談」:https://www.pref.osaka.lg.jp/izumihoken/soudan/eizu.html

※参考資料:
令和4年7月1日付け国事務連絡・・・啓発資料
令和4年8月10日(最終改定)付け国事務連絡・・・サル痘に関する情報提供及び協力依頼について 
令和4年6月13日作成・・・国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)「サル痘における暴露後予防としての痘そうワクチンの有効性及び安全性を 検討する非盲検単群試験」への参加について 
厚生労働省・・・サル痘について 
大阪府感染症情報センター・・・注目すべき感染症;梅毒毒届出状況

(冨田格)

★あわせて読みたい!
閲覧注意【ゲイとサル痘】HIV・梅毒・サル痘の同時感染で鼻が壊死した例

コメントを残す