【再掲】無骨な肉体に宿る男の野生に焦点をあてる写真家ポール・フリーマン
※2022年「ジオ倶楽部」が紹介してきた、魅力的な漢たちをあらためて鑑賞する連続アーカイブ企画。
オーストラリアの小さな島国タスマニアで育った写真家ポール・フリーマンは、無骨でありながら繊細な男性美にこだわり、多数の男性ヌード写真集を出版している。
ポール・フリーマンの近作「LARRIKIN(ラリキン)」シリーズより、「LARRIKIN YAKKA(ラリキン・ヤッカ)」を紹介しよう。
ポール・フリーマンという写真家

タスマニアで育ったポール・フリーマンは、タスマニア大学で英文学と歴史学の学士号を取得後、シドニーに移り住む。シドニーでは演技を学び、様々な仕事を経験した後、オーストラリア写真センターで写真を始める。

1997年にランダムハウス社から出版されたオーストラリア人サッカー選手イアン・ロバーツの伝記『イアン・ロバーツ』を執筆し、ベストセラーとなる。
2003年に出版した初のアートヌード写真集『Bondi Classic(ボンダイ・クラシック)』は高い評価を受け、その後『Bondi』シリーズがベストセラーとなった。
肉体労働の男たちの魅力に迫る

ポール・フリーマンの近作が「LARRIKIN(ラリキン)」シリーズ。「ラリキン」とは19世紀後半にメルボルンやシドニーの街を徘徊していた労働者階級の乱暴な若者たちを指す言葉で、昭和の言葉に置き換えるなら「愚連隊(ぐれんたい)」のようなイメージだ。
「LARRIKIN」シリーズは、肉体労働をする粗野で逞しい男たちを硬質で刺激的な風景やインテリアの中で写真に収めている。
男性たちの魅惑的で官能的なアートヌードの物語は、オーストラリア特有の「ラリキン」の理想的な男らしさを表現している。
「LARRIKIN(ラリキン)」シリーズは、「LARRIKIN(ラリキン)」「LARRIKIN YAKKA(ラリキン・ヤッカ)」「LARRIKIN DIGS(ラリキン・ディグス)」「LARRIKIN LADS(ラリキン・ラッズ)」「LARRIKIN AMERICANA(ラリキン・アメリカーナ)」と5冊の写真集を出版している。

今回紹介するのは、「LARRIKIN YAKKA(ラリキン・ヤッカ)」。「YAKKA(ヤッカ)」とはオーストラリアで「肉体労働」を指す言葉だ。
肉体労働をする逞しく野生的な愚連隊たちのセクシーな画像を堪能してほしい。







ポール・フリーマンのレンズに映し出された無骨な男たちの魅力にハマったなら、彼の公式サイトを覗いてみよう。他の画像も見ることができるし、写真集の購入も可能だ。
公式サイト:http://www.paulfreeman.com.au/
(冨田格)
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