昭和歌謡・アイドルファン必見!歌番組としても面白い「8時だョ!全員集合」傑作選

現役当時を知る世代はもちろん、後から知った世代にもドリフターズの凄さは知れ渡っている。70年代から80年代にかけて毎週土曜日20時からTBSで生放送していた「8時だョ!全員集合」は、驚異的な視聴率でお化け番組としてお茶の間に君臨していた。

そんな「8時だョ!全員集合」だが、実は歌番組としても楽しめる内容だった。

3月1日(火)からCS放送・TBSチャンネル2にて毎週月曜日から金曜日の連日、伝説のバラエティ番組「8時だョ!全員集合」傑作選45本を放送する。

※記事内で掲載しているレコードジャケットは、全て傑作選の中でゲスト歌手が歌う曲

「8時だョ!全員集合」の傑作選

「8時だョ!全員集合」は、1969年から1985年まで16年の長きにわたり、毎週土曜夜のお茶の間を占拠したザ・ドリフターズによる圧倒的な人気を集めたバラエティ番組。毎回、公開生放送の形式で各地の市民会館や体育館などを会場に、大掛かりなセットを組み、多くの名作コントや歌唱ステージなどが繰り広げた。

今回放送する計45エピソードのうち3分の2にあたる30エピソードがTBSチャンネル初登場となる。いずれのエピソードもオープニングからエンディングまで当時のまま放送する。

全国の子供たちがマネをしたギャグの数々。ヒゲダンスや早口言葉などの人気コーナー。そして、歌唱はもちろん時には体を張ってコントなどにも参加した実力派歌手や人気アイドルら豪華ゲストの面々。

今では考えられない、日本中に笑いを届け続けた、昭和のお笑いバラエティショーを、じっくり楽しむ絶好の機会だ。

歌番組としても楽しめる

「8時だョ!全員集合」は、前半がドリフターズによる大掛かりなセットを使ったロングコント。コントが終わると、大道具のスタッフ総出でセットを舞台袖に下げていくのと入れ替わるようにゲスト歌手が登場して歌う。

その後は、ドリフターズにゲスト歌手も加わって「少年少女合唱隊」を始めとしたショートコントとゲストの歌が交互に続くという展開。ショートコントの中には、志村けんと桜田淳子の夫婦コントなど、定番となっていく人気コントも誕生していった。

ゲスト歌手は、演歌や歌謡曲のスターから新人まで幅広いのが特徴。フォークやニューミュージックなどアーティスト系ではなく、ザ・歌謡曲というラインアップで、これが今見ると面白いところ。

70年代後半に始まった「ザ・ベストテン」以降は、ランキング重視の歌番組が増えた。確かに売れている曲・歌手が登場するので、視聴者の人気を集めるのは分かるのだが、ランキング重視ゆえに毎週同じような歌手ばかりが出演するという弊害もあった。

ランキングは関係なく、幅広いゲスト歌手が登場する「8時だョ!全員集合」は、実は歌番組としても楽しめる側面も大きかった。ランキング上位には入らなくなった中堅からベテラン歌手や、ブレイクはしなかったB級、C級の新人アイドルなどをテレビで見られる機会でもあったのだ。

最初の一週間のゲスト歌手と曲目

今回放送される傑作選45本も、ゲスト歌手の顔ぶれは実に多彩。3月1日から毎日18時から2本続けて放送となるのだが、最初の1週間のゲスト歌手と歌う曲目をリスト化してみた。

3月1日(火)
午後6時 #424 1978年5月27日 渋谷公会堂
橋幸夫「股旅’78」小柳ルミ子「夢追い列車」西川峰子「いっちゃえいっちゃえ」石野真子「狼なんて怖くない」
午後7時 #640 1982年8月7日 福生市民会館
和田アキ子「待ちわびて」岩崎宏美「聖母たちのララバイ」石川ひとみ「君は輝いて天使に見えた」新田純一「サマーセクシー」

3月2日(水)
午後6時 #433 1978年8月5日 取手市民会館
尾藤イサオ&ドーン「涙のギター」サーカス「愛で殺したい」豊田清「黄昏のランデブー」
午後7時 #649 1982年10月9日 入間市民会館
西城秀樹「漂流者たち」堤大二郎「彗星物語」三好鉄生「涙をふいて」水野きみこ「夢見るアニー」 

3月3日(木)
午後6時 #460 1979年2月17日 渋谷公会堂
西城秀樹「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」太田裕美「振り向けばイエスタディ」細川たかし「港夜景」高田みづえ「ドリーム・オン・ドリーム」
午後7時 #669 1983年2月26日 入間市民会館
岩崎宏美「素敵な気持ち」岩崎良美「恋ほど素敵なショーはない」小泉今日子「春風の誘惑」水野きみこ「神よ何てお礼を言えばいいのか分からない」

3月4日(金)
午後6時 #462 1979年3月3日 市原市民会館
小柳ルミ子「雨」由紀さおり「愛を切り札にして」桜田淳子「サンタモニカの風」桑江知子「私のハートはストップモーション」
午後7時 #671 1983年3月12日 船橋ららぽーと
榊原郁恵「親友(ともだち)」柏原芳恵「春なのに」伊藤麻衣子「微熱かナ」小野さとる「横浜ちゃちゃ」

3月6日(日)
午後6時 #475 1979年6月2日 入間市民会館
小柳ルミ子「スペインの雨」和田アキ子「ひとり酔い」アグネス・チャン「鏡の中の私」浅野ゆう子「サマーチャンピオン」

3月7日(月)
午後6時 #481 1979年7月14日 川越市民会館
布施明「恋のサバイバル」八代亜紀「舟唄」フィーバー「悪魔にくちづけ」荒木由美子「グッド・バイ・ジゴロ」
午後7時 #675 1983年8月25日 福生市民会館
西城秀樹「ギャランドゥ」和田アキ子「恋はこりごり」坂上とし恵「ラスト・キッス」松本小雪「愛があるから生きている」

多くの人が知っている、その歌手にとっての代表曲もあるが、知名度が低くて一部のファンしか知らないような曲も多い。

全ゲスト歌手と曲目一覧

当時から歌謡曲が好きな人はもちろんだが、Youtubeやサブスク音楽配信で昭和歌謡やアイドルhが気になり始めた後追い世代にとっても驚きや新鮮さを覚えることができそうだ。

傑作選45本全てのゲスト歌手と、歌唱曲の一覧はこちらだ。

コントと歌謡曲が融合した、独特のピースフルな雰囲気は、今のテレビ番組には存在しない世界。昭和歌謡に興味がある人は、「歌番組」としても全員集合を楽しんでほしい。

『8時だョ!全員集合』45本傑作選!
放送チャンネル:CS放送「TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ」
放送日時:3月1日(火)スタート!
毎週(月)~(金)午後6:00~午後7:00 [計22本を放送]
毎週(月)~(金)深夜0:00~深夜1:00 [計22本を放送]
3月6日(日)午後6:00~午後7:00 [第475回を放送]
※3月25日(金)は休止
出演:ザ・ドリフターズ(いかりや長介、仲本工事、志村けん、高木ブー、加藤茶)、ほか
主なゲスト(順不同・45本中3回以上出演のみ記載):小柳ルミ子、西城秀樹、太田裕美、細川たかし、高田みづえ、由紀さおり、桜田淳子、和田アキ子、井上順、アン・ルイス、岩崎宏美、レイジー、森昌子、新沼謙治、柏原芳恵、松本伊代、郷ひろみ、石川秀美、小泉今日子、中森明菜、ほか
詳細:https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/v2872/

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