マッチョでセクシーなイケメン二大ゲイ俳優が演じるラブストーリー制作中

ドラマ「ホワイトカラー」でブレイクした俳優マット・ボマー。そして、記録的な視聴回数を誇るNetflixの人気シリーズ「ブリジャートン家」でブレイクしたジョナサン・ベイリー。

ともにカミングアウトしており、マッチョでセクシーな二大ゲイ俳優が共演するラブストーリー『Fellow Travelers』が制作中だ。

Fellow Travelers
ジョナサン・ベイリー Netflix『ブリジャートン家」シーズン2より

年上専だったマット・ボマー

2009年から2014年まで6シーズンにわたって放送された人気ドラマ「ホワイトカラー」の主役としてブレイクしたマット・ボマー。その端正で甘いマスクと、マッチョな肉体に世界中のゲイが心を奪われてしまった。

Fellow Travelers
『ホワイト・カラー』

物語はマット・ボマー演じる天才詐欺師のニールが逮捕されるが、FBIの知的犯罪捜査に協力するコンサルタントになることで条件付きの自由な身になれることから始まる。ニールを逮捕したFBI捜査官のピーターとバディのように犯罪捜査を進めていく、というもの。

マット・ボマーの魅力に加えて物語が面白く、全シーズンを見てしまったのだが、途中から気になることがあった。それは、イケメンのニールにはお相手となる数名の美女がいるのだが、どうにもニール、というかマット・ボマーの表情がイキイキとするのはピーターと一緒にいる場面の方なのだ。

Fellow Travelers
『ホワイト・カラー』

この違和感が解消したのは、2014年のこと。マット・ボマーはパブリシティ担当者のサイモン氏と2011年に結婚していたことを発表。2人の写真を見て合点が入った。マット・ボマーは年上専だったので、ピーターを演じたティム・ディケイとの共演場面が嬉しくて、無意識に表情に現れてしまっていたのだろう。

マット・ボマーとパートナーのサイモン氏

「ブリジャートン家」で一躍人気スターに

Fellow Travelers
Netflix『ブリジャートン家」シーズン1より

2020年末にNetflixで世界配信が始まったドラマ「ブリジャートン家」は、大きな話題となった。「グレイズアナトミー」「スキャンダル」などで知られるプロデューサー、ションダ・ライムズがNetflixと高額で契約を結んで、満を辞して発表したのは19世紀初頭のロンドン社交会を舞台にした、華やかでセクシーな人間ドラマ。

有名俳優がいないキャストの中で、一躍話題となったのが際どい場面を全裸で大胆に演じたセクシーな2人の男性俳優。一人は次期ジェームズ・ボンドの有力候補と言われているレゲ=ジャン・ペイジで、もう一人がジョナサン・ベイリーだ。

ジョナサン・ベイリーは、ワイルドで男臭い風貌、鍛え上げたマッチョな肉体、豊かな体毛、肉厚で締まった尻、とまさに絵に描いたような「セックス・シンボル」だ。

Fellow Travelers
Netflix『ブリジャートン家」シーズン1より

2022年に配信開始したシーズン2はジョナサン・ベイリーが主役。シーズン1に続いて、逞しい肉体を惜しみなく晒してくれた。

カミングアウトして、米国のゲイ・オピニオン誌「Attitude」のカバーに登場もしているジョナサン・ベイリーだが、パートナーについては公表していない。

Fellow Travelers

ジョナサン・ベイリーはかつてGQ誌のインタビューで、俳優仲間から「君がアルコール依存症かどうか、ゲイかどうか、という2つは私たちが知りたくないこと」と言われたと語る。

「権力者の一人がそう言うだけで、それが波紋を広げる。役をもらうためにはノンケのフリをしないといけないと思っていた。でも、”もういいや、役をもらうより人前で彼氏の手を握ったり、気にしない方がずっといい”と思い、友人や家族、そして世間にもカミングアウトした」

マッカーシー時代の男たちの恋物語

Fellow Travelers
マット・ボマー

米国の大手ケーブルテレビ局「Showtime」は、2022年7月11日に、リミテッドシリーズ『Fellow Travelers』でマット・ボマーとジョナサン・ベイリーが共演すると発表した。

「HOMELAND」「デクスター 警察官は殺人鬼」など話題作を制作する「Showtime」だが、2000年代よりゲイドラマの「クィア・アズ・フォーク」やレズビアンドラマの「Lの世界」なども積極的に制作してきた。

小説家トーマス・マロン氏が2007年に発表した同名小説を原作とする『Fellow Travelers』は、反共産主義”マッカーシー”時代のワシントンを背景に、40年にわたる2人の男性のロマンスが開花していく様子を描くという。

Fellow Travelers
ジョナサン・ベイリー

「Showtime」は『Fellow Travelers』を、「壮大なラブストーリーと政治的スリラーであり、マッカーシー時代のワシントンの影で出会った全く異なる2人の男性の不安定なロマンスを描く」と説明している。

60年代のベトナム戦争反対運動から80年代のエイズ危機など、政治や社会が大混乱するなか、をきっかけに愛を育んでいくことになる。

『Fellow Travelers』物語

フォーダム大学を卒業したばかりのティモシー・ローリン(ジョナサン・ベイリー)は、敬虔なカトリック教徒として共産主義撲滅運動に参加することを熱望していたが、ハンサムで放蕩者の国務省職員ホーキンス・フラー(マット・ボマー)と出会い、恋に落ちる。

マッカーシー運動がますます勢いを強め、政府内の「性的倒錯者」に内部調査が集中していくなか、ティモシーとホーキンスは、クローゼットな二重生活を送ることが危険になることを知る。

2022年9月には、ビーチでイチャつく場面を撮影中の二人の様子がSNSに流出して大きな話題となった。

パラマウント・グローバル傘下の「Showtime(ショウタイム)」は、同グループの映像配信プラットフォーム「Paramount+(パラマウント・プラス)」に2023年後半に統合されることが決まっており、今後焦点をあてていく”多様性”などのテーマにこの作品はぴったりだ。2022年12月に撮影終了しており、2023年の放送・配信が予定されている。『Fellow Travelers』の最新情報には、これからも注目していく。

なお、「Showtime(ショウタイム)」のオリジナル作品は日本ではU-NEXTで配信しているので、『Fellow Travelers』を視聴できる可能性も高そうだ。

U-NEXT:https://video.unext.jp/
Netflix「ブリジャートン家」:https://www.netflix.com/title/80232398

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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