全米のゲイが熱狂するマッスル・ダディは遅咲きデビューの新人俳優
現在ディズニープラスで配信中のドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー:NYC』は、ゲイのクリエイターがゲイのキャストを中心に、1980年代前半のニューヨークのゲイシーンを描く作品として話題になっている。主要キャストとは別に注目を集めているのが、黒マスクの筋肉巨漢”ビッグダディ”だ。異色の経歴で俳優デビューを果たした”ビッグダディ”こと、マシュー・ウィリアム・ビショップの魅力に迫る。
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ミステリアスな威圧感の筋肉巨漢
レザー文化が花開いた1980年代前半のニューヨークのゲイ・シーン。ハードゲイ・スタイルで夜毎クルージングを繰り返すゲイたちだが、ゲイをターゲットにした連続殺人事件が密かに発生していた。そして、ゲイの楽園ファイアー・アイランドに生息する鹿の間で加速度的に広がる新たな感染症。
サスペンスとエロスが同居したこのドラマでゲイ・バイ男性の視聴者の目を惹きつけたのが、バルキーマッチョにレザーハーネスを身に纏った黒マスクの筋肉巨漢”ビッグダディ”。威圧感と存在感が強烈なうえに、黒マスクで顔が見えないことが醸し出す不穏でミステリアスな雰囲気。
”ビッグダディ”は、実在の存在なのか、それとも人々の幻想なのか、判然としない描かれ方ゆえにさらに興味を惹かれてしまう。
ビジネス・エリートから異色の転身
謎の筋肉巨漢”ビッグダディ”の正体は、マシュー・ウィリアム・ビショップという新人俳優。新人、といっても”ダディ”の呼び名がしっくりくるほどの、大人の男だ。
完成度の高い肉厚な筋肉は、熱心なボディビルダーであるマシューが時間をかけて作り上げてきたもの。俳優になる前は、10年間企業広報に従事し、さらに”エデルマン・ニューヨーク”社の副社長を務めていた。
ところが、2021年秋に一念発起して”エデルマン・ニューヨーク”を退職し、俳優の道を進むことを決意。そして『アメリカン・ホラー・ストーリー:NYC』で俳優デビューとなった。
圧倒的な肉体の迫力とは裏腹に、マスクの下から現れるのは知性を感じさせるハンサムな顔。革のマスクをとった”ビッグダディ”の素顔に、全米の多くのゲイが熱狂する理由も頷けるところだ。
ハンサムな友人はマッチョなモデル
ビショップのインスタグラムには、ときおりハンサムでマッチョな友人が登場する。この男性はロディニー・サンティアゴというモデル。ビショップと並ぶだけで絵になるサンティアゴのアカウントも、男性的なタイプが好きな人は必見だ。
現在、ビショップはアクションのトレーニングに励んでいる模様。この先、アクション映画でその勇姿を見ることができるかもしれない。心躍らせながら、新作を待つことにしよう。
ディズニープラス『アメリカン・ホラー・ストーリー:NYC』
(冨田格)
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