メンズきもの「Y. & SONS」の新作ゆかたで1ランク上の日本男児を目指す
未経験の人にとってはハードルが高い和装をより身近な存在にしてくれるのが、大正6年創業のきもの専門店「やまと」が展開するメンズきものブランド「Y. & SONS」だ。この夏に向けた”新作ゆかた”と”夏きもの”を紹介しよう。
有松鳴海の絞りの”ゆかた”が登場
「メンズきものテーラー」をコンセプトに固定概念にとらわれない自由な発想で、伝統と革新が融合した非日常を届ける「Y. & SONS」。2015年3月、東京・神田明神鳥居横に1号店をオープンし、2020年6月には京都・新風館に2号店をオープン。従来のきものの枠を超えたコーディネートを提案している。
「Y. & SONS」の定番は、日本美術界のスーパースターとも呼ばれる伊藤若冲の作品をモチーフとした”ゆかた”。今シーズンも伊藤若冲の新作ゆかたが登場する。
さらにこの夏に向けた目玉は、ブランド初となる日本の伝統的な技法で染めた有松鳴海の絞りの”ゆかた”だ。
今シーズンの新作の特徴
有松鳴海絞りとは、愛知県名古屋の有松にて江戸時代より続く染色技法のこと。
絞り染めには「布をくくる・縫う・たたむ」という大きく3つの工程があり、一枚一枚作る際の具合によって染料の染み込みが異なるため、一つとして同じものがないのが特徴だ。今回「Y. & SONS」は、絞りのゆかたの中でも貴重な国産にこだわり、限定数量で展開することになった。
また、生地開発からこだわって上質なものづくりを行うAURALEE や COMOLIのパンツやスラックス生地を用いた羽織を製作。羽織はきもの上に羽織るだけでなく、洋服のジャケットとしてのスタイリングを提案しており、同じ生地でパンツも用意。セットアップで着用できるスタイルとなっている。
その他、岐阜県羽島市にて織られたサマーウール生地や、歌川国芳の上下絵をモチーフにしたゆかた、 福岡県の博多織や山形県の米沢織の角帯など、日本各地の産地と共に製作したオリジナル商品をラインアップ。
5月初旬には、店舗限定で宮城の山で採取されたあけび蔓細工の籠バッグのオーダー受注会も開催予定。
「和装」に興味があるけれど心理的なハードルが高いと感じているならば、まずは”ゆかた”に挑戦してみるのもよさそうだ。和装を巧みに取り入れることで、日本男児ならでは魅力をアピールしていきたい。
Y. & SONS
神田店:東京都千代田区外神田2-17-2
京都店:京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館1F
営業時間:(両店とも)午前11時~午後8時
オンラインストア:https://onlineshop.yandsons.com/
※価格はすべて税込
(冨田格)