【ゲイの人生相談】ゲイサウナで教え子と遭遇してしまった大学教授の困惑

職場で見せる顔と、プライベートの顔は違いがあって当たり前。ゲイの場合はそこに下半身問題も関わってくることが少なくない。ゲイサウナで教え子と遭遇してしまったクローゼットな大学教授に、人生相談の専門家が授けたアドバイスとは。

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ゲイ・サウナで教え子と至近距離で遭遇

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結婚・家族セラピストの資格を持つジェイク・マイヤーズが担当する、米国のゲイ・メディア『QUEERTY』の人生相談コラムに、ゲイ男性プレストン教授(仮名)が送った相談。

「ハイ、ジェイク。

私はかなり有名な大学で教鞭を取る40代半ばの教授です。授業を教えるだけでなく、現在は3人の博士号候補者を指導し、研究スキルを高め、ポスドクを修了させています。ゲイだということは職場では秘密にしており、当然、教え子たちにもカミングアウトはしていません。

ところが先日、ロサンゼルスのゲイサウナで、その博士号候補者の一人と出くわしてしまったのです。

私がしょっちゅうゲイサウナに行っているわけではないことは、信じてほしいです。

そこに集う男たちは小さな白いタオルしか身につけず、スチームルームやサウナにいるときはそれさえも脇に置いていることが多いし、さらに『アクション』がそこかしこで始まり、誰もそれを隠そうともしないのです。

私は、このような場所にいることには常に抵抗感を覚えています。でも抵抗感よりも性欲が勝ってしまうことがたまにあります。この時もそんな日でした。今まで知り合いに会ったことは一度もなかったので、私は無防備にも安心しきっていました。

ところがその日、私が浴槽に向かって歩いていると、私の博士候補の一人が浴槽から出てこっちに向かってきたのです。そしてすれ違うときにバッチリ目が合いました。予想もしなかった事態にパニックになった私は、すぐにゲイサウナをチェックアウトしました。

彼が他の学生たちに私のことを話すのではないかと、ものすごく心配になりました。しかし、考えてみれば彼もゲイサウナにいたのですから、私を批判することはできないはずです。彼がどんな気持ちでいるのか想像もつかないので、どのような態度でいればいいのか分からなくなってしまいました。

彼は私と同じように自分の欲求を満たすためにゲイサウナにいたのは明らかです。何も言わず、何事もなかったように対応するのがいいのでしょうか? それとも、さりげなく私たちが遭遇したことについて話して、お互いの秘密を守ろうと提案し、ゲイサウナで出会う以前の関係に戻れるようにするべきでしょうか?」

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最善の方法で厄介な状況から前進する

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こんにちは、プレストン。

ゲイであることをオープンにしていないあなたが、あなたの人生の「個人的な側面」が明らかになるかもしれない状況に身を置くときは、常にリスクが伴うものです。ゲイのコミュニティは狭い世界ですから、あなたを知る人といきなり遭遇する可能性は決して低くないです。

同時にプロフェッショナルな職業人として私たちは常にリスクを計算し、権威を体現して尊敬を集める人間であることと、現実の人間であることのバランスを取らなければなりません。

ゲイサウナに行くことは悪いことではないし、健康的で安全な性生活を送ることも非難される理由はありません。

ゲイサウナで教え子と遭遇してしまった後、すぐにその場を離れたのは正しい判断だと思います。教授と学生の関係でより大きな力を持つ者として、2人の境界線が今以上に曖昧にならないようできることをしなければなりません。

ある種の「指導者と学生」の関係が健全であるのは、互いの距離が非常に密でありながらも境界線が越えられることを心配する必要がないため、両者ともに安全で安心できると感じることができるからです。

セラピストや弁護士、医師が、プライベートな時間に担当患者と出くわす可能性があるのと同じように、あなたには学生の誰かと遭遇する可能性は常にあります。今回あなたに起こった状況が示すように、それは常に簡単なことではありませんが、できる最善の方法で厄介な状況から前進することができます。

ゲイサウナに行ったことと、あなたがその学生を指導していることは何の関係もないので、私なら大騒ぎはしません。もし彼がそのことについて話したがっていると感じたら、2人だけで話す時間を作ればいいのです。

しかし、不必要にあなたがそのことを持ち出すと、彼が不愉快になり関係が悪化する可能性もあります。それに、彼が本当にあなただと認識したかどうかさえ分からないでしょう? ハッテン場では、誰しも好みの男を目で追って、それ以外は視界に入らないことはよくあるものです。

気をつけるべきは、そのゲイサウナには2度と行かないことです。彼と再び遭遇しないよう、別のハッテン場を開拓するべきです。

その可能性は極めて低いと思いますが、もし彼があなたのことを学生たちに話すと決めたのならば、あなたが自分の行動を恥じていない限り誰が何を言おうともあなたの尊厳を傷つけることにはならないということを忘れないでください。

あなたは法を犯したわけでも、誰かを傷つけたわけでもないのですから。それに、あなたは男にうつつを抜かして、学生への指導を怠っているわけではないでしょう?

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ジェイクのアドバイスに共感の嵐

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プレストン教授の悩みに対するジェイクのアドバイスを受けて多くのゲイが意見を表明した。多くの意見は、ジェイクのアドバイスに賛同するものだった。

「プロの職業人として何も言わない方がいいと思う。教授が指導している学生に、二人が一緒にゲイサウナにいた話を持ちかけることで、その学生が議論が不適切でありプロフェッショナルな関係であるべきものにセクシャルなものを持ち込んだと感じたら、問題になる可能性が高い」

「無視すればいい。大したことじゃない。大したことじゃない」

「あるエッセイで、人の人生を3つの領域、すなわち『私的領域』(家庭)、『公的領域』(地域社会)、『職業的領域』(オフィス)に分けているのを読んだことがある。少なくとも重なり合う部分は常にあるが、それぞれの領域が区別されているのがベストだ。

パジャマ(私的領域)を着てオフィス(職業的領域)に行ったり、レストラン(公的領域)で大声で携帯電話で商談(職業的領域)をしたりしてはいけないのはそのためだ。

同じような失言を避けるために、セックスはプライベートな領域(つまり家庭)で行うのがベストである。インターネット(公共圏)にヌードを投稿したり、サウナ(公共圏)で “道端に落ちているタオル”と華麗に遊んだりすることは避けるべきである。

何事にも時と場所がある!」

「その学生に性的興味を抱いていないならば、あなたには関係ないことです」

「寝た子を起こす必要はない」

学校の先生、もしくはあなたの教え子とハッテン場で遭遇したら、あなたはどんな対応をするだろう。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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