【ゲイの老後は中野で】「中野区杉並区訪問診療クリニック」誘致交流会開催
独身ゲイ・バイ男性の老後の住まいの選択として、同じエリアに集まって暮らす”緩やかなコミュニティ”という考え方が広がりつつある。「ゲイの老後は中野・杉並で」プロジェクトを進めるアライアンサーズが高齢ゲイを守るために必須と考えているのが、「訪問診療クリニック」の存在だ。そこで「中野区杉並区訪問診療クリニック」誘致交流会を開催することになった。
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ゲイ高齢者の”緩やかなコミュニティ”
50代、60代と年齢を重ねていくと、体調に不調を覚えたり、通院や入院が必要となることは珍しくない。
病院で「入院時に身元保証人や身元引受人」を求められ、初めて独身ゲイの老後の問題に直面する人もいるはずだ。
アライアンサーズは、独身ゲイの高齢者の身元保証事業を行っている。さらに”緩やかなコミュニティ”を作るために、「ゲイの老後は中野・杉並で」プロジェクトを立ち上げた。
独身ゲイ・バイ男性が同じエリアに集まって暮らすことで、各自が交流する機会をもてる。その”緩やかなコミュニティ”を実現するべく、在宅医療介護の体制を築いているという。
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着々と進むコミュニティづくり
最近では、中野区杉並区エリアでゲイフレンドリーなナーシングホーム(シェアハウス)を開設した。
「ナーシングホーム」とは、介護サービスだけでなく医療的な処置やリハビリ、看取りなどを行う老人ホームのこと。”ゲイフレンドリー”なので、例えば癌や介護状態、エイズ末期の方の引受も行っているそうだ。生活保護受給者の受入も可能とのこと。
すでに「訪問看護ステーション」「ケアマネジャー(介護支援専門員)」「訪問介護」とも連携ができており、プロジェクトの進捗状況は順調のように思える。
しかし、まだ足りないものがある。アライアンサーズの久保さんは、「ゲイの訪問診療クリニックが必要」だという。
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ゲイの開業医が必要な理由
独身ゲイ・バイ男性が安心して過ごせるコミュニティを作るにおいて、ゲイの開業医「訪問診療クリニック」が必要な理由はいくつかある。
まず、HIVやエイズに関する偏見が医療介護業界にまだ存在していることが挙げられる。偏見があるために、当事者がHIV陽性者やエイズを発症している場合、一般の老人ホームなどで入居を拒絶されることがあるそうだ。
そもそも医療介護の場面では、医師が司令塔となり、訪問看護に指示書を出したり、介護に関しては意見書を出す。HIV陽性者やエイズを発症している当事者のためには、ゲイの開業医が司令塔となって訪問診療や訪問看護が必要とされている。
つまり、「ゲイの老後は中野・杉並で」プロジェクトが”緩やかなコミュニティ”を実現するためには、ゲイの開業医の存在は必須ともいえるのだ。
さらに、適切な医療ケアを提供するだけでなく、高齢のゲイが抱える孤独感や社会的な孤立を解消するための支援も行うことも期待されている。
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クリニック実現のための交流会
アライアンサーズでは、「ゲイの老後は中野・杉並で」プロジェクトの最後のピースともいえるゲイの開業医(訪問診療クリニック)を実現すべく交流会を開催する。
「中野杉並エリアでのクリニック・訪問診療開業に興味のある」ゲイの医師の人や、クリニックで働くことに興味がある看護師や医療・介護スタッフの人にも参加してもらい、率直な意見交換を気軽にできる場を提供するそうだ。
開催日時は7月20日(土)。場所は調理室つきの会議室で、参加者全員で焼肉などの調理をしながら交流しようという企画だ。
<参加対象者>
・医師(現在4名参加予定)
・看護師、准看護師(現在2名参加予定)
・リハビリ職種(理学療法士/作業療法士/言語聴覚士)
・主任介護支援専門員、介護支援専門員(ケアマネ受験生歓迎)
・ソーシャルワーカー
・医療事務
<会費>
2,000円
※焼肉用の肉や野菜などは用意するが、差し入れは大歓迎とのこと。
申し込みURL:https://www.kokuchpro.com/event/e41ef3645b55ce5d3ee026febd3fba89/
ゲイの老後については課題が多い。独身であるがために健康状態を他人が気づいてくれる環境を自らつくる必要がある。中野区などゲイが老後を過ごすには心強い街づくりが進みつつある。
今後もジオ俱楽部は、ゲイの老後支援の情報を追っていく予定だ。
■アライアンサーズ株式会社
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最後に読者のみなさんの理想の老後の過ごし方について尋ねてみよう。
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