元F1ドライバー”シューマッハ”が男性の恋人の画像と共にカミングアウト
日本とも縁が深いF1ドライバーのラルフ・シューマッハが、男性の恋人と共に映った画像をインスタグラムに投稿してカミングアウトした。シューマッハのF1ドライバー、そして人生の軌跡を振り返る。
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キャリアの最初と最後は日本
7度のワールドチャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハの弟であり、本人もF1ドライバーとして活躍したラルフ・シューマッハ。
現在49歳のラルフのドライバーとしてのキャリアは、日本と深い縁がある。
兄のミハエルと同じくF1ドライバーを目指すラルフは、兄の勧めで1996年よりフォーミュラ・ミッポンと全日本GT選手権に、Wエントリーで参戦した。
1996年は、全日本F3000からフォーミュラ・二ッポンへと変わった年であり、ラルフは3勝をあげ初代チャンピオンとなった。
翌1997年より2007年まで、F1ドライバーとして活躍。ベストシーズンはサンマリノGPとカナダGPで優勝し、ドライバーズ選手権で4位に入った2001年だった。
2004年にトヨタに移籍したラルフは、2007年にF1ドライバーを引退した。
引退後の結婚、そして離婚
F1ドライバーを引退してからのラルフは、実業家やテレビの評論家として活躍している。
2001年に元モデルのコーラ=キャロライン・ブリンクマンと結婚。2人の間には息子のデビッドが生まれ、彼もまた現在レーシングドライバーとして活躍している。
ところが夫妻は2015年に離婚、1億ユーロ(約1億900万円)とも言われるシューマッハの財産をめぐって険悪な離婚争いを繰り広げた。
そんなラルフが先日、インスタグラムに男性の腰に手を回し、2人で夕日を見つめている画像を投稿。
ラルフはドイツ語で、「人生で最も美しいことは、すべてを分かち合える適切なパートナーがそばにいるときだ」という文章を添えて、ゲイであることをカミングアウトした。
大きな反響を呼んだカミングアウト
このインスタグラムの投稿には37万以上の「いいね!」がついた。
ラルフはさらに、インスタのストーリーで友人たちの反応をいくつか紹介。そのひとつである、女優のカルメン・ガイスは長文の投稿を寄せ、ラルフのパートナーはエティエンヌというフランス人だと明かした。
「ラルフが同性愛だと告白した。この一歩は、彼にとって解放と自己受容の行為だった。それは彼の中で長い間成熟してきた勇気ある決断であり、今では誇りと自信に満ち溢れている。
このカミングアウトは、個人的な勝利であるだけでなく、彼がついに恐れや恥じることなく、本当の自分を愛し、生きることができるようになった証でもある。
彼の勇気と正直さはとても感動的で、友人として私の人生にいてくることに限りなく感謝している。私は2人を心から愛している、そして2つのハートを見つけたことを嬉しく思っている」
息子も2人を後押しする
デイリー・メール紙によると、彼らが恋に落ちたとき、エティエンヌはシューマッハのビジネスマネジャーとして働いていたという。
2人はモナコで出会った。現在、ラルフは息子のデイビッドとザルツブルクに住んでおり、エティエンヌはニースに住んでいる。遠距離恋愛で愛を育んでいるようだ。
デイビッドは父親のインスタグラムの投稿に、リアクションを返した。
「男であろうと女であろうと関係なく、あなたが本当に心地よく安心できる相手を見つけたことをとても嬉しく思います」
このコメントには29,000以上の「いいね!」がついている。
エティエンヌは自身のインスタのストーリーで、シューマッハが撮影した2人の写真にハートマークを添えてシェアした。また、シューマッハと山頂で撮った写真に「雲の上」 とコメントを添えて投稿した。
最後に読者に既婚(もしくは元既婚)男性との恋愛経験について尋ねてみよう。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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