【地味ゲイの嘆き】今年も何もしないまま夏が終わろうとしている

ゲイのSNS、夏のタイムラインはキラキラした思い出をのこす画像や動画で溢れかえっている。自分はまったくキラキラした夏を過ごせなかったことにプレッシャーを感じているゲイ男性に人生相談の専門家が授けたアドバイスとは。

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今年の夏も何もしなかった

【地味ゲイの嘆き】今年も何もしないまま夏が終わろうとしている
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結婚・家族セラピストの資格を持つジェイク・マイヤーズが担当する、米国のゲイ・メディア『QUEERTY』の人生相談コラムに、ゲイ男性マシューさん(仮名)が送った相談。

「ハイ、ジェイク。

今年の夏も、友人たちはみんな思い思いの時間を楽しんでいたようです。私のSNSのフィードには、リゾートのビーチでのんびりしたり、仲間と集ってバーベキューをしたり、野外フェスで盛り上がったりなど、誰もが笑顔で休暇を過ごしている写真や動画が溢れています。

みんなに比べると、私の人生はとても退屈で寂しい気がしてならないのです。周囲の幸せなゲイ友たちのように、自分も夏をアクティブに満喫しなければならなかったような気がしています。

でも、実際のところ、私はビーチにも行かず、バーベキューや野外フェスとも縁遠く、近場の旅行すらしていません。

ゲイなら誰もが活動的になるこの季節に、なぜ私は”サッド・ゲイボーイ・サマー”を過ごしているのでしょうか?」

SNSの社交界から距離をおくべき

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こんにちは、マシュー。

察するに、あなたは”FOMO(Fear Of Missing Out)”の状態にあるようです。 新しい情報や周囲の行動についていけないと、社会から置いてきぼりになってしまうと不安や恐怖を感じてSNSをマメにチェックしているのではありませんか?

その結果、あなたのフィードに現れるパリピなゲイたちのキラキラした夏と自分を比べて落ち込んでいる。今のあなたに必要なのは、少しSNSから距離をおくことかもしれません。

さまざまなSNSは、自分の生活や外見に対する不甲斐なさ、孤立感、うつ、不安といった感情を生み出すなど、メンタルヘルスに関して多くのマイナス要素を持つことが研究によって何度も明らかになっています。

SNSは、誰かの人生の「ハイライト」動画&画像のようなもので、キラキラしたエキサイティングなことだけを映し出します。ビーチリゾートへの旅行、野外フェスの興奮、笑顔いっぱいのパーティー、あるいは、完璧に鍛え上げられた腹筋だと錯覚させるような自撮り。

もしあなたが他のゲイのように、華やかな夏をすごさなければならないと感じているのなら、それは少し危険な兆候かもしれません。

夏に限らずどんな季節であろうと、私たちはいつも陽気でおめでたい気分になれるわけではありません。あなたのSNSには決して表示されることがない地味な日常を、誰もが過ごしているのです。そう、あなたと同じように。

彼らの「ハイライト」を眺めては、自分と比較したり絶望に浸ったりするよりは、SNSの社交界から距離をおき、ご自分のケアに集中するべき時かもしれません。自分のメンタルは問題ないと思っているかもしれませんが、意外に多くの人が、何年も続くゆるやかな倦怠感を覚えているのです。

持続性うつ病性障害(PDD)は、慢性的なうつ病の一種です。性的少数者の人たちは、一般的な人たちに比べてうつ病性障害を経験する可能性が高いという研究結果もあります。

友達に電話やオンラインチャットで話をするのもいいかもしれません。それともマッサージを受けてリラックスするのも効果的かもしれません。もしくは精神科のクリニックを受診してみるという選択肢もあります。

SNSから距離をおいて健康的な日常生活を試みるとか、瞑想のようなマインドフルネスの実践が役に立つこともあるでしょう。

ゲイなら誰もが夏をキラキラとエンジョイしている、というのはSNSを通じてあなたが見た「幻想」にすぎません。今は、モニターと対峙するスクリーンタイムよりもセルフケアを優先してみてください。

自分の生活を変えようとする試みは、季節と同じようにすべてを変化させていくものです。そして、自分の意思だけでは難しくとも適切な手助けがあれば、あなたの気持ちも変わるのです。

【地味ゲイの嘆き】今年も何もしないまま夏が終わろうとしている
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最後に読者のみなさんにとって、今年の夏はどんな季節だったろうか? アンケートで尋ねてみよう。

※参考記事:QUEERTY

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(冨田格)

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