ゲイの胸キュン青春恋愛映画『ボーナス・トラック』日本公開希望

10月11日の”カミングアウトデー”に全米で公開が決定した、英国産のゲイ青春恋愛映画『ボーナス・トラック』の魅力をいち早く紹介する。

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青春時代の胸熱な感情は特別

ゲイの胸キュン青春恋愛映画『ボーナス・トラック』日本公開希望
『Bonus Track』Photograph: Bankside Films/©Sky UK Ltd

何歳になっても、人は恋におちる。恋のときめきや、切なさは年齢を問わず、人を狂わせる。

なかでも青春時代に初めて覚えた「誰かを心から好きになる」胸熱な感情は、誰にとっても特別なものだ。

だから、世界中で恋愛をテーマにした青春映画は永遠に作り続けられている。

平成の時代まではノンケ男女の青春恋愛映画を見ては、男同士に頭の中で置き換えて感動に浸っていたものだ。しかし、時代は変わった。

ゲイであることがそこまで大きなタブーではなくなった今、ゲイの青春恋愛映画が次々と作られている。

2003年秋に英国で公開し話題となった『Bonus Track(ボーナス・トラック)』は、まさに胸キュンなゲイの青春恋愛映画だ。

『ボーナス・トラック』の物語

ゲイの胸キュン青春恋愛映画『ボーナス・トラック』日本公開希望
映画『Bonus Track(ボーナス・トラック)』

舞台は2006年のイングランド。

主人公は、内気で暗く、学校に友達もいないジョージ(ジョー・アンダース)。勉強にも熱が入らないジョージはGCSE(中等教育修了一般資格)を落第しそうになっており、両親ともギクシャクしている。

ジョージの唯一の情熱は「音楽を作ること」。アーティストとして評価され、有名な音楽雑誌の編集長からインタビューを受けることを夢想している。

しかし、現実は厳しい。学校の尊大な音楽教師ツェッペリン先生との関係もうまくいっていない。

そんなジョージの前に現れたのは、転校生のマックス(サミュエル・ポール・スモール)。超クールなマックスは、離婚スキャンダルの真っ只中にいる話題のポップ・スターの息子だったのだ。

どこでも注目の的であるマックスは、なぜだかジョージに接近してくる。数学が苦手なマックスは、ジョージに数学を教えてほしいと頼んでくる。

どうもマックスは、ジョージのオタクぶりを数学の才能があると勘違いしたようだ。ジョージは、数学を教える代わりにマックスが音楽づくりを助けてくれるかもしれないと想像する。

勘違いと、勝手な期待から始まったマックスへの幾何学レッスン。魅力的なマックスは、ジョージの期待に応えるように、トレンドをおさえた作曲の指南をすると申し出た。

距離がどんどん縮まっていくジョージとマックスの間に、やがて化学反応が生じていく。

ゲイをキュンキュンさせること必至

ゲイの胸キュン青春恋愛映画『ボーナス・トラック』日本公開希望
『Bonus Track』Photograph: Bankside Films/©Sky UK Ltd

10月11日の”カミングアウトデー”に合わせて、全米での公開が決定した映画『Bonus Track(ボーナス・トラック)』。

どんな世代のゲイにとっても忘れられない、青春時代の胸がキュンキュンした初めての恋を思い出させてくれる物語になっていそうだ。

ゲイに限らず、BL好きな女子にも注目を集めること必至のこの映画。日本でも劇場公開されることを、切に希望する。

※参考記事:Out/Guardian

(冨田格)

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