独身中高年ゲイの基礎知識「入院時に必要な身元引受人」問題と対処する方法

「自分一人だから、年とってもなんとかなるさ」

そんな風に自分の老後を漠然と考えているゲイの方、いませんか? 結構、いますよね。でも、残念ながら「対策なしではなんともならない」状況があるのです。

「独身高齢ゲイの基礎知識」は、独身ゲイが自分の老後のために知っておくべき現実と、その対処法を解説していくシリーズです。

今回は、「入院時に必要な身元引受人」問題を解説します。家族もパートナーもいない独身高齢者は、入院するのだって高いハードルがあるのです。

歳をとるほど増加する入院頻度、その時あなたは?

40代や50代にもなると何かしらの持病をお持ちの方も少なくないと思います。そして、筋力や体力の衰えから思わぬ怪我に見舞われることだって考えられます。

病院に入院しなければならなくなった時、「身元引受人」が必要だってことご存知でしょうか?

たとえば就職する時に求められる身元引受人や保証人はほぼ形式的なものですが、入院時の「身元引受人」は役割が大きく異なります。具体的に言うと、金銭的な負担を求められる可能性がある役割だということです。

どうして入院時に「身元引受人」が必要なのか、病院の立場になって考えてみましょう。

もし、おひとり様で入院後に死亡リスクの高い疾患のある患者さんを入院させた場合です。不幸にも患者さんが亡くなってしまったら、病院の責任者であるあなたはどう考えるでしょうか?

「ご遺体の引取りをして下さる方がいるのか?」
「未精算の入院代や治療代は支払ってくれるのか?」

間違いなくこのことを心配するはずです。

こんな事態を避けるために、病院は入院時に身元引受人を求めるのです。もっと高齢になって、有料老人ホームなどに入居する際も同様に身元引受人が必要になります。

親も兄弟もいないおひとり様の場合、身元引受人になってくれる人を探すのは大変です。形式的ではなく責任が重大な役割を、あまりつきあいのない親戚に頼むわけにもいきません。

ひとつの選択肢としては、高齢者の身元保証サービスを提供している民間団体に依頼するというものがあります。

その場合は、トータルで200万円以上かかると考えておく必要がありますので、老後資金に余裕がない人にとっては現実的な選択肢にはならない可能性があります。

もし、あなたに甥や姪などの親族がいるのならば、終活コンサルタントのアライアンサーズが取り扱う生命保険を活用して解決する方法があります。

生命保険を活用することのメリット

生命保険を活用して解決する方法を、簡単に解説しましょう。これは、身元引受人をするために必要な費用を生命保険金で充当するというものです。

入院時の身元引受人のサインをする場合は、万が一の場合の葬儀代や入院費が精算できなかった場合の予想金額分の金銭の準備が必要です。

例えば、入院するときに親族に現金を預けておけばいいのでは? と考えるかもしれません。しかし、これも難しい場合が想定できます。

例えば、預託する金額が大きいと生前贈与とみなされて、贈与税がかかる可能性があります。また、よくない想像ではありますが、まとまった現金の場合は信頼して預けた人に使い込まれるリスクだって考えられます。

生命保険を活用する方法なら、現金で想定される問題は心配する必要がありません。

生命保険を活用するプランのメリットとしては、まずは「民間の身元保証サービスを利用しない分、かかる費用を節約できること」が挙げられます。節約できる金額は個人差もありますが、約150万円~400万円程と考えられます。

次に「余ったお金は身元引受人になってくれた親族(死亡保険金受取人)が使える」という点です。これがあると身元引受人になってもらうことを頼みやすくなりますね。また、親族からの暖かいサポートも期待できそうです。

万が一、親族(死亡保険金受取人)が先に逝去した場合の予備案も用意してあります。

他にも「生命保険金の年末調整にて控除制度が活用できる」点や、「無選択式の生命保険であるため、病歴のある方も加入申込ができる(諸注意あり)」という利点もあります。

故人がお金を残した場合は全額「相続」の範囲内となりますが、生命保険金の死亡保険金は通常の相続とは別枠で、500万円以下の死亡保険金は非課税だと考えてください。

このプランでは、死亡保険金は500万円より低い金額で組んでいるので、万一のときは身元引受人になる親族は非課税枠で安心してお金を受け取れます。

終活コンサルタントのアライアンサーズ(東京都新宿区)は、3月16日より生命保険活用による、身元引受人問題の解決に関するオンライン個別相談会を開始しました。

生命保険ならどれでも良いという訳ではないことや、予め決めておいた身元引受人(死亡保険金受取人)が万が一先に逝去されたとしても安心な仕組みなども、個別相談の時に説明してもらえます。

この記事を読んで、身元引受人が不在なことに不安を覚えた人は、相談してみるのもいいかもしれません。「病歴のある人も、諦めずにまずはご相談ください」とのことです。

相談する場合は、下記の問い合わせフォームに連絡先等情報を記入してください。後日、詳しいヒアリングをして申込みを済ませたら、サービス開始となります。

アライアンサーズ株式会社:https://alliancersjp.com/contact/

<活用例>
例1)独身の兄弟同士で当該生命保険を相互で加入し、どちらかが入院が必要な際は身元引受人のサインをすることを約束
例2)甥に当該生命保険金の死亡保険金受取人に設定し、一部お金を余らせることを条件に、入院時などに身元引受人のサインをすることを約束

<月額保険金プラン例>
・死亡保険金100万円 50歳男性保険加入の場合、月額保険料5,011円(年間約6万円)※払込期間 20年
・死亡保険金150万円 55歳女性保険加入の場合、月額保険料7,122円(年間約8.4万円)※払込期間 20年
※生命保険控除額上限(新制度) 年間40,000円

(参考)生命保険料控除の限度額計算/国税庁:https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/shotoku/05/76.htm
(参考)相続税の課税対象になる死亡保険金/国税庁:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4114.htm

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