メンズきものテーラー「Y. & SONS」より、粋な『伊藤若沖シリーズ』新作が登場
日本男児なら和装も生活にとりいれたいもの。ハードルが高い和装をより身近な存在にしてくれるのが、大正6年創業のきもの専門店「やまと」が展開するメンズきものテーラー「Y. & SONS」だ。
4月29日より登場した、伊藤若冲の作品をモチーフとした、型染めのゆかた・ゆかた生地で仕立てたオープンカラーシャツ・手ぬぐいを紹介しよう。
春夏の定番『伊藤若沖シリーズ』
「メンズきものテーラー」をコンセプトに固定概念にとらわれない自由な発想で、伝統と革新が融合した非日常を届ける「Y. & SONS」。
2015年、東京・神田の地で立ち上げ、20年6月京都にも出店した「Y. & SONS」は、その始まりより春夏の定番商品として伊藤若冲作品をモチーフとしてきた。
日本美術界のスーパースターとも呼ばれる伊藤若冲。昨年7月にはその集大成の『動植綵絵』三十幅が国宝に指定された。
1716年(享保元年)、京都の中心部、錦高倉青物市場の問屋「枡屋」の長男として誕生した若冲は、1775年(宝暦5年)40歳で家業を次弟に譲り、本格的に自然を描く絵画に専念する。この年が若冲にとって最大のエポックとなった。
錦小路の奥まった静かなところに「独楽窠(か)」と名づけたアトリエを建て、作画三昧の生活に入ったといわれている。
ゆかた、半袖シャツ、手拭いをラインアップ
「Y. & SONS」の2022年春夏では、「象」や「鳳凰」「糸瓜(へちま)」、そしてあまり知られていない「鱏(えい)」がモチーフとなったものを中心に、ゆかた、オリジナルのオープンカラー半袖シャツ、そして手拭を製作した。
■型染めゆかた (象・鳳凰・糸瓜・鱏)
静岡県の浜松市内で織られたオーガニックコットン糸使用の白生地に、石川県内にて型染めを施して作成する。生地自体はドビー織りなので肌触りが柔らかく、その風合いが魅力。「Y. & SONS」ではユーザーの寸法に合わせてオーダーできる。納期は約2週間。
■オープンカラー半袖シャツ (象・鳳凰・糸瓜・鱏)
ゆかたの生地を使用して制作したオープンカラー半袖シャツ。ゆかたの生地の幅は40cmと通常のシャツ生地と比べてとても狭いため、柄合わせを緻密に考えた上で、ゆかたの生地幅を最大限に活かしたオリジナルのパターンを起こし、作成している。5月13日(金)より販売開始。
■手ぬぐい(象・鱏)
染めをハンドスクリーン技法で行い、生地は「総理」と呼ばれる20番手の太めの糸を使ったもので打ち込み本数は少なめだが、厚くて丈夫、ざっくりと目が粗いので通気性と吸水性が高いのが特徴。
和装を上手に取り入れて、この夏は粋で鯔背(いなせ)な日本男児を目指してみたい。
Y. & SONS
神田店:東京都千代田区外神田2-17-2
京都店:京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館1F
営業時間:(両店とも)午前11時~午後8時
オンラインストア:https://onlineshop.yandsons.com/
※価格はすべて税込