50代ゲイを襲う”中年の危機”を描くウェブドラマを日本語字幕か吹替で見たい！
ゲイ・バイ男性にも”中年の危機”は襲ってくる。人生の先が見えてきたような気がしてくるアラフィフになって無性に焦りを感じ始めた人なら共感度が高そうな、アメリカのウェブドラマ・シリーズを紹介しよう。
50代のゲイ男性が直面する問題を描く
昨年秋、YouTubeで配信がスタートしたウェブドラマ『The Disappointments（失望・失意）』は、40代後半から50代前半のゲイたちを襲う”中年の危機”を描く物語。
主演、監督、脚本を担当したリッチ・バーンズは、ディズニーやドリームワークスで脚本家として働いてきた人物。「ブラザーベア２」「きつねと猟犬２ トッドとコッパーの大冒険」「リトルマーメイドⅢ はじまりの物語」「シーラとプリンセス戦士」などの脚本に関わってきた。
『The Disappointments』が描くのは、キャリアに失敗し、銀行口座が空っぽになった50代のゲイ男性が、これから先の数十年を生き抜くためにどうすればいいかを考えようと奮闘する姿だ。
中年の危機への対応の違いから物語が生まれた
リッチ・バーンズがどういうきっかけで『The Disappointments』を企画したのか、HOT sports!の記事「YouTube Releases New Gay Web Series Based on Actual Events（YouTube、実際の事件を基にした新しいゲイ向けウェブシリーズを公開）」より引用する。
このシリーズは、実際の出来事をもとに、50代を迎える人々が直面する重要な問題に焦点を当てています。時間がない、前より後ろの方が長い、仕事、結婚、子供との関係、自分の人生が若いときに期待し計画したようには全くなっていないことに気づいたとき、あなたはどうしますか？
「私たち数人は夕食の席で、友人のゲイのプロデューサーのことを思い出していました。彼は鬱病で、お金とキャリアの挫折に苦しみ、最近、悲劇的に自ら命を絶ったのです。私たちの知人にも同じようなことをした人がいて、みなここ数年の間に自殺しました。40代後半から50代前半の人たちで、みんな自分の人生がどうなってしまったのか絶望的な気持ちになっているのです。」と脚本、監督、主演のリッチ・バーンズは語ります。
「その反面、驚くべき人たちもいます。彼らは、学校を卒業したばかりの頃に自分で選んだ道がうまくいかないことを認識して、40代になってから勇気を出して自分を変え、その結果、幸せと成功を手に入れています。この2つは、同じジレンマに対するまったく異なるアプローチです」
この知人たちの相反する状況から、『The Disappointments』の着想を得たそうです。
https://hotspotsmagazine.com/2021/11/16/youtube-releases-new-web-series-the-disappointments/
シーズン2制作に向けてクラファンを実施中
『The Disappointments』はシーズン1の11エピソードを配信中。そして現在、シーズン2制作に向けてクラウドファンディング中だ。日本円にして約1400万円のゴールに対して9月12日現在で85%までクリアーしているので、シーズン2制作の可能性も高そうだ。
『The Disappointments』のYouTubeチャンネルでは、シーズン1の11エピソード以外にリッチ・バーンズなどのライブ配信や、キャストのメッセージなど様々な動画を配信中。
またInstagramアカウントでは、撮影中のオフショットなどを画像がショート動画で配信している。TikTokでは、リッチ・バーンズのワークアウト動画なども楽しめる。
日本のゲイ・バイ男性の心にも刺さること確実なテーマのドラマ『The Disappointments』。日本語字幕版もしくは吹替版が制作・配信されることを願うばかりだ。
『The Disappointments』
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（冨田格）
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