ドイツのプロアスリートがテレビで告白「私はゲイで、とても幸せです」
欧州で人気のプロスポーツ”ハンドボール”のベテラン選手が、テレビで放映したドキュメンタリーでカミングアウトして話題を呼んでいる。
プロハンドボール選手ルーカス・クルジカーラのカミングアウトを紹介する。
ルーカス・クルジカーラ選手のこと
ルーカス・クルジカーラ(Lucas Krzikalla)選手は、1994年生まれ。2012年から、ドイツのチームハンドボールのトップリーグであるブンデスリーガの「SC DHfK Leipzig」と契約している右翼手。2025年までチームとの専属契約を結んでいる。
ブンデスリーガで192試合に出場し、485得点を記録。2021~22シーズンは、156ゴールを挙げ所属クラブの得点王となった。チームのヘッドコーチから 「運動量、精神力ともに最強の選手の一人 」と称される、実力のあるベテラン選手だ。
先週末、ルーカス・クルジカーラは、コートの外で大きなプレーをして注目を集めることになった。ドイツ紙「Welt Am Sonntag」のインタビューと、テレビ局「Mitteldeutscher Rundfunk」が放映したショートフィルムでゲイであることをカミングアウトしたのだ。
クルジカーラはこのことを、「僕の人生で最も重要なステップのひとつだ」と語っている。
1年間悩んできたカミングアウト
クルジカーラがゲイであることは、チームメイトや家族には何年も前から公表していたが、今シーズンこそ世間やファンに対してカミングアウトすることを決意した。
「Welt Am Sonntag」のインタビューで、クルジカーラはこう語っている。
「今日、私はここではっきりと言うことができます。私はゲイで、大好きなボーイフレンドがいて、とても幸せです。私は1年間、『なぜ一歩踏み出して、自分はゲイだと言わないのか?』と、ずっと考えていたんだ。私は、自分の考えを貫きたいし、セクシュアリティによって自分を定義されたくはないのです」
恋人のクリス氏とは、昨年秋に二人の関係をオープンにしようと決めたそうだ。そして、この先、同性婚をすることも考えているとクルジカーラは語る。
スポーツ界のレジェンドから祝福と応援
クルジカーラのカミングアウトに関して、チーム内での反応は非常によく、レインボーに彩られた新しいサインカードが発行されたという。
また、クルジカーラに対してはスポーツ界のレジェンドから、ドイツ政府のLGBTQ担当高官まで、各方面から祝福と応援のツイートが寄せられている。
「最終的に何かを変えるためには、私たちプロアスリート自身が行動をしなければなりません。私たちが勇気を出すことが、何かを変えるチャンスになると考えています。カミングアウトは、自分だけでなく、他の人にとっても大きな解放となる。それが私の目指すところです」
そう語るクルジカーラの次の目標は、社会に変化をもたらすと同時に、今シーズン1勝4敗1分と出遅れたチームの順位に変化をもたらすことだそうだ。
ルーカス・クルジカーラ
Instagram
※参考記事:Outsports
(冨田格)
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