ディズニープラス「アメリカン・ホラー・ストーリー」新作はゲイ・ネタ特盛
スタイリッシュなホラー・アンソロジー・シリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」の最新シーズンは、歴代でもっともゲイ色が濃厚だという噂。現在全米で放送中のシーズン11のコンセプトとメイン・キャスト、そしてゲイ視聴者の興味を惹きつけている謎のマスク男「ビッグダディ」の素顔を紹介する。
80年代アンダーグラウンドなゲイシーン
「glee/グリー」のクリエイターで、オープンリーゲイのライアン・マーフィーが手がけるホラー・アンソロジー・シリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」。日本ではディズニー・プラスでシーズン10まで見ることができる。
毎シーズン、奇想天外な設定・コンセプトで興味を惹きつけ続け、10月から全米ではシーズン11『アメリカン・ホラー・ストーリー:NYC』の放送がスタートした。
時は1980年代初頭のニューヨーク。若きアル・パチーノが主演した映画『クルージング』で描かれた当時のアンダーグラウンドなハードゲイの世界を中心に、ゲイの間で流行し始めるHIVと思しき謎のウィルスや、ゲイを狙った連続殺人やそれに関わる人々をダークに描いていくようだ。
主要キャストは3人のカミングアウト俳優
ゲイ色が濃厚な『アメリカン・ホラー・ストーリー:NYC』の3人の主要キャストは、いずれもカミングアウトしている俳優たちだ。
サム役のザッカリー・クイントは、2006年から放送の『HEROES/ヒーローズ』サイラー役でブレイクして、2010年代に公開された『スター・トレック イントゥ・ダークネス』『スター・トレック BEYOND』の2本でスポック役を演じた。
『アメリカン・ホラー・ストーリー』は、シーズン1「呪いの館」とシーズン2「精神科病棟」に出演している。
アダム役のチャーリー・カーヴァーは、2008年から放送の『デスパレートな妻たち』で双子の兄弟マックスとともに、リネットの息子役で出演して有名になる。
2010年代にはテレビシリーズ『ティーン・ウルフ』のイーサン役で人気を集める。近年は、Netflixでライアン・マーフィーが制作したドラマ『ラチェッド』や映画『ボーイズ・オン・ザ・バンド』に出演。
『アメリカン・ホラー・ストーリー』には、初登場だ。
パトリック役のラッセル・トーヴィーは、イギリス人で2012年の『SHERLOCK/シャーロック』はじめ英国のテレビドラマや、映画『パレードへようこそ』などに出演。
2014年制作、日本ではHuluで配信したゲイ・ドラマ『LOOKING/ルッキング』では主要キャストを務めた。舞台への出演も多数。
チャーリー・カーヴァーと同じく『アメリカン・ホラー・ストーリー』には、初登場だ。
圧倒的迫力の新人ゲイ俳優が話題
主要キャストの3人も十分に魅力的なのだが、全米での放送が始まると多くのゲイ視聴者の視線を惹きつけたのは革のマスクを被ったバルキーな謎の男”ビッグダディ”だった。鍛え上げた見事すぎる肉体と威圧感を放っている”ビッグダディ”の正体は、マシュー・ウィリアム・ビショップという新人俳優。
熱心なボディビルダーであるマシューは、10年間企業広報に従事し”エデルマン・ニューヨーク”社の副社長を務めていたが2021年秋に一念発起して退職し、俳優の道を進むことを決意。そして『アメリカン・ホラー・ストーリー:NYC』で俳優デビューとなった。
圧倒的な肉体の迫力と裏腹に、知性を感じるハンサムな顔。革のマスクをとった”ビッグダディ”の素顔に、すでに多くのゲイが熱狂しているようだ。
『アメリカン・ホラー・ストーリー』は日本ではFOXチャンネルで先行放送し、その後にディズニープラスで配信されるパターンなので、『アメリカン・ホラー・ストーリー:NYC』も同じように展開すると思われる。
ジオ倶楽部では、日本での放送・配信予定などこれからも『アメリカン・ホラー・ストーリー:NYC』の情報を伝えていく予定だ。
アメリカン・ホラー・ストーリー
ディズニープラス
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マシュー・ウィリアム・ビショップ:https://www.matthewwilliambishop.com/
(冨田格)
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