【結構いい感じ】バイ男性はゲイより身体の満足度が高いらしい
強烈に自己主張する人が少ないせいか、ゲイに比べると存在が目立たないのが、バイセクシュアル男性だ。そんなバイ男性に焦点を充てた興味深い研究結果が発表された。
★あわせて読みたい!
【なんか嫌だ】ゲイをムッとさせるノンケの何気ないKY発言集
バイセクシュアルは得なのか?
同性愛者と違い性的指向が両性に向いているなら、異性と結婚して家族を持つこともできるし、同性と性的関係を持つこともできる。
「バイセクシュアルは、ゲイ人生もノンケ人生も楽しむことができて得だよね」
そんな風に考える人が多いゆえなのか、はたまた強烈に自己主張する人が少ないゆえなのか、バイセクシュアルは注目されることがほとんどない。そのため、バイ男性の考えを知る機会も非常に稀なのだ。
ところが最近、ノッティンガム・トレント大学の新しい研究により、バイセクシュアル男性の意識に光が充てられた。
ゲイ男性は理想に近づきたい傾向
この調査は、異性愛者、ゲイ、バイセクシュアルを自認する18歳から85歳までの男性378人を対象に行われた。
研究者たちは、男たちの「体型や筋肉質」を変えたいという動機のレベルや、「体脂肪、筋肉質、身長」、そして「豊かさ」に対する満足度を調査した。
注目すべき調査結果は、ゲイ男性に比べバイセクシュアル男性は「筋肉質の引き締まった体型になりたいというモチベーションが有意に低く、筋肉への不満も低かった」ということだ。
「社会的なボディ・イメージの理想」は、あらゆる性的指向の男性が筋肉質で引き締まった体型だと答えている。しかしその理想と自分の身体のギャップに関しての不満は、ゲイ男性の間で最も高くなっていることが調査から示唆された。
調査によると、ゲイ男性は 「マッチョな男性により強い肉体的魅力を感じる傾向がある」という結果が報告された。
ひとつの可能性としてだが、憧れる理想により近づけるように自分の外見を変えたいという願望ゆえ、ゲイ男性が「(自分の身体に対して)より貧弱なボディ・イメージ」を抱きがちだと考えられるかもしれない。
バイセクシュアル男性の独自性
さらに、ゲイ男性とバイセクシャル男性の間の重要な違いがある。
それは、「バイセクシュアルの人々は、他のセクシュアル・マイノリティのよりも大きなスティグマ、疎外、偏見を経験している」ことだ。
これが自分のボディ・イメージの捉え方にどう影響しているのかは、バイセクシュアルとゲイの男性の身体イメージの違いについて調査した研究はわずかしかないので、現時点では結論は出ない。しかし、この研究の方向性の重要性を強調していることにはなりそうだ。
ゲイ男性とも、もちろんノンケ男性とも異なる傾向を持つバイセクシュアル男性に関する調査は、まだ始まったばかり。
今まで抱かれていたイメージとは異なるバイセクシュアル男性の実態に迫る調査は、これから進められていくことになりそうだ。
今後もバイ男性に関する調査報告には注目していきたい。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
★あわせて読みたい!
バイ男性の声はゲイやノンケより男っぽいという調査結果が判明