潤滑剤「ボーイ・バター」男同士のロマンティックなCMに全米のゲイが夢中
21世紀になって誕生したココナッツオイルをベースにした潤滑剤「ボーイ・バター」は、ゲイ・テイスト濃厚なCMで全米のゲイが注目するアイテムとなった。今シーズンは、ゲイテイストをより明確にした、男性同士のセクシーでロマンティックなCMを発表した。
潤滑剤「ボーイ・バター」の特徴
2003年に設立の「ボーイ・バター(Boy Butter)」は、ココナッツオイルをベースにした処方で、肌に触れると透明になるクリーミーなパーソナル潤滑剤。ウォーターベースの潤滑剤も、同じブランドから発売している。
「ボーイ・バター」の特徴は、「あらゆるシリコーン処方と同じくらい長持ちすること」そして「とても滑らかで、軽く」「食用、無毒、無臭」「水溶性なのでシーツなどの生地についても水洗いで簡単に落とせること」。
あらゆるタイプのマッサージに最適で、あらゆる形の快感を高めてくれる。シリコン製の「大人のオモチャ」やポリウレタン製コンドームとの併用も可能。
まさにゲイにとっての必須アイテムと言える「ボーイ・バター」の創始者エリアル・フェルドマンは、「自身のゲイ視点を活かした広告制作をするのが好きだ」と語っている。
「ボーイ・バター」テレビCMの歴史
2017年から2020年までは、「ボーイ・バター」のロゴデザインにもなっているアナクロな「バター攪拌機」を逞しくセクシーな男が使うCMを制作。
2021年からは、1990年代を象徴するような香水やファッションブランドのCMを彷彿とさせる、モノクロのロマンティックなCMを展開。
そして2023年、新作のCMはイタリア風のロマンティックで官能的な要素を高めた映像を発表した。
グラマーでセクシーな最新CM
地中海をテーマにしたこのショートフィルムは、豪華なロケーション、豊かな色彩、そしてイタリアンオペラの音風景が特徴で、2人のゴージャスな男性の愛の物語を描いている。この高級感のあるCMは、テレビ広告が「美しさ」「グラマーさ」「セクシーさ」に重点をおいていた時代に逆戻りしたような新鮮さも感じる。
このロマンティックなCMは、1月6日のMTV『ル・ポールのドラァグ・レース』を皮切りに、ESPN、Fox Sports、NFL Networkなどスポーツチャンネルでも展開していくという。
エリアル・フェルドマンは「私たちは2023年、セクシーでグラマラスなトレンドを復活させたいと考えています。これは90年代以来、MTVに登場する最もホットなCMであり、世界はそれを受け入れる準備ができています」と語っている。
このロマンティックなCM展開で、「ボーイ・バター」がゲイの必須アイテムから、より幅広いセクシュアリティにアピールするアイテムとなっていきそうだ。
(冨田格)
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