英国ゲイの「マッチョ+キルト」好きは、日本ゲイの六尺好きと同じなのか?
2023年のメールヌードのカレンダーを検索していたら、英国のマッチョがキルトのみを身につけているというカテゴリーが見つかった。日本人にとってはちょっとした違和感と、妙なセクシーさが混在していると感じられる、「マッチョ+キルト」の世界を紹介する。
キルトは男臭いイメージ?
「キルト」とは、スコットランドのスカート状の民族衣装のこと。
日本人からすると、スカートは女性のもの、という意識が強くてゴツい男が着用していると違和感を覚えてしまう。しかし、調べてみるともともとはスコットランド北部の「ハイランド」と呼ばれる地方で生まれたもののようだ。
イギリスの軍隊でもっとも強い精鋭部隊が、このハイランド人で組織された連隊でハイランダーズ(高地連隊)と呼ばれているとか。つまり、ハイランドは英国では「男性的で強い」「男臭い」イメージなのかもしれない。
キルトと六尺の共通点とは?
「キルト」が男臭いイメージのものであるからこそ、「マッチョ+キルト」というカテゴリーが確立しており、何種類もカレンダーが毎年販売されていることからもその愛好者は決して少なくないと考えられる。
日本のゲイにとっての「六尺」「褌」と、英国ゲイにとっての「キルト」はかなり似た存在ではないかと思えてきた。
「六尺」「褌」は日本男児の象徴であり、「男性的で強い」「男臭い」というイメージがある。ノンケで愛好している人も決して少なくないが、日本のゲイにとっては単なる「下着」ではなく、性的なイメージが強い特別なアイテムという側面もある。
日本のゲイ向けAVでは「六尺」「褌」がひとつのカテゴリーになっているのと同じく、「キルト」で動画を検索するといわゆる成人向けのものが多数ヒットする。
男っぽさを強調するアイテムという面と、より直接的な性的妄想に結びつく面が並立しているところも、「六尺」「褌」と「キルト」に共通しているところだ。
「マッチョ+キルト」のカレンダー
「Kilted Photography,」が毎年制作している「Men in Kilts カレンダー」は、キルトが持つ男性的なイメージをシンプルに具現化した、かっこいい男達を拝むことができる。
「Kilty Pleasures カレンダー」は、小道具などを用いて過去のイメージを再現しており、よりオタク的なこだわりが感じられる。
「We Love Kilts カレンダー」は、ロケ地や設定、ポーズなどにさらなるこだわりがあり、カッコいいと面白いのギリギリのところを攻めている印象。
2023年は、「マッチョ+キルト」カレンダーで部屋を飾ってみるのもよさそうだ。英国人ゲイにとっての「ハイランド」のイメージや、「キルト」の意味するところなどは、もっと深掘りしていこうと思う。
Kilted Photography:https://www.kiltedphotography.com/
We Love Kilts:https://www.welovekilts.co.uk/
(冨田格)
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