高齢の親やパートナー、ゲイが介護に直面する前に知っておくべきこと
兄弟姉妹がいる、いないに関わらず、高齢の親の介護問題から目を背けることはできない。そして、パートナー・恋人・相方が高齢の場合、介護が必要になってくることは確実だ。
健康なまま老いていき、人の手を煩わせることなく一人で最後を迎えたい、そう考える人は少なくないだろうが、現実はそうはいかないものだ。
親やパートナーの介護を担うことになった時に、どうしていいのか分からずパニックにならないためにも、介護に関する情報・知識に、早めに触れておくことが重要だ。
いきなり入院!その時、あなたは?
例えば、昨日まで元気で身の回りのことは何でも自分でこなせていた高齢の親やパートナーが、病気や転倒して骨折するなどの理由でいきなり入院する、ということは普通に起きること。
高齢者の場合は、一週間も入院すると、リハビリを重ねたとしても、入院前と同じ生活は送れなくなる可能性が高い。つまり、入院するといういうことは、退院後は介護が必要になるということだ。
親やパートナーにつきそって病院に行き入院手続きをするときに、必ず聞かれるのが「ケアマネさんはどなたですか?」ということだ。
それは、病院のソーシャルワーカーと担当のケアマネージャーが打ち合わせをして、退院後の対応を検討する必要があるからだ。自宅にそのまま戻れる場合もあれば、施設に短期入所して自宅に戻るためのリハビリをする場合もある。
しかし、親やパートナーが入院前は介護が必要ない状態だったのなら、当然のことながら介護保険の認定は受けていわけで、つきそったあなたは「何も分からない」とプチパニックに陥ってしまう可能性が非常に高い。
しかも、退院後に直面する「初めての介護生活」がどんなものになるのか、想像すらつかず、さらにパニック状態がひどくなっていくばかり。
そうならないためには、「いざという時」が訪れるよりも前に、介護に関する情報・知識にふれておくことが重要になってくる。
介護と健康情報満載のサイト
学研ホールディングス傘下のメディカル・ケア・サービス社は、2月、家族の介護と健康を支える学研の情報サイト「健達ねっと」を、在宅介護をしている人や健康が気なる人々に向けてリニューアルオープンした。
「健達ねっと」は、各専門家による多方面なジャンルの情報提供だけでなく、認知症についての知識や自立支援ケアの情報を掲載。これからの自分や家族のために必要な情報をわかりやすく紹介することで、健康促進と認知症への理解を深めるきっかけを提供していくとのこと。
今回のリニューアルにより、介護に役立つ情報に加え、健康に役立つ情報コンテンツが豊富になった。
毎日平均5本の新着記事を掲載。長年に渡り医療専門書籍の出版を手掛けてきた学研グループのリソースを活かした著名な医師や専門家による記事が充実。
さらに、在宅介護者や新人介護者に知って得する知識を載せた介護ブログや介護マンガの連載を開始する。
「健達ねっと」のコンテンツ
「健達ねっと」には、このようなコンテンツを掲載している。
医師や大学教授による「ドクターズコラム」、専門家とのタイアップ企画「達人シリーズ」、各分野の専門家を紹介「専門家を知る」など、専門家ならではの情報を公開する企画。
さらに、介護する側としてだけじゃなく、自分のこととしても知っておきたい認知症に関して、わかりやすい解説と知識を身につける「認知症を知る」は注目だ。
家族のためのやさしい在宅介護ブログ、現役理学療法士による在宅介護マンガ、現役看護師による新人介護者向け介護学習イラストなど、介護を担う側にとって有益な情報から、MCS自立支援ケアの取り組みを知る「自立支援ケア記事」など、人の手を極力煩わせずに自立するための情報も掲載。
介護する立場としてはもちろんだが、自分が高齢者になっていくための準備・予習としても触れておきたい情報を見つけることができそうだ。
楽しいことばかり考えて生きていければ、それは最高かもしれないけれど、現実はそうはいかないもの。誰にとっても他人事ではない「介護」のことや、「健康」のことには、目を背けないでいきたいものだ。
健達ねっと:https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/
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