春は浅草!花見とグルメと映えスポット満喫のおすすめデートコース
気温が上昇し、すっかり春がやってきた東京。彼岸桜はほぼ満開で、ソメイヨシノの開花も近づいている。待ちに待った「お花見」の季節も、すぐそこだ。
とはいえ、コロナ禍が続く今年も、桜の下で宴席を囲むのは難しそう。今年の春も、散歩スタイルでの花見が主流となりそうだ。
そんな散歩花見のコースとして外せないのは、東京を代表する観光名所の一つである浅草。隅田川沿いの桜を中心に、浅草を楽しむ散歩コースを提案する。
新装「ちんや」のすき焼きで腹ごしらえ
浅草の休日デートは、美味しいランチからスタートしたい。この春の浅草グルメで見逃せないのは、言問橋西交差点に移転して新装オープンする創業142年の老舗すき焼き店「ちんや」だ。
1880年(明治13年)業、1903年(明治36年)すき焼きの専門店となり、そのブランドを現在まで守り続けてきた「ちんや」だが、店舗の老朽化や、コロナ禍などの影響から、昨年8月に閉店した。
WDI GROUPは、「ちんや」という歴史あるブランド、そして今まで繋いできた伝統を絶やさず、永続的に発展させていくべきだという想いから、「ちんや」の暖簾を承継し、移転して新店舗を3月18日、「浅草寺本尊示現会」の日に開店することになった。
「ちんや」といえば「適サシ肉」が有名。これは、「適度な霜降肉」のことで、サシの入り方が過剰でないこと意味する「ちんや」による造語だ。
「適サシ肉」のすき焼きは、肉の味もしっかり感じる上に、予想以上にあっさりしていて、肉をお代わりしたくなるほど絶妙な旨さ。いわゆる「霜降肉」のすき焼きで胸焼けしたことがある人は、驚きを覚えるだろう。
新装開店にも関わらず、かつての「ちんや」の面影を残す明治から大正のモダンな洋館スタイルの店で、伝統の味を堪能したい。
ちんや
公式サイト:https://chinya.co.jp/
開店日:3月18日(金)
料金:(すき焼き・しゃぶしゃぶコース共通)10,800円/12,800円/15,800円
所在地:東京都台東区花川戸2-16-1
営業時間:(月~金)午前11時~午後3時、午後4時30分~午後10時(土日祝)午前11時~午後10時
花を愛でながら映えスポット巡り
腹ごしらえが済んだら、桜満開の隅田川沿いの桜を愛でながら、映えスポットを巡って自撮りや画像の撮り合いをして楽しみたい。
「タリーズコーヒー 隅田公園店」
台東区立隅田公園内の「タリーズコーヒー 隅田公園店」は、目の前に隅田川が広がる絶好のロケーション。店内の席数は少ないため、コーヒーをテイクアウトしてのんびり川沿いを歩いたり、公園内のベンチに腰掛けて桜とスカイツリーやアサヒビール本社ビルを眺めるのも楽しそうだ。
所在地:東京都台東区花川戸1-1-31 隅田公園内
店舗詳細:https://map.tullys.co.jp/tullys/detailMap?account=tullys&accmd=0&bid=670
「すみだリバーウォーク」
隅田川を横断する東武伊勢崎線の線路下を歩いて渡ることができる。他の橋と異なるのは、床面に隅田川を見下ろすのぞき窓があるほか、東京スカイツリー公式キャラクターの「ソラカラちゃん」のイラストが隠されているなど、遊び心あふれる点だ。
鉄道の橋梁や東武鉄道の車両が走る様子を間近に見ることができるので、鉄道好きも楽しめる。
開門時間は午前7時から午後10時まで。「すみだリバーウォーク」を利用すると、浅草寺から東京スカイツリーを徒歩で行く最短コースになる。
「東京ミズマチ」
「すみだリバーウォーク」を渡った先の、鉄道高架下にある複合商業施設が「東京ミズマチ」だ。
高架下のスペースを利用しておしゃれな飲食店やカフェ、雑貨屋が集まっている。横には墨田区立隅田公園が広がっており、ミズマチのテイクアウトできる飲食店でフードやドリンクを購入してピクニックを楽しむのもよさそうだ。
日没してからのライトアップは、さらに映え度がアップする。
公式サイト:https://www.tokyo-mizumachi.jp/
浅草に来たら浅草寺はマストでしょ
「東京ミズマチ」から「すみだリバーウォーク」を渡って台東区側に戻ってきたら、そのまま直進する感じで浅草寺に向かおう。すると、宝蔵門の手前に出るので、門をくぐって、まずは参拝をしよう。
「浅草仲見世通り」
参拝を済ませたら、浅草寺と雷門を結ぶ通り「浅草仲見世商店街」を散策したい。
浅草仲見世通りは日本最古の商店街のひとつ。徳川家康公により江戸幕府が開かれたことで江戸の人口が増え、浅草寺を参詣する人も増えたことから境内や参道上での出店が多くなったことから誕生した。
約250m続く通りには、土産屋や飲食店など計89店舗が並ぶ。石畳の参道と美しい電飾看板が印象的だ。きびだんごや人形焼き、揚げまんじゅうなど、食べ歩きにはもってこいの食べ物があり、いろいろと見て回るのが楽しい。
「浅草文化観光センター」
雷門をくぐり、目の前の雷門通りを渡ったところに建つのは「浅草文化観光センター」。
切妻屋根の平屋の建物を積層したかたちの、和のエッセンス漂う建築が目を惹く。台東区が増大する観光需要に対応する、国際観光都市にふさわしいインフォメーション施設として作った施設だ。
下町の界隈性を立体化させたようなインパクトある設計は、コンペを経て隈研吾建築都市設計事務所が担当した。
7階には展示スペースがあり、台東区のみどころやイベント、歴史、文化を知ることができる。また8階の展望テラスは、入場無料で浅草のまちや東京スカイツリーが一望できるビュースポットとなっている。上から見る雷門から浅草寺までの浅草仲見世通りは圧巻だ。
詳細:https://www.city.taito.lg.jp/bunka_kanko/kankoinfo/info/oyakudachi/kankocenter/index.html
最後はアサヒビールで乾杯
「アサヒグループ本社ビル(展望ラウンジ アサヒスカイルーム)」
浅草散歩デートのシメは、隅田川にかかる吾妻橋を渡って、印象的な外観のアサヒグループ本社ビルに向かおう。本社ビルの最上階22階は「展望ラウンジ アサヒスカイルーム」。
散歩デートで撮影した画像を確認しつつ、隅田川と夕暮れの浅草を眺めながらのビールは、浅草散歩デートをより印象深いものにしてくれるだろう。
公式サイト:https://a467409.gorp.jp/
番外編・水上から眺める桜もまた格別
隅田川沿いの桜を、混雑しない水上から屋形船で満喫するのは、散歩デートとはひと味異なる楽しさがある。
『江戸前汽船もんじゃ屋形船』は、3月22日(火)より「お花見特別便」を運航する。 これは、春の限定もんじゃ「しらすとあなごの和風だしもんじゃ」と、花見におすすめの日本酒「葵天下 純米吟醸」を味わいながら、リーズナブルな価格で屋形船花見ができるというもの。
大江戸線勝どき駅近くの「朝潮桟橋」から乗船して、隅田川の桜を水上から見物、スカイツリー前で停泊して戻ってくる約2時間の周遊コースだ。
隅田川の桜を堪能し、スカイツリー前で停泊する春の東京を体験できる特別周遊コース
公式サイト:http://www.edomaekisen.com/
内容:もんじゃ・お好み焼き等鉄板料理食べ放題+アルコール・ソフトドリンク飲み放題
出航場所:朝潮桟橋(大江戸線勝どき駅より徒歩6分)
乗船料金:5,500円~
出航時間:午後12時・午後4時・午後7時30分 ※各2時間周遊
盛りの時期が短いからこそ美しいソメイヨシノが咲き誇る浅草エリアの隅田川沿いの散歩デートは、心に残る思い出となること確実だ。
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