マッチョなゲイのグラドルを量産する豪州の写真家クリスチャン・スコット
ゲイにとっての”eye candy”(アイ・キャンディ)、「目の保養になるくらい素敵、可愛い、魅力的」な男たちを撮り続けているオーストラリアの写真家クリスチャン・スコット(Christian Scott)。オーストラリアの有名ゲイ雑誌『DNA』の表紙やグラビアを担当するスコットの世界は、まさにゲイのグラドルたちで溢れかえっている。
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豪州ゲイ雑誌で男グラドルを撮影
日本ではすべてのゲイ雑誌が休刊となってしまったが、欧米では今でも健在なゲイ雑誌がある。なかでも注目度が高いのが、オーストラリアの『DNAマガジン』だ。
毎号表紙から巻頭グラビアを飾るのは、男性的な魅力に溢れた逞しいマッチョな男たち。いわばゲイのためのグラドルたちだ。モデルである男たちが持つ魅力を究極まで引き出すクリスチャン・スコットのカメラアイは評価が高く、ウェブ版の『DNAマガジン』は世界中のゲイがチェックしている。
スコットの写真家としてのキャリア
写真家クリスチャン・スコットは2012年から、オーストラリアのシドニーにスタジオを構え、『DNAマガジン』をはじめ、広告やメディアなど多彩な仕事を引き受けている。被写体は男性に限らず、女性やファミリーなど幅広い。
シドニーに拠点を構える以前は、アメリカのカリフォルニア州ハリウッドで写真家兼メイクアップアーティストとして、アマチュアからハリウッドのセレブリティまで、さまざまな顧客のために長年仕事をしてきた。
そのような経験を経た上で設立した「スタジオ・クリスチャン・スコット」は、個人的な写真撮影を望むアマチュアから、プロのハイエンドなプロジェクトやクライアントまで、写真業界全体で利用できるようにした。
クリスチャンは、スタジオについてこう語っている。
「プロのモデルたちと仕事をするのはもちろん楽しいけれど、カメラの前でほとんど経験のない人たちと仕事をするのが大好きなんだ。私は自分の仕事に大きな誇りを持っている。初めて自分自身を “モデル “として認識した人々の反応を見ることは、私にとって最大の興奮だ」
深い信頼関係を築いた男
スコットのキャリアの中で重要な存在の被写体の一人が、サイモン・ダンだ。
オーストラリア出身のラグビー選手であり、初のボブスレーのナショナル・チームに所属したゲイ選手となったダンとのセッションは数多く、スコットにとって被写体の一人ではなく深い信頼関係を構築できた相手だった。
今年1月、ダンが35歳で突然亡くなってしまったことにスコットは大きな衝撃を受けたことを投稿している。
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「スタジオ・クリスチャン・スコット」では、個人撮影も受け付けている。オーストラリアに行く時は撮影セッションを申し込んで、グラドル気分を味わってみるのも楽しそうだ。
(冨田格)
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