【サンフランシスコ】レザーフェチのストリートフェアがエグくて面白い件

アメリカ西海岸のサンフランシスコの秋は、2つの大きなゲイ・ストリート・フェアが注目の的。その2つのうち、よりフェティッシュでより濃厚な「フォルサム・ストリート・フェア」を紹介する。

2つの大きなゲイタウン

サンフランシスコには2つの大きなゲイタウンがある。

1つは、カストロ地区で、ゲイや性的マイノリティ関連の店が立ち並び、かつ多くの人が住む住宅地という面もある面白いエリアだ。毎年10月初めに「カストロ・ストリート・フェア」という街を挙げての大きなイベントを開催している。

そしてもう1つのエリアが、フォルサム・ストリート。こちらはカストロ地区とは違い。倉庫街の中にレザーフェティッシュの専門店やクラブ、ゲイサウナなどが点在するマニアックで濃厚なエリアだ。

フォルサム・ストリート・フェア

毎年9月最後の日曜日、昼間からフォルサム・ストリートを通行止めのフェス会場として「フォルサム・ストリート・フェア」を開催している。西海岸の陽光の下、レザーフェチやSM愛好者が極めて露出の高いスタイルで集い、過激なパフォーマンスなどを繰り広げるという、日本では考えられないイベントが、長年続けられている。

フォルサム・ストリート・フェア
画像引用元:Rove.me

フォルサム・ストリート・フェア誕生のきっかけ

「フォルサム・ストリート・フェア」はどういう経緯で始まったのか、GayCitiesの2019年の記事より引用して紹介する。

Photo by Beth Thomas 

2019年9月29日(日)、サンフランシスコのサウス・オブ・マーケット地区で開催された第36回「フォルサム・ストリート・フェア」には、約30万人の来場者がありました。主催者は、「フォルサム・ストリート・フェア」は世界最大のレザーフェスティバルだと宣言しています。

「フォルサム・ストリート・フェア」は、サウス・オブ・マーケット地区を「再開発」のターゲットにした不動産開発業者の悪事に対するコミュニティの抗議として、1980年代に始まりました。

当時のサウス・オブ・マーケットには、レザーシーンで人気のバーやクラブがひしめく活気ある文化があり、「再開発」の必要性は全くなかったのです。世界中の性的マイノリティが集うエリアは、社会的に好ましくないと判断され取り壊されてきましたが、サウス・オブ・マーケットは地元住民の団結により、ある程度うまく存在できていました。

「フォルサム・ストリート・フェア」の主催者は、地域社会に貢献する慈善団体のために何百万ドルもの資金を集めるための大舞台に変えていきました。

参加者は年々増加し、世界中のレザーファンやフェティッシュ・マニアをはじめ、ただそこに集う人々を観察をしたいだけの好奇心旺盛な人たちも惹きつけています。なぜなら、フォルサムには常に注目の的であることに喜びを感じる人々がたくさんいるからです。

https://www.gaycities.com/articles/45891/here-are-the-pics-from-folsom-street-fair-that-we-are-allowed-to-post/
フォルサム・ストリート・フェア
画像引用元:ADVOCATE
フォルサム・ストリート・フェア
画像引用元:culture trip

巨大な規模のフェティッシュ祭り

今年の「フォルサム・ストリート・フェア」は、9月25日。その紹介をしているGay Travel 4 Uの紹介記事から引用する。

フォルサム・ストリート・フェア
画像引用元:SFGATE

9月の太陽に照らされた、サンフランシスコ・スタイルの楽しいフェティッシュの祭り「フォルサム・ストリート・フェア」は、北米で最大かつ最も有名なフェティッシュ・フェスティバルの一つです。

このフェアは、毎年さまざまなチャリティーのために資金を調達する非営利団体「フォルサム・ストリート・イベンツ」によってプロデュースされています。

サウス・オブ・マーケット地区の12丁目から7丁目までのフォルサムストリートとその周辺の計13ブロックがフェア会場となります。そこに200を超えるコミュニティーのブースやフードの屋台が並び、大勢の参加者が交流し、踊り、パレードし、もちろんパフォーマンスも行います。

レザー、ラバー、制服、ジョッキーなど、あらゆるフェティッシュ・ギアを身につけた男たちが集まりますが、どんな服装でも誰でも歓迎されます。

「フォルサム・ストリート・フェア」の入場料は無料ですが、チャリティーのための募金活動として、10ドルの推奨入場料を支払うことができます。入場料を払うと、飲み物を1杯買うごとに2ドル割引になります。

https://www.gaytravel4u.com/event/folsom-street-fair
フォルサム・ストリート・フェア
画像引用元:San Francisco Hostel Club
フォルサム・ストリート・フェア
Photo by  Steven Bracco 

ここで紹介している画像の数々からも、その独特でマニアックで、でも明るく楽しい雰囲気は伝わってくるだろう。コロナ禍が落ち着いたら、「フォルサム・ストリート・フェア」を楽しむために秋の西海岸への旅を計画してみるのもよさそうだ。

公式サイト:https://www.folsomstreet.org/

(冨田格)

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