【動画あり】アジア人はモテ「ヒエラルキー」の壁をぶち破れるか? ゲイの楽園を舞台に描く新作ラブコメ映画『ファイアー・アイランド』

モテ要素を持っているかどうかで決まる「ヒエラルキー」って、ゲイの世界には厳然と存在する。

ニューヨーク郊外のゲイの楽園リゾートを舞台に、ゲイの「ヒエラルキー」をテーマにした映画『ファイアー・アイランド』が、6月24日よりディズニープラスで独占配信が始まる。

過酷な米国のゲイ「ヒエラルキー」

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ニューヨークの郊外、富裕層が別荘を構えるロングアイドに沿うように存在する、細長い島が「ファイアー・アイランド」。夏になると、全米各地や海外からもゲイが集まってくる、ゲイにとっては楽園のような場所だ。

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しかし、当然ながらここには厳然たる「ヒエラルキー」が存在する。「白人・金持ち・マッチョ」が神の座にいて、「アジア人・貧乏・非マッチョ」は最下層。

実在する「ファイアー・アイランド」を舞台にした映画は、ラブコメ小説の元祖とも言われるジェーン・オースティンの小説『高慢と偏見』からインスピレーションを受けた、ゲイの青春ラブコメ映画だ。

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モテ「ヒエラルキー」の神たち

『ファイアー・アイランド』の物語

夏になって「ファイアー・アイランド」に行くたびに、自分たちが「ヒエラルキー」の最下層だという現実を突きつけられるアジア人ゲイのノアとハウイー。

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(左)ボーウェン・ヤン(右)ジョエル・キム・ブースター

勝ち組の「白人・金持ち・マッチョ」たちはオーシャンウォークの水上コテージを借りるが、ノアとハウイーたちは島の内陸部のあまりトレンディーではないエリア、ツナウォークに滞在する。

彼らが常宿としているのは友人であるエリンが経営するコテージ。ところが今年で売却することが決まっていると聞かされ、ノアとハウイーにとって、思いがけず今年がファイアー・アイランドで一緒に過ごす最後の夏となってしまう。

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(中央)マーガレット・チョー

最後の夏を最高の思い出にすべく、ノアたちは「アジア人でデブな自分にはボーイフレンドができるはずがない」と人生を諦めてしまったハウイーが、理想の相手に出会えるよう手助けすることを決意する。

ハウイーが医師のチャーリーと意気投合する一方で、ノアはいけ好かない金持ちグループにいるウィルのことを気になり始めるが…。

キャストはオープンリーゲイ俳優ぞろい

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ジョエル・キム・ブースター

主演のノアを演じるのは、スタンダップ・コメディアンであるジョエル・キム・ブースター。子供の頃から「BBC制作のテレビシリーズ『高慢と偏見』を、少なくとも年に一度は見ていた」というほどのめりこんでいた。

共演のハウイーを演じるボーウェン・ヤンは、歴史ある人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』で、初の中国系アメリカ人であり3人目のオープンリーゲイ男性としてレギュラーキャストとなった。

2人がプライベートで初めてファイアー・アイランドに行った時に、ブースターはヤンに「ファイアーアイランドを舞台にした『高慢と偏見』を書こう。面白そうだろう?」と語ったそうだ。

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彼らの友人エリンを演じるのは、TVシリーズ『私はラブリーガル』で主人公のアシスタントを演じて強烈な印象を残したマーガレット・チョー。

ウィルを演じるのは、TVシリーズ『殺人を無罪にする方法』でメインキャストのコナーの同性の恋人オリバーを演じたコンラッド・リカモラ。

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(左)ジョエル・キム・ブースター(右)コンラッド・リカモラ

ブースター、ヤン、リカモラを始めゲイ役を演じる主要キャストがみなオープンリーゲイという点も注目だ。

「ゲイであることの苦悩」「ゲイをひた隠しにしなければならない悩み」などではなく、ゲイだらけの空間で起きる恋やときめき、諍い、そして「ヒエラルキー」を乗り越える関係は成立するのか、など見どころが詰まった作品になりそうだ。

全米では6月3日より配信開始、日本では6月24日よりディズニープラス【スター】で独占配信がスタート。

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ディズニープラスは、「ディズニー」作品以外にも、「ピクサー」「マーベル」「スターウォーズ」「ナショナルジオグラフィック」、そして大人も楽しめる映画やドラマシリーズも豊富な「スター」と多彩なコンテンツが揃っているので、『ファイアー・アイランド』以外にも楽しめる作品が見つかるはずだ。

『ファイアー・アイランド』
監督:アンドリュー・アーン
脚本:ジョエル・キム・ブースター
出演:ジョエル・キム・ブースター、ボーウェン・ヤン、マーガレット・チョー、コンラッド・リカモラ ほか
ディズニープラス:https://www.disneyplus.com/ja-jp/home
(C)2022 20th Century Studios.All rights reserved.

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