青年と大人の端境期の魅力が凝縮した新人俳優を誰よりも早く”推し”にする
日本では知名度が低く注目している人はほとんどいないけれど、その魅力に気づいたら虜になってしまう次代のスター候補。今のうちに「推し」に加えて注目し続けると、スター街道を上っていく様をリアルタイムで目撃できるかもしれない。
誰よりも早く唾つけて「推し」に加えたい、スペインの新人俳優を紹介する。
”おっさんずラブ”西部劇に出演
5月16日より開催の第76回カンヌ国際映画祭で初上映する、ペドロ・アルモドバル監督の新作短編ゲイ西部劇『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』。
ペドロ・パスカルとイーサン・ホークという大人の男の艶気たっぷりな2人がゲイのカーボーイを演じるという、おっさん同士の”おっさんずラブ”西部劇だと、まだ誰も完成した映画を見ていないにも関わらず欧米のゲイの間では話題沸騰の模様。
おっさん2人に加えて、Netflix『エリート』にシーズン4から登場したゲイ青年パトリックを演じたマヌ・リオスが出演していることも注目が集まる理由の一つだが、もう一人の若手俳優も見逃せない存在。
それが、マヌ・リオスと同じスペイン人俳優のジェイソン・フェルナンデスだ。
ワイルドな大人と子犬のような青年の顔
ジェイソン・フェルナンデスは1994年8月7日生まれの、現在28歳。複数の映画やドラマに出演しているが、まだ脇役がほとんどでメイン・キャストでの出演作はないようだ。
日本で見られる出演作はNetflixのオリジナル・シリーズ『エデンへようこそ』のシーズン1に登場している。
端正な顔立ちのハンサムで腹筋が見事に割れた逞しい肉体と、それだけでも十分に魅力的なのだが、フェルナンデスのインスタグラムを見ると、彼の表情と醸し出す雰囲気が独特だということに気づくはずだ。ある時はワイルドな大人の男で、ある時は仔犬のような青年ぽさを滲ませる。
28歳という年齢は、大人の男と青年期がグラデーションのように重なり合う時期。アルモドバル監督は、フェルナンデスが今だからこそ放っている魅力に惹かれて起用したのかもしれない。
ますます『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』が楽しみになってくる。日本公開が実現することを期待するばかりだ。
※参考記事:instinct
(冨田格)
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