【サル痘最新情報】発症前の4日間で感染させるリスクがあると判明した

この夏のサル痘の流行で最も大きな被害を受けた国の一つである英国では、サンプルが多い分、研究も進んでいるようだ。英国健康安全保障局が発表した、サル痘の最新情報を紹介しよう。

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喉元過ぎても熱さを忘れちゃだめ

サル痘
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日本では1ヶ月前に国内7例目が報告されて以来、新たな報告例はなく、現時点では落ち着いている印象がある。しかし、先月後半より海外からの個人旅行客の受け入れが本格化し、欧米からの旅行者を街で見かける機会も増えてきた。

その中には当然ゲイ・バイ男性もいるわけで、日本人ゲイ・バイ男性と濃厚接触をする機会が生まれるのはまた必然のこと。サル痘は誰でも感染する可能性がある病気だが、現状ではゲイ・バイ男性の濃厚接触で広がっていることは事実だ。実際、英国ではサル痘感染者の90%がゲイ・バイ男性だと報告されている。

一般メディアで報道される機会が減少したからといって、ゲイ・バイ男性は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ことなく、サル痘の最新情報には敏感になっておきたい。

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発症前から人に感染させるリスクが判明

サル痘
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QUEERTYが11月3日に公開した記事「They just found out something new about monkeypox transmission(サル痘の感染について新たな発見があった模様)」から引用する。

昨日、英国健康安全保障局(UKHSA)の科学者は、症状が現れる直前の数日間に「かなりの」感染が起こり得ると発表した。このことが証明されたのは初めてのことだ。

感染者の接触者を広範囲に追跡した結果、感染の半分以上(53%)は症状が出る前の段階で起こっていることが分かった。この研究は、5月6日から8月1日の間に英国でサル痘の陽性反応が出た2,746人を対象としており、BMJ誌に掲載された。

UKHSAのサル痘担当者であるナチ・アルナチャラム博士は、次のように述べている。

「このモデリングは、人々が無症状であるとき、あるいは症状があると認識する前に、サル痘の感染がある可能性を示唆しています。しかし、無症状前および無症状感染の理解、およびそれがサル痘発生の今後の方針と管理にとって何を意味するかについては、まだ研究が必要です。

人々がサル痘のリスクに注意を払い、自分自身や他の人々を守るために行動することが極めて重要であることに変わりはない。ワクチン接種が重要な役割を果たすので、最もリスクの高い人は、初回接種を受けることをお勧めします」

https://www.queerty.com/just-found-something-new-monkeypox-transmission-20221103

基本的な知識をおさえて慌てないように

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英国では、すでに約45,000人がサル痘に効果があるといわれている天然痘ワクチンの初回接種を受けており、その人たちを対象に2回目の接種の案内が届き始めているとのこと。

日本では、感染拡大が起こっていないのでワクチン接種に関しても現状は静観の様子だ。

過剰に心配する必要はないが、サル痘に関する基礎的な知識はおさえたうえで、体に異変を感じたら慌てずに保健所に連絡してほしい。国内主要都市のある県ごとの「サル痘感染した場合の対応」を取材した記事のリンク一覧を下記に記載する。

基本的にはどの県でも対応に大きな違いはないので、このリストに含まれていない県に在住の人も、同じように対応すれば大丈夫だ。

ジオ倶楽部ではこれからも継続して「サル痘」の情報を発信していく。

(冨田格)

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