【独身ゲイの老後準備】年末の大掃除こそ「断捨離」の”はじめの一歩”

いつか始めなきゃ、と思っていてもなかなか始められないもの、それが「断捨離」。独身ゲイにとって老後の準備の第一歩である断捨離を始めるなら、年末の大掃除をきっかけにするのがベストだ。

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「断捨離」とは物にとらわれずに生きること

「断捨離」の”はじめの一歩”
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断捨離、という言葉をご存知の方は多いと思うが、それがどういう意味なのか、きちんと理解しているだろうか。

「断捨離」とは、作家のやましたひでこ氏が提唱した「不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想」のこと。物を溜め込むことは物に執着すること。単に不要な物を捨てるのではなく、物にとらわれずに生きていこうとする考え方である。

50代以上の独身ゲイ・バイ男性にとって、自分の老後に備えるために今から始めるべきが、この「断捨離」の考え方を身につけることだ。筆者の体験をもとに、「断捨離」の重要性を解説していく。

歳を重ねるごとに物が必要なくなる

「断捨離」の”はじめの一歩”
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20数年間、母と同居して、高齢になっていくほど日常生活でやれることが少なくなっていく様を近くで見てきた。そして、高齢者施設に母が入所する時点で、個室だとしても持っていける私物は必要最小限のものだけという現実を知った。

さらに、昨年の秋に母が亡くなったのだが、棺に入れられるのはごく僅かな物のみだけ。

母と同居し、介護をして、看取ったことから学んだことは、「人は歳を重ねるごとに物が必要なくなっていく」「必要最小限のものしか持っていることができなくなる」ということ。

いつか着るかも、いつか見るかも、いつか使うかも。そんな思いから捨てることができずにいる物は、そのすべてが老後には不必要なものばかり。今、あなたが持っている大量の物を、いつまでも持ち歩くことはできないという現実があることを、まずは理解してほしい。

独身ゲイは自分で断捨離をするしかない

「断捨離」の”はじめの一歩”
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筆者は母と同居していたので、母が施設に入所して一人暮らしを始めるために転居することをきっかけに、母の物と自分の物を大量に断捨離した。ただ捨てるだけでしょ、と軽く思っていたことを後に深く後悔するほど、これが大変だった。

50代後半で、まだ体力には自信がある筆者でも、途方もない捨てる物と1ヶ月以上格闘し続け、すべてを断捨離しきった時には、文字通り「精も根も尽き果てる」状態になってしまった。そのダメージから回復するまで数日間の休養を要したほどだ。

断捨離しなきゃなあ、いつかは捨てなきゃならないよね、と思っていても、その「いつか」を自分が70代になってからに設定してはいけない。なぜなら独身ゲイは、母にとっての筆者のごとく、自分の代わりに断捨離してくれる人はいないのだから。すべてを自分一人でやらねばならない。

高齢になるほどに、日常生活で普通にできていたことがひとつずつ困難になっていく。70代になってから、大量の物を分別して処分したり、ネットオークションで捌いたりするのは非現実的。

独身ゲイは、体も頭も元気なうちに、物をどんどん処分して、本当に必要なものだけを所有する、そんな身軽な暮らしに切り替えておくべきだ。

断捨離のきっかけは年末の大掃除

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師走の12月は、誰もが「大掃除しなきゃ」と考えるもの。いざ「断捨離するぞ!」と決心するのが大変な人こそ、年末の大掃除をきっかけに手近なものから断捨離を始めてみるのはどうだろう。

たとえばキッチンや冷蔵庫。いつ買ったのか覚えていないような調味料や、使いかけで長期にわたって放置されているような食品類などはすべて分別してゴミ袋に入れてしまう。

いつしか溜まってしまったコンビニ袋や、弁当についてきた割り箸やスプーンなども必要最小限のものだけ残してゴミ袋に。

郵便物やDMなど、知らぬうちに増えていく紙類や、梱包材やダンボール、ショッピングバッグなどもさっさとゴミ袋に入れていく。

分別したゴミ袋を出していくにつれ、部屋の中がすっきりし始める実感があるはずだ。この実感こそ、断捨離を進めていくためのきっかけになるはずだ。

断捨離を兼ねた大掃除を始める前にまずは、地域でのそれぞれの種類のゴミ収集の年内最終日をチェックしよう。ゴミ収集の年内最終日を確認することで、どの順番で何から手をつければいいのか、予定をたてることができる。衣類等の資源ゴミなど年内の最後の収集日が早いものから手をつけていこう。

衣類やゲイ関連のものを処分する

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独身ゲイ・バイ男性の老後準備のための「断捨離」でまず手をつけたいのは、洋服・衣類関係とゲイビデオ・DVD・雑誌・グッズなどゲイ関係のものだ。

「いつか着るかも」「ダイエットしたら着られるようになるかも」と思い捨てられずにいる洋服は、すべてゴミ袋に放り込んでしまおう。実際のところ「いつか」着る・着られることがあったとしても、中途半端に時代遅れになっており古臭い印象を与えるだけなのだから。

ブランドものであるなら、リサイクルショップや古着屋に持ち込む手もあるし、ネットオークションで売る方法もある。日頃は忙しくてネットオークションをやる時間がない人は、年末年始の休暇期間を使って取り組んでみるのもいいだろう。

そして、独身ゲイ・バイ男性の自宅に転がっている可能性が高いゲイビデオ・DVD・雑誌・グッズなどゲイ関係のものを処分することを考えよう。

老後のことも問題だが、高齢になる前に病気や事故などもしもの事があったときに、部屋にゲイビデオ・DVD・雑誌・グッズなどゲイ関係のものが大量にあったら困るな、と考えたことがある人は少なくないはずだ。そんな心配を解消するためも断捨離が好機だと考えたい。

もしVHSのゲイビデオや大量のゲイ雑誌を持っているなら、どうしても捨てられないものを少しだけ残して、他はすべて捨ててしまう。VHSのゲイビデオやゲイ雑誌はコレクターがいる可能性もあるので、ネットオークションを使ってみるのも有効かもしれない。

どうしても残しておきたいDVDはケースを解体して、市販のディスクフォルダーにコンパクトに収納。その他はすべて捨てるか、ネットオークションで売り切ろう。

一気にすべてを処分してしまう決断ができない人は、ゲイビデオ・DVD・雑誌・グッズなどゲイ関係のものは、段ボール箱1個に収められる量まで減らすことを目標にしたい。

断捨離しなきゃいけない、と分かっていても、これがなかなか始められないもの。しかし、面白いことに一度始めると「物の束縛」から逃れる実感があって、不必要なものを捨てるほどに心が軽くなる、いわば「断捨離ハイ」になれるはずだ。

自分の老後の準備が気になっている50代以上の独身芸・バイ男性は、大掃除の季節を逃さないで、断捨離の第一歩を踏み出してみよう。

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(冨田格)

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