過酷な運命を背負うゲイ家族・映画『ノック 終末の訪問者』が凄すぎる
マイケル・ナイト・シャマラン監督の最新作『ノック 終末の訪問者』(原題:Knock at the Cabin)は、同性婚をしているゲイカップルと娘にとんでもない災厄が襲ってくる物語。米国で公開された予告編第二弾から、この映画の凄い展開を覗いてみる。
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M・ナイト・シャマラン監督の最新作
『ノック 終末の訪問者』は、『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』『オールド』など、ホラーテイストの作品群で有名なマイケル・ナイト・シャマラン監督の最新作。
アジア系の養子の少女と、ゲイ夫夫が休暇のために人里離れた山中のキャビンを訪ねるところから物語は始まる。
まずは、日本版の特報からご覧いただこう。
凶器を持った厳ついバウディスタ
キャビンに押し入ってきた凶器を持った4人組、しかもリーダーは厳つすぎるデイブ・バウディスタとくれば、捕らえられたゲイカップルにとっては恐怖でしかない。
彼らの使命は「終末を止めること」であり、ゲイ家族の「選択」に人類の命運がかかっているという。
なんとも気になる特報だが、米国で公開された予告編第二弾では、さらに映画の全貌が垣間見えてくる。
できるはずのない究極の選択
予告編第二弾の中で、デイヴ・バウティスタ演じる威圧的なキャラは「歴史上、君たち家族はこの決断をするために選ばれてきた」と宣告する。そして「あなたの家族は、黙示録を防ぐために、3人のうちの1人を進んで犠牲にすることを選択しなければならない」と、あまりにも無情なことを冷静に説明する。
凶器をもったデイブ・バウディスタに冷静に説明されると余計に恐ろしいだけであり、ゲイ夫夫の困惑ぶりが手に取るように伝わってくる。
巨大な津波が海岸に押し寄せるという、かなり恐ろしい映像も挿入され、「あなたが “ノー “と言うたびに、何十万人もの人々が死ぬことになる」と迫られるゲイ家族。シャマラン監督ならではの”どんでん返し”があるのか、興味は深まるばかりだ。
カミングアウト俳優が夫夫を演じる
『ノック 終末の訪問者』でゲイ・カップルを演じているのは、ジョナサン・グロフとベン・オルドリッジ。
ジョナサン・グロフは、『glee/グリー』や『LOOKING』でも知られるカミングアウトしているミュージカル畑の俳優だ。
ベン・オルドリッジは、英国ドラマ『フリーバッグ』や『ペニーワース』などに出演しているイギリスの俳優で、彼もまたカミングアウト俳優の一人だ。
日本では4月7日の公開が決定した『ノック 終末の訪問者』。2023年に見逃せない映画の1本となることは確実だ。
※参考記事:Out
(冨田格)
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