【ゲイの恋愛相談】まだリアルしていない彼にプロポーズされそうです
SNSを通じて遠距離に住む男性と出会った。DMやビデオチャットで交流して、互いの気持ちが盛り上がっていく。そしていよいよリアルの機会がやってきた。ところが彼はその場でプロポーズすると言い出した。予想外の展開に戸惑うゲイ男性に、人生相談の専門家が授けたアドバイスとは。
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リアルしていない彼にプロポーズされそう
結婚・家族セラピストの資格を持つジェイク・マイヤーズが担当する、米国のゲイ・メディア『QUEERTY』の人生相談コラムに、ゲイ男性ジェームズ(仮名)が送った相談。
「ハイ、ジェイク。
僕はSNSを通じて知り合った男性と、半年近くオンラインでやりとりをしています。
でも、実際に会ったことはまだありません。僕たちは一日中ロマンチックなメッセージを送りあい、夜まで何時間もチャットし、定期的にビデオチャットもしています。
僕たちの間には否定できない相性の良さがあると感じているし、これほどまでに好意を向けられたのは人生では初めてのことです。
彼は今、軍隊に所属しているのですが、もうすぐ除隊して家に戻ってくると言っています。そこで、僕たちは約1カ月後にようやくリアルで会う予定になりました。本当に楽しみだったのです、最近、彼が僕に会ったらプロポーズすると言いだすまでは。
困惑する僕をよそに、彼は指輪のサイズを聞いてきて、2つの指輪が一緒に写った絵文字を送り続けてきます。
最初は単にリップサービスのようなものだと思っていました。プロポーズなんてされたことがなかったから「どうなるか見てみよう」とワクワクしている気持ちもあります。
と同時に、僕はまだ同性婚する心の準備ができていないと感じています。ましてやネットを介してしか知らない相手と結婚するなんて、現実的ではないと考えています。
彼は、もし僕たちが結ばれないならこの関係を終わらせる方がいいと言っています。ただなりゆきに身を任せるべきなのか、それとも愛する人を失うリスクを冒すべきなのか、決めかねています」
まずは相手のことを十分に知ること
こんにちは、ジェームズ。
オンライン恋愛はとても刺激的で充実したものになります。多くの人がインターネットでソウルメイトに出会っています。
とはいえ、お二人の間に起きていることが現実であることは間違いありませんが、この種の状況では単にコスパ(コスト・パフォーマンス)やタイパ(タイム・パフォーマンス)を重視しがちなために、”ある”ことが見逃されがちです。
遠距離恋愛の場合、まだ見ぬ相手の未知の部分を空想で埋め、自分の期待や理想に合う相手だと思い込んでしまいがちです。
お互いの画像を送り合い、何時間も何時間もメッセージやビデオチャットをやりとりした後でさえ、ようやくリアルに会うときには、想像していた人物とはまったく違っていると感じることもあるでしょう。
どんな関係でもそうですが、結婚のような大きな約束をする前に相手のことを十分に知ることは、とても理にかなっていることです。
確かに、プロポーズは魅力的な提案かもしれません。
しかし、そのプロポーズがあなたの心を揺さぶるようなものなのか、それともこの先、単調な恋愛や困難な恋愛も含めた残りの人生を共に歩んでいける相手なのかを見定める必要があります。
それに加えて、あなたのボーイフレンドのように、実際に会ってプロポーズする前から「最後通牒」を突きつけてくるのは赤信号のように思えます。
結婚は一生の約束であるのに、なぜそんなに急ぐ必要があるのでしょう?
重要な決断をする前に、まずは実際に一緒に過ごしてお互いの理解を深めていくことが正しい道筋だと思います。
何か下心があるのでは? とか、彼は経済的な理由であなたに依存しようとしているのか? など様々な危惧が浮かんできてしまいます。
いずれにせよ、彼は、あなたが彼の要求に従わなければ、あなたから愛を引き離すと脅しています。もし彼が本当にあなたのことを大切に思っていて、あなたが魅力的だと理解しているのならば、性急にことを進めるべきではありません。
誰かに依存しなければ生きていけない赤ちゃんトナカイを養うのではなく、あなたが彼との間にしっかりした境界線を設けて、どんな要求にも屈することなく、あなた自身が正しいと思うことを貫いてほしいです。
人間関係とは交渉する余地が常にあるべきで、コントロールされていると感じたり、プレッシャーを感じたりするものではありません。
恋愛に限らずすべての人間関係と同じように、慎重に進めましょう。爆発的な恋愛の盛り上がりに惑わされないでください。さもないと、あなたの人生全体が吹き飛ぶかもしれません。
なかなかリアルできず、オンラインを通じて育む遠距離恋愛は、たしかに甘く燃え上がりがちなもの。読者のみなさんは、遠距離恋愛の経験があるのかアンケートで尋ねてみよう。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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