独身ゲイの老後準備はアダルト・グッズの整理&断捨離から始める
「気ままな男の一人暮らしだから、終活だってなんとかなるさ」。楽観的に考える独身ゲイ・バイ男性は結構多いだろう。でも、本当になんとかなるのだろうか? 思わぬ病気や怪我で健康を害し、自分の老後と直面せざるを得なくなるかもしれない。元気なうちに進めたい老後の準備、アダルト・グッズの断捨離から考える。
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目次
ゲイ関連アイテムは家族に見られたくない
昭和の頃から、ゲイバーではよくこんな会話がなされていた。
「交通事故とか急な病気で入院することになったら、親や兄弟がくる前にゲイ友に部屋からアダルト・グッズやゲイビを持ち出してもらいたい」
若い時代は、ある種の冗談として交わされた会話だった。しかし、中年を過ぎて初老、そして高齢者に足を踏み入れ始めるとこれはリアルな問題になってくる。
「自分にもしものことが起きたら、ゲイ関連のアイテムを家族や親族に見られてしまうかもしれない」
歳を重ねるごとに、突然の病気や怪我など「もしものこと」に直面しやすくなるのは避けられない。いきなり入院、その後は施設でリハビリをしなければならなくなる可能性だってある。
そんな時、家族や親族があなたの部屋に入ってきても問題ない状況だろうか?
あなたの家のアダルト・グッズの実態
ここからはアンケートに参加してもらいながら、自宅にあるゲイ関連グッズの実態や処分方法を考えていこう。
ゲイ関連アイテムは一切購入しない。下着は誰に見られても平気なスタンダードなものしか持っていない。動画類はロックがかかるPCやハードディスクに収まっている。DVDなどは持っていない。こういう人は、ここから先を読む必要はまったくない。
しかし、つい捨てられないままのゲイ関連アイテムが自宅にある人は現実を直視しよう。これから書きだすアイテム、あなたの部屋にないだろうか?
DVDや、お気に入りのVHSをいまだに捨てられずに持っている。使い込んだ玩具類、マニアックな目的のグッズの数々。何年も何十年も前のゲイ雑誌に、漫画や小説などの書籍類。
その競技をしていないのになぜか揃っているスポユニや、サポーター。肉体労働をしたことがないのに、一式そろったガテン装束。レザーやラバーなどの非実用的な衣類。
六尺や黒猫などのふんどし類や、TバックとかOバックとかの際どすぎる下着類。さらに、洗濯したこともなさそうな、異様に汚れた下着類。
現在、あなたの自宅にどれだけ家族や親族に見られたくな物があるだろうか?
アダルト・グッズの処分はどう考えている?
次に、ゲイ関連アイテムが自宅にある人は、自分に「もしものこと」があった時にどうなると考えているのかを尋ねてみよう。
すでにゲイ友やパートナーに、もしものときの整理や処分を依頼している準備万端な人は問題ない。しかし、「なんとかなる」と楽観的に考えている人は問題だ。
実の所「なんとかなる」可能性は、ほぼないのだから。
一人暮らしの男性が突然入院したり施設に入ることになれば、部屋を退去するため片付ける必要に迫られる。それを担うのは、家族や親族だ。つまり、部屋にあるすべてのゲイ関連アイテムを、家族や親族、大家や管理会社の人に見られてしまうことになるわけだ。
では、そのような最悪の事態になった場合、家族・親族に知られたら困るのは「セクシュアリティ」なのか、もしくは「性癖」なのかを聞いてみよう。
「もしもの時」は前触れもなくやってくる
健康で気力も精力も旺盛で今でも実際に使用している。若い時にお世話になった大好きなコンテンツは、また見たくなるから捨てられない。などと自分に言い訳をしては、断捨離することなくゲイ関連アイテムを持ち続けている人もいるはずだ。
でも考えてほしいことがある。
人は誰でも歳をとっていく。元気だと思っていても、ある日急に病気になってしまうこともある。
高齢になって入院をすると、それをきっかけに急速に体力が衰えていくことは珍しくない。
部屋を断捨離するには相当な「気力」が必要になるが、体力がめっきり落ちてしまったら「気力」を振り絞ることができるだろうか?
ひとつの段ボール箱に納めてみる
独身ゲイ・バイ男性の老後の準備の第一歩として提案したいのが、もしものときに家族や親族に見られたくないものを減らすことだ。
いきなりすべてを断捨離するのは抵抗があるだろう。そこでまずは、適当な大きさの段ボール箱をひとつ用意して、そこに収まる量の本当に残しておきたいものだけを選ぶことから始めたい。
本当に残しておきたいものと、捨ててもいいと思えるものを取捨選択していくことで、「どうしても捨てられない、捨てたくない」とこだわっていた気持ちが整理され落ち着いていくことを実感できると思う。
ある意味「あきらめ」の境地にたどり着くことで、ゲイ関連アイテム以外の断捨離にとりかかる気持ちも生まれてくるかもしれない。
老後の準備と向き合う気持ちがあるならば、次の週末や連休、年末年始の休みを、ゲイ関連アイテムの断捨離を始めるきっかけにしてほしい。
最後に、断捨離を始めようと思う人の参考になる書籍を紹介する。
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(冨田格)
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