豪州のマッチョなラグビー選手が「男とイチャつくのも好き」と大胆発言!
ゲイなのか、それともバイセクシュアルなのか、セクシュアリティは容易に線引きできるものではない。オーストラリアのプロラグビー選手トビー・ルドルフの「男性とも女性ともイチャイチャするのが好きだ」という発言が話題を呼んでいる。
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セクシュアリティを線引きするのは難しい
筆者は以前、ゲイ雑誌の編集の仕事に長年携わってきた。雑誌やビデオなどのモデルはゲイばかりではなく、インターネットや夕刊紙の三行広告で募集をかけるとノンケも結構応募してくる。
そんなノンケたちと仕事で関わることで学んだことがある。それは、世の中には「ゲイ」「バイセクシュアル」「ノンケ」というはっきりした線引きはなく、非常に曖昧な人が少なくないということだ。
女性とも男性とも性的交渉が可能であるなら、それは「バイセクシュアル」では? と思いがちだが、当の本人と話してみるとまったくそんな意識は持っていない。「恋愛・結婚対象は女性しか考えられないが、気持ちよければ男とも大丈夫」という認識の人を、「バイセクシュアル」とはカテゴライズしづらい。
そして、この手のタイプのノンケが、実はそんなに珍しいわけでもないのだ。
ノンケだけど男とイチャつくのも好きだ
オーストラリアのプロラグビーチーム「クロヌラ・サザーランド・シャークス」のプロップであるトビー・ルドルフは、「自分のセクシュアリティはとても流動的だ」と、2022年の7月にシドニー・モーニング・ヘラルド紙に語った。
ルドルフ選手はノンケであると自称しながらも「多くのゲイ男性とキスし、多くのストレート女性とキスし、多くのゲイ女性とキスしてきた。私は”ワン・ストップ・ショップ”ではない。愛は愛で、みんなと分かち合うのが好きなんだ。どちらの性別にもオープンだけど、どちらかにしか惹かれないと言えるかもしれないね」と続けた。
”ワン・ストップ・ショップ”とは一箇所でなんでも揃う店のことであり、ルドルフ選手は自身のセクシュアリティはそうではないと自認している。しかし恋愛対象として惹かれるのは女性しかない、とも語っている。
別の言い方をすれば、彼は愛に関してはノンケだが、セックスに関してはバイセクシュアルなのだ。
コミュニティに対する特別な愛情の持ち主
ルドルフ選手は、オーストラリアのプロラグビーチーム「マンリー・シー・イーグルス」が、宗教上の理由から試合中にレインボーカラーのジャージを着用することを拒否したことを受けて、このコメントを発表した。
彼の叔父や名付け親がゲイということもあり、ルドルフ選手は子供の頃からかなりの数のゲイやレズビアンのコミュニティのメンバーに育てられた、という実感があるという。そして、そのコミュニティには多くの愛があることもまた知っていると語った。
ノンケという立場で男とも遊べると発言するなんて卑怯だ、とルドルフ選手に反発するゲイもいるようだが、トップ・レベルのアスリート(しかもラグビー選手)が「男とイチャつくのも好き」と公言したことは、個人的には喜ばしいことだとしか思えない。
今年、自慢のロン毛をチャリティーのためにバッサリと切り丸坊主になったルドルフ選手。ゴツくて厳つい外見とは裏腹に心優しい気のいい兄ちゃんといった雰囲気を漂わせている。
これからも「男とイチャつくのも好き」だとか、もしくはカミングアウトするラグビー選手が増えることを期待したい。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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