男性ストリッパー映画『マジック・マイク』の舞台版を日本でも見たい!
チャニング・テイタム主演の男性ストリッパーを描いた映画『マジック・マイク』がミュージカル・エンターテインメントとなって復活。ロンドンやラスヴェガスで公演中の『マジック・マイク・ライブ』を紹介する。
チャニング・テイタムの実体験がベース
18歳の頃に、実際に男性ストリッパーとして舞台に上がっていたというチャニング・テイタムの経験に触発された脚本を元にした2012年の映画『マジック・マイク』(スティーブン・ソダーバーグ監督)は、作品としての評価も高く、興行的にも大成功をおさめた。
ミシシッピ州で育ったチャニング・テイタムは、高校時代はアメフトや陸上、バスケットボールで活躍した体育会系。大学に進学したが中退して実家に戻り、建設関係の仕事などをしていた時に、男性ストリッパーとしても働いた。
その後、モデルにスカウトされたことから人生は大きく変化し、やがて俳優デビュー、それからキャリアを積み重ねていく。どこか少年っぽさが残る童顔のハンサムで、根っからの体育会系な雰囲気は、多くの女性、そして世界中のゲイの熱い視線を集める存在となっていく。
『マジック・マイク』は、2015年に続編『マジック・マイクXXL』が公開されたが、それで終わることはなかった。
2018年ロンドンで舞台が始まる
男性ストリッパーを実際に体験したことで、その場の雰囲気、女性たちの反応、ストリッパーたちのオフステージの様子、人間関係などを熟知していることは、チャニング・テイタムの人生の財産のひとつ。
ハリウッド・スターに同じ経験を持っている人はいないのだから、それを活かさない手はない。『マジック・マイクXXL』制作後に、『マジック・マイク』の舞台化の企画がスタートする。
チャニング・テイタムが企画・監督する舞台『マジック・マイク・ライブ』は、2018年6月にイギリスの人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』の決勝戦でお披露目。同年11月にロンドンで興行がスタートした。
男も見たい究極のエンターテインメント
ルックス、鍛え上げた見事な肉体、圧倒的な身体能力と運動神経をもつ優れた男たちが、ストイックなまでのトレーニングを重ねて完成させたパフォーマンス。大胆で迫力のある見事な演出。
男性ストリップ・ショーに行くのはちょっと抵抗があっても、ミュージカル・エンターテインメントであるがゆえにその敷居は大幅に下がった『マジック・マイク・ライブ』は、コロナ禍の影響を受けながらも成功を収めていく。
現在は、ロンドンとラスヴェガスで常設公演を続けながら、英国・米国でそれぞれツアー(巡回興行)も行っている。
男性ストリップ・ショーと同じく『マジック・マイク・ライブ』の主要客層は女性なのは間違いない。しかし、ミュージカル・エンターテインメントゆえに敷居が下がるのは男性客もまた同じこと。『マジック・マイク・ライブ』の日本公演が実現したら、見に行きたいと思うゲイ男性は少なくないはずだ。
いつ実現するかも分からないことを期待するよりも、ロンドンかラスヴェガスを訪ねて見に行くという手段も、もちろんありだ。
マジック・マイク・ライブ
公式サイト:https://magicmikelondon.co.uk/home
(冨田格)
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