東京・渋谷に12月23日誕生する「渋谷サウナス」がちょっと凄そう
東京・渋谷の桜丘エリアに12月23日(金)オープンする「渋谷SAUNAS(シブヤサウナス)」は、『サ道』著者のタナカカツキがプロデュースを手がけた期間限定の大型サウナ。ガチなサウナーなら注目せざるをえないこの施設の内部を、オープンに先駆けて紹介しよう。
目次
渋谷・桜丘エリアに期間限定で誕生
ハッテンではなく「ととのう」を目的とするガチなサウナーにとっては、自分の”推しサウナ”を大事にすることはもちろんだが、常に新たな施設にも興味をもつもの。
コロナ禍以降、都心部を中心に様々なプライベートサウナ・個室サウナが誕生しているが、12月23日(金)に渋谷駅近くの桜丘エリアに誕生「渋谷SAUNAS(シブヤサウナス)」は、都内では稀な大型サウナ施設だ。
「渋谷SAUNAS」は、現在検討が進んでいる「ネクスト渋谷桜丘地区」の再開発事業着工までの期間の賑わいに貢献する暫定施設として誕生する。つまり、期間限定の大型サウナということだ。
マンガ&エッセイ『サ道』の著者であり、日本サウナ・スパ協会が公式に任命した「サウナ大使」を務めるタナカカツキがプロデュースした「渋谷SAUNAS」には、「ととのう」ための工夫が詰まっている。
2つのエリアを男女日替わりで入れ替え
「渋谷SAUNAS」は、建物の西側と東側で区分けをし、男女の使用エリアを奇数日・偶数日で入れ替える。東西あわせて8種類9つのサウナ室と2種類4つの水風呂に加え、都市型サウナでは貴重な外気浴スペースを含む全てのラインナップを、日を変えて利用することができる。
施設内の各エリアとサウナの名称は、それぞれの空間のテーマをサウナの本場であるフィンランド語で表現しているのも特徴だ。
東側:LAMPI(ランピ=池)
MUSTA(ムスタ=黒)
格子窓が特徴的な和の意匠を取り入れたサウナ。照度を抑えて落ち着いた空間でセルフロウリュが愉しめる。
BED(ベッド)
ベッドのように3人まで寝転ぶことができるオートロウリュ付きのサウナ室。
MATALA(マタラ=浅い)
寝転ぶことができる水風呂。頭を置く部分にも水が流れ、後頭部も冷やすことができるように設計。
SOUND(サウンド)
音楽家とくさしけんご氏とWHITELIGHTが共同開発したサウンドシステムを搭載し、ロウリュの熱と音の広がりを考慮して設計した円錐形の反射板が特徴的な音を愉しむためのサウナ。
KELO(ケロ)
樹齢数百年のフィンランドパインが立ち枯れてできた希少性の高いケロ材を使用したサウナ室。ウィスキングマイスターによるウィスキングの施術を受けることも可能。
※ウィスキング:ヴィヒタと呼ばれる白樺の植物の束を使って行われる、マッサージやリラクゼーションの施術のこと。
SYVÄ(シヴァ=深い)
関東最深級を誇る深さ160cmの水風呂。
西側:WOODS(ウーズ=森)
※MATALA・KELO・SYVÄは東側と同じ内容
HARMAA(ハルマー=灰色)
グレーを基調とした空間が特徴。座面下がZ字状に屈折しており足元にゆとりがある設計。
VIHTA(ヴィヒタ)
サウナ室内をヴィヒタで覆い尽くしたボタニカルな空間。3人掛けのコンパクトな室内で白樺の香りが堪能できる。
TEETÄ(テータ=茶)
胡座になってサウナストーブを囲み、小窓からの景色を愉しめる茶室をイメージしたサウナ。クロモジ茶のアロマを使用。
TUULI(トゥーリ=風)
床から天井までを木材で埋め尽くした美しい空間。天井が高く、20人程を収容可能なアウフグースを愉しむためのサウナ。
※アウフグース:熱したサウナストーンにアロマ水などをかけ、発生した蒸気をタオルなどで仰ぐドイツ式のサービス。
貴重な外気浴スペースもあり
サウナでととのうためには、サウナ→水風呂→外気浴という順を踏むのが理想と考えられている。
「渋谷SAUNAS」では、都市型サウナでは貴重な外気浴スペースを確保。さらにSOLSO社が手掛ける植栽と、フィンランドの森を連想させるミスト噴霧により、心地よく外気浴ができる空間を演出している。
「ととのう」を妨げないレストラン
館内にはミシュラン2つ星の「精進料理 醍醐」四代目・野村祐介氏監修による新業態のヴィーガンレストランを併設。
「サウナでととのった後でも体の健やかさを妨げないカジュアルフード」をコンセプトに、カレー、ラーメン、ドーナツ、クラフトオロポといったカジュアルなメニューを取り揃えている。
果実とスパイス香るヴィーガンカレー
国産のリンゴ・人参・玉葱・生姜を使用し、カルダモンやシナモン・クミンなどのスパイスを利かせたヴィーガンカレー。グルテンフリーで上白糖も不使用。
焼きネギ醤油ラーメン
昆布だしをベースに、こだわりの醤油でしっかりとした味や旨味を表現したラーメン。
全粒粉のクラフトドーナツ
生地にタピオカ粉を練り込み、ふわふわでもちっとした食感が特徴。プレーン、シナモン、チョコレートの3種類を用意。
クラフトオロポ
ハチミツを使わずヴィーガン素材のみでつくった炭酸飲料。※オロポは大塚製薬の商標。
ほかにも、1階から中2階にかけてのオープンエリアにはテーブルとカウンター合わせて45席を用意、電源・Wi-Fi完備なのでワークスペースとしても活用できる。
アパレルブランド「DIGAWEL」監修の、ストレッチ性があり締め付けの少ない素材や首・腕周りにゆとりを持たせたデザインの館内着で、くつろいだり、テレワークをしたりと、自由な時間が過ごせそうだ。
「渋谷SAUNAS」は予約制になっているので、興味をもったなら早めに予約を入れておきたい。
渋谷SAUNAS(シブヤサウナス)
所在地:東京都渋谷区桜丘18番9号
入場料:(平日)3,080円~(土日祝)3,850円~
営業時間:8:00~23:00 ※当面の間
定休日:不定休
公式サイト:https://saunas-saunas.com
※価格はすべて税込
(冨田格)
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