友達に「お宅の旦那はゲイかもよ」と言いたい女性にキツい忠告

本当の友達なら、相手に言うべき? それとも言わないべき? 誰もが悩んだことのある永遠のテーマだが、「親友の夫がゲイかもしれない」と感じたある女性は、悩む前に親友に疑念を伝えてしまった。この行動に、人生相談のプロフェッショナルが与えた忠告とは。

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「予感」だけで親友に告げた女性

友達に「お宅の旦那はゲイかもよ」と言いたい女性にキツい忠告
友達に「お宅の旦那はゲイかもよ」と言いたい女性にキツい忠告(イメージ画像)

米国の新聞「ワシントン・ポスト」紙で人生相談を担当するキャロライン・ハックス氏は、複雑な社会的なジレンマについて、思いやりがあり、考え抜かれたアドバイスを提供している。

しかし、ある危惧を抱いている女性は、ハックス氏の人生相談コラムで「黙ってろ」と言われれたような気分になったという。

その彼女の相談は、こちら。

多くの人が、私の親友の「サラ」はすべてを手に入れていると思っています。4人の可愛い子供たち、成功した夫「ジム」、そして美しい家。ジムは本当に大切な人ですが、実は私は、彼がゲイなのではないかと思うのです。

先日、サラとじっくりと話し、私の直感を伝えました。彼女はいつものように、私の話を注意深く聞いてくれ、私の心配りに感謝してくれました。

しかしそれ以来、サラは夫の性的指向に関する私たちの会話を話題にしていません。私は彼女が否定しているのではないかと心配しています。どのようにしてそっとその話題に戻ればよいのでしょうか?

ハックス氏はこの相談に対して、この件を蒸し返すべきではない、とはっきり否定した。このアドバイスは正しい。具体的な証拠もなく「予感」だけでは、他人の結婚に口出しする正当な理由にはならないからだ。

踏み込むべきない境界線

友達に「お宅の旦那はゲイかもよ」と言いたい女性にキツい忠告
友達に「お宅の旦那はゲイかもよ」と言いたい女性にキツい忠告(イメージ画像)

人生相談のプロであるハックス氏は、彼女の行為を止めるだけでなく、さらに一歩踏み込んで助けが必要なのは彼女の友人「サラ」ではなく、彼女の方だと指摘した。

ハックス氏のコラムの主要部分はこうだ。

あなたがやろうとする行為は、絶対にダメ。優しくも荒々しくもなく、慎重に戦術的に見事にやるのでもなく、絶対にダメ。

もし境界線学校のようなものがあるなら、あなたをそこに入学させます。なぜなら、この件はあなたにはまったく関係のないことなのですから。

疑いの余地をすべて考慮した上で、あえて言わせてもらうと、あなたはただ本当に友人に幸せになってほしいだけなのですか。もしそれが本心であるならば、素晴らしいことです。

しかし、あなたが考える彼女の幸せの手助けの第一歩は、彼女に自分が不幸せであると説得することなのですよ。その行為は、いわば鉄道の踏切の警報機であり、立ち入り禁止の札であり、とにかく「人の人生の邪魔をするな」とあなたに思い出させるものです。

もし友人があなたの助けを必要としているなら、彼女は率直にあなたに頼んでくるでしょう。

そして、あなたが知るべきもっとも重要なことを、ここで言っておきます。すべてを手に入れている人なんて、どこにもいないのです。

この記事へのゲイたちの反応

友達に「お宅の旦那はゲイかもよ」と言いたい女性にキツい忠告
友達に「お宅の旦那はゲイかもよ」と言いたい女性にキツい忠告(イメージ画像)

この記事を紹介した米国のゲイ・メディア『QUEERTY』の読者は、さまざまな考えを寄せてきた。その中から興味深いものを紹介する。

「このコラムニストには良い。おしゃべりな人が何らかの証拠を持っていて、友人に警告したいのであれば、それはそれでアリなのかもしれないが、それでも私は『黙ってろ』と言うだろう。他人の仕事や寝室に首を突っ込むな」

「友情の第一のルールは、黙っているべき時を知ることだ。昔読んだ本に、人を傷つけるには2人の人間が必要だと書いてあった。陰で悪口を言う人間と、それを告げ口する『友人』だ」

「親友なら伝えるべきだ。私も友達に伝えるし、親友も知りたいと思うだろう。最初は傷ついたり怒ったりするかもしれないが、友達だからこその行動だと分かれば感謝すると思う」

「この彼女と、親友のサラの行動の裏には4つのシナリオが推察できる。

1)サラは、すでに夫がゲイであることを知っているが、彼が良き夫・父親であるため、それを受け入れている。

2)彼女はサラがすべてを手に入れていると考えているので、何かが間違っていることを証明したいと思っている。おそらく彼女は独身で子供もいないし自分の生活が完璧ではないため、サラの生活に何か問題があることを無意識に望んでいる。

3)もしサラが話を聞いて、そのおせっかいな友人を捨ててしまうほど怒らなかったとしたら、それは彼女がその非難に妥当性があるかどうかを見極めようとしているからかもしれない。

4)「サラ」は、夫のいない状態で4人の子供を育てることのメリットとデメリットを冷静に考えているのかもしれない。シングルマザーとして貧困生活を送る可能性、夫が性的に無謀な場合のリスク、あるいは、自分がゲイであることを隠している夫を持つ女性たちとは異なり、自分がその事実を知っていた方が良い場合もある」

最後に読者のみなさんに、親友との関係について尋ねてみよう。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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