男性の肉体と地球の美しさをアートに昇華した写真家スティーブン・メネンデス

男の肉体を扇情的なポルノグラフィーではなく、美しきアートとして作品を発表し続ける写真家スティーブン・メネンデスの世界は、ゲイ・バイ男性のこころを捉えること確実だ。

衣服は人を社会の制約に縛り付ける象徴

Steven Menendez
(c) Steven Menendez 画像引用元:Instagram

ニューヨークを拠点とするファインアート・ポートレートフォトグラファーのスティーブン・メネンデス。

古典的な設定における男性の姿の美しさを賛美し、そのイメージに精神的な至福の感覚をもたらす作品を作り続けている。彼は、衣服が人間のエネルギーの流れを妨げ、私たちを社会と社会が象徴するすべての制約に縛り付ける象徴的なものだと考えている。

裸になることで完全に自由を感じ本当の自分の美しさを表現できると信じているから、地球とそこに存在する裸の男の肉体が作り上げる美の世界にこだわり続けているのだ。

地球と触れ合うことは生きるための情熱

Steven Menendez
セルフ・ポートレート (c) Steven Menendez  画像引用元:Instagram

スティーブン・メネンデスはフロリダ州マイアミで生まれ育った。幼少期から自然と写真に惹かれた彼は、森をハイキングして木に登ったり、自分のポートレートを撮影するために頭のてっぺんからつま先までワードローブをスタイリングしたりしていたという。

1987年に高校を卒業し、マイアミのサウスビーチにヴィンテージウェアのブティックをオープンした。その店が評判を呼び、モデルやスタイリスト、雑誌の編集者たちの注目を集め、スティーブンはファッションスタイリストとして撮影現場で活動するようになる。

彼のスタイリングは高く評価され、その才能とビジョンのユニークさから引っ張りだこになったそうだ。

スタイリストとして活動を始めたのち、幼少期から抱いていた写真への興味が大きくなってきて自分でカメラを持つことにした。

写真とアートディレクションにおけるスティーブンの視点は、彼の旅が大きな影響を与えている。エキゾチックな風景と出会うことで、彼のクリエイティブな視点はさらなる広がりを見せてきた。地球と触れ合うことは彼の生きるための情熱であり、そのことは彼を新たな創造へと導いていく。

身につけてきたすべての専門的な知識を注ぎ込み、彼は25年以上も写真撮影を続けてきた。私たちが住む世界の美しさを引き立たせ、かつ男の肉体の魅力を美しくかつ刺激的なアートに昇華することに情熱を注ぎ続けているスティーブンの作品をもっと見たい人は、彼のインスタグラムをのぞいてみてほしい。

スティーブン・メネンデス公式サイト

※参考記事:GALLERY444/ADOVOCATE

(冨田格)

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