【経験者は語る】50代以上のゲイが若いゲイたちに贈るアドバイス
ある程度年をとり、それなりに経験を重ねてくると、若い時代に自分がやらかしてきた失敗の理由が見えてくるもの。今の自分なら同じ失敗は繰り返さないのに、そんな思いの50代以上のゲイ男性たちが「20代・30代のゲイ男性に贈るゲイ人生のアドバイス」を紹介する。
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本気で男と恋におちた既婚の隠れゲイの悩みに共感できるのか?
経験は決して無駄なものではない。
人生が常に順風満帆、恋も仕事も人間関係も、健康も財力もモテ度も問題なし。そんなゲイ人生を贈ってきた大人は、もし存在したとしても稀少だろう。誰もが何らかのトラブルに直面したり、挫折したり、傷ついたり(もしくは傷つけたり)しながら、大人になっていく。
さまざまな人と出会い、さまざまな経験をし、さまざまな恋愛を重ねることで、若くて経験が少なかった頃には気づかなかった多くのことを理解する。
「今の経験値のまま若い時代に戻ったら、どんなゲイ人生を送れるだろう」
そんな不可能なことを夢想することもあるのが、大人のゲイというもの。
ゲイのユーザーが多い米国のあるネットフォーラムで50代以上のゲイ・バイ男性たちが、「20代・30代のゲイ男性に贈るゲイ人生のアドバイス」というテーマでさまざまな意見を交わした。
そこに投稿されたものの多くは、日本の20代・30代のゲイにも有益で、かつ大人ゲイの心に刺さるものが多い。その中から厳選したアドバイスを紹介しよう。
ルックスの評価を気にしすぎるな
多くのアドバイスの中でもっとも好評だったものがこれ。
「快楽主義にハマらず、自分のルックスへの評価に気をとられ過ぎないように」
これに関して、多くの関連する助言が寄せられた。
「自分自身を知り誇りを持つために、内面を見つめる作業をしましょう。キャリアを築き始めましょう。誇りに思い喜びを感じられるような、自分が好きなことをするのです」
「一人で生きることを学びましょう。誰かと一緒にいるとより幸せだと感じるかもしれませんが、自分を幸せにできるのは自分だけです。仕事、キャリア、情熱は常に同じである必要はないのです。いつでも方向転換できます。人生は冒険です、今を生きましょう」
「他人の評価や外見など、くだらないことを心配するのはやめよう。素晴らしい思い出や友情を育むことに日々を費やそう」
真の友情を育むべき
「アルコールで盛り上がるだけの友人関係ではなく、真の友情を育もう」
このアドバイスにも、関連する助言が集まった。
「ただ面白い人になるのではなく、興味深い人になりましょう」
「あらゆる年齢層や、あらゆる職業の人々と関係を築くべき」
「困っている人に手を差し伸べ、ボランティア活動を実践しよう」
「恋愛関係にはならない友達を、少なくとも1人か2人は持つべきだ。彼らは永遠に君の味方でいてくれる」
「ルックスの維持に執着し、イケてる友達しか作らず、すぐに人をけなすような『あのタイプのゲイ』だけにはなるな」
「人々と関わりながら、成長し続けよう。成長する気持ちを失えばすぐに後退し始める。人生はそういうもの」
健康がなにより大切だ
健康であることの重要さを助言する声も多かった。
「健康はとても大切、そのためには食べるもの、飲むものには気を遣うべき」
「ヨガと瞑想を毎日続ける。そうすれば、他のことはすべてうまくいくさ」
「ボトックスやフィラーなど美容整形なんて忘れて、そのお金を歯医者に使え」
「肌の保湿を心がけ、十分な睡眠をとり、野菜をもっと食べて、しっかり休養する」
「ジムに行くのが面倒なら、散歩するだけでもいい。体を動かすことを心がけろ」
「サプリメントに頼りすぎず、食事をきちんと摂ろう」
恋愛に関する先入観を捨てる
恋愛に関する助言もあった。
「私は55歳です。人生で大切なのは、自分自身を知ることです。
多くの人が最初からうまくいくはずのない恋愛に身を投じています。価値観のズレに気づいても、そこから目を背けたり、もしくはズレを互いに修正しようと試みたり。
しかし現実として、30代になると人はそれほど変わらないので、自分や誰かを『変える』という可能性は決して高くないのです。
また『恋愛とはこういうものだ』という先入観に自分を当てはめるのはやめましょう。人間関係はそれぞれ異なるものです。自分に合っていると感じたなら、そのまま突き進むべきです」
誰かにしがみつかない生き方
まだまだ重要な助言がある。
「金銭的なスキルを身につけよう」
「未来のことは心配するな。未来は君がいてもいなくてもやってくる」
「自分の道を見つける過程で、誰かを失うことを心配するな。それは君の旅路であり、彼らの旅路ではない。もし幸運にも誰かを見つけたらしがみつくのではなく、ほどよくつかまっていよう。君たち二人には、一緒にいる以外の人生もあるのだから。そして、自分自身に平穏を見出そう」
「会食の招待を断らず、ずっと欲しかった服を買い、ジムやバー、スターバックスで会う人に感じよく挨拶しよう」
あなたの心に刺さる助言は見つかっただろうか。
最後に大人の読者に、若い時代の自分にどんなアドバイスしたいかを尋ねてみよう。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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