同性カップルの離婚率がノンケカップルよりも低い理由を考えてみた。

すでに同性婚が認められている国の統計では、同性カップルの離婚率がノンケカップルの離婚率よりも低いという結果が出ているそうだ。なぜ同性カップルの離婚率が低いのか、ということがアメリカのネットフォーラムで話題になった。

同性カップルはノンケよりも離婚しない?

同性カップルの離婚率
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日本のゲイの中には、特定の相手と長くつきあうタイプもいれば、特定の相手を作らずに奔放な性生活を楽しむタイプもいる。また後者の中には、特定の相手ができても長続きしないとか、特定の相手がいても”遊び”を奔放に楽しむ人もいる。

そんなゲイの性生活を知れば知るほど、同性婚が認められても長続きしないですぐ離婚するのではないだろうか? と考えてしまいがちだ。

ところが、すでに同性婚が認められている国で調査した離婚率の統計は、予想に反した結果となっている。

たとえばデンマーク。サイコロジー・トゥデイによると1997年の時点で、同性カップルの離婚率は17%だったのに対し、ノンケカップルは46%だった。

たとえばオランダ。NLタイムズ紙が伝えたところによると、2005年に結婚したカップルの10年後の離婚率は、ノンケカップルの18%に対し、男性同士のカップルは15%だった。

同性カップルの離婚率が低い4つの考察

同性カップルの離婚率
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最近、米国のゲイ・ユーザーが多いある掲示板型ソーシャルニュースサイトで一人のユーザーが、「なぜゲイはノンケより離婚しないと思いますか?」と問いかけた。これに対して、さまざまな意見が寄せられたが、ユーザーの一人であるブライアン・キニー氏が多くのコメントを整理して4つの説にまとめた。

ひとつ目は、同性カップルが結婚できるようになった時点で、同性婚を選択するカップルは長く続いているか、長く続きそうな可能性が証明されていたから。つまり不安定な関係性なら、同性婚が認められた時点ですでに別れていたはずだ。

2つ目は、ゲイにとっての結婚は、ノンケのように社会的期待からではなかったということ。つまり結婚するゲイ・カップルは、周囲からの結婚への期待や圧力が理由ではなく、むしろ本当に結婚したいと望んだ可能性が高いということ。

3つ目は、ノンケの場合、偶然の妊娠のために結婚を余儀なくされることも多いのではないかということ。一方、同性カップルは、偶然の妊娠や望まない妊娠を経験する可能性がはるかに低く、それを理由に結婚を余儀なくされることがほぼない。

そして4つ目は、ゲイはいわゆる「思春期が遅れている」ため。ノンケ男性が腹を括って結婚を決断する世代になっても、いやそれより上の30代や40代になってもまだ、多くの畑に野生の麦の種をまき続けるゲイは多い。そんなゲイたちが最終的に腹を括って落ち着くときには、結婚相手について若い頃よりも良い決断ができる可能性が高いのではないだろうか。

自分たちだけのルールも効果あり?

同性カップルの離婚率
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この4つのまとめ以外にも、こんな意見があった。

「ノンケの人たちは結婚のために(社会と)争う必要がなかったから結婚することを当たり前と考えている。しかし同性愛者は、同性婚という権利に感謝している可能性が高い」

「結婚相手以外と”遊ぶ”ことをお互いに認めているオープンリーな結婚を選択する同性愛カップルもいる。子供をもたないカップルの場合は、自分たちがうまくいくためだけのルールを定めることができるのも離婚率が低い理由かも」

日本でも将来、同性婚が認められたら、離婚率に関してノンケカップルとの違いが出てくるのかが興味深くなってきた。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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