【ゲイの人生相談】破局した友人カップルからどっちを選ぶのか迫られている

仲良く付き合っていた友人のカップルが破局すると、その後、2人との友情をどうしていけばいいのか頭を悩ませるもの。15年間も2組のカップルが仲良く付き合っていたにも関わらず1組が破局して、どちらかとの友情を選べと迫られ困惑するゲイ男性に、人生相談の専門家が授けたアドバイスとは。

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どちらかとの友情を選べと迫られる

どちらかとの友情を選べと迫られる
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結婚・家族セラピストの資格を持つジェイク・マイヤーズが担当する、米国のゲイ・メディア『QUEERTY』の人生相談コラムに、ゲイ男性オーウェン(仮名)が送った相談。

「ハイ、ジェイク。

同性婚している夫と私は、同じく同性婚していた一組のカップル(トムとジェリーと呼ぶことにします)と仲が良く、定期的に一緒に遊んでいました。私たち2組の関係は、15年間の(プラトニックな)友情の間、夕食を共にし、休日を過ごし、何度か旅行にも行きました。

ところが最近、トムとジェリーが離婚してしまい気まずくなってしまったんです。

別れた理由は、トムがジェリーを裏切ったことが分かり関係がこじれてしまったようです。私の夫は”チーム・トム”で、トムと友達でいたいと言っています。でも、私は”チーム・ジェリー”です。浮気されて傷ついているジェリーとの繋がりを断ち切りたくないのです。

トムとジェリーの2人とも、私たちのどちらかがもう一方と友達でいることに抵抗があるとはっきり言っています。だから行き詰まりを感じているのです。

友達を “選ぶ “必要はないですよね。それに加えて、夫が浮気したトムの味方をすることについて、私はどうしても釈然としないのです。

40代前半の大人の男4人がこんなことでモメているのは、とても未熟でくだらなく、バカバカしいことに思えるかもしれませんが、どうしたらいいのか途方に暮れています。助けてください」

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別れた理由のすべてを知ることはできない

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こんにちは、オーウェン。

40代の大人のゲイがくだらない? そんなことはありません! まじめな話、40代であろうと20代であろうと、友人と別れるときはいつも気まずいものです。突然「味方」がいるように感じ、そして同時に誰に忠誠を誓えばいいのかわからなくなります。

そのプレッシャーに圧倒されることもあるでしょう。また、自分とパートナーが対立する立場にある場合は、さらに混乱することは想像に難くないです。しかし、このような状況では、自分らしくいることがこれまで以上に重要です。

別れはたいてい複雑な図式で、自分自身がその渦中にいない限り、全容を知るのは本当に難しいものです。片方が浮気をしたことが理由で別れたとなると、その責任のすべてを彼に押し付けるのは簡単なように思えます。しかし、彼が結婚生活の中でどんな経験をしてきたのかは他人には理解できない面が多いです。

もしかしたら、浮気した彼は結婚生活の中で自分の欲求を表現することができず、自分の中で処理できなかった欲望をパートナーではない人にぶつけてしまったのかもしれません。パートナーを裏切るのではなく、パートナーに本当の欲求や感情を表現すべきだったのでしょうか?

おそらくそうなのかもしれません。しかし、繰り返しになりますが、部外者に彼らの関係の全容を知るのはとても難しいです。

離婚においては、「善人」と「悪人」というはっきりした区別よりも微妙なニュアンスが存在するのが普通ですから、2人に対して同じように思いやりを持つことが重要です。トムもジェリーも離婚で傷ついているのですから、毎週繰り返される猫とネズミのアニメのように、最終的には勝者はいないのです。

どちらか一方を選べと強いられることへの抵抗感は理解できますし、そのためらいは断固として貫くべきだと思います。トムの浮気が許せないからといって、友情の50%を失うのはフェアだとは思いません。

これは難しいことかもしれませんが、2人と個別に話し合いそれぞれの気持ちに共感し、彼らのことを気にかけていることを伝える一方で、あなたと2人の間はそれぞれ独立した関係を続けていこうと提案してみるのはいかがでしょう。

あなたには友人関係を自分で選択する尊重と自由が必要であり、誰かから完全な忠誠を要求されるのは不公平です。ジェリーが動揺し続けるならそれは彼の責任であり、傷ついているのならば理解あるセラピストと一緒に解決できるかもしれません。

あなたがどちらか一方を選ばないことを理由にあなたを拒絶するなら、それは彼らにとっての損失です。

あなたの夫が「浮気相手」の味方をすることについては、これもご彼の自由です。繰り返しになりますが、何事も複雑であり、おそらく彼は物語の別の側面を見ているのでしょう。あなたがトムとジェリーとの独立した関係を決めることが許されているように、あなたの夫も彼自身の選択をすることができるのです。

このような緊張関係をうまく操るのは簡単ではないし、感情が傷つくこともあるかもしれません。しかし、あなたの心に眠る勇敢なヒーローを目覚めさせてください。あなたは独立した大人の男であり、誰があなたの友人で、誰に忠誠を誓うかを自分で決めることができるのです。

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ジェイクのアドバイスに異論・反論

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オーウェン君の悩みに対するジェイクのアドバイスを受けて多くのゲイが意見を表明した。賛否両論のさまざまな意見をピックアップする。

「僕も”チーム・ジェリー”だ。決して不貞の味方はしない。不倫の理由を “コンプレックス”にするのはやめてくれ」

「ノンケ夫婦が別れる時もこんな感じで、夫婦の友達はいつも辛いものだ。

僕は経験上、最善の方法は正直に話すことだとわかった。どんな状況でも同じ部屋にいられないなら、二人のどちらもが全ての集まりに招待されることはない。

もしあなたが主にどちらかの友人であるなら特に問題にはならないが、彼らにははっきりと話さなければならないし、彼らがそれをどう受け止めるのかは彼らの問題だ」

「長期的な関係から抜ける人は、他の変化も経験するかもしれません。別れるカップルは、住む場所を変える場合もあります。新しい信念、新しい価値観、新しい人間関係を模索するのでしょう。トムとジェリーがこの先にどういう選択をしようとも、あなたがそれについてできることはあまりありません。たとえ良い変化であっても、ある程度の喪失は伴うものですから」

「謙虚なオーウェン、自分を配偶者の付属物だと考えるのはやめましょう」

「いやいや友達を選ばせるような未熟な人間なら、僕はその人を友達だと考えられない」

もし、あなたが仲良くしているカップルが別れて、どちらかを選ぶように迫られたら、あなたはどう対応するだろうか。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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