独り身のゲイ男性たちが自己分析した「僕が誰とも付き合えない理由」

「一緒にいられる人がいるといいな」という願いを持っていても、「でも誰かと一緒にいるのは無理」と諦める。独り身でいるゲイ男性には、さまざまな理由があるものだ。米国のゲイたちが自己分析した「僕が誰とも付き合えない理由」を紹介する。

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どうして自分は独り身なのか

僕が誰とも付き合えない理由
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若い頃は、同年代のゲイ友たちと行動し、束の間の恋愛ごっこや、一回限りの性的関係を重ねてきたゲイ・バイ男性も、ある程度の年齢になると「恋人・パートナー」が不在であることに寂しさや物足りなさを覚えるようになる。

「いつまでも若い頃と同じようなゲイ・ライフを送り続けることはできない」

恋人・パートナーができたゲイ友たちが、少しずつ疎遠になっていくのは、ノンケの独身男女たちがおかれている状況とまったく同じ。また年齢を重ねると、男探しが容易ではなくなっていくことを嫌でも実感させられる。

「一緒にいられる恋人・パートナーが欲しい」

そんな気持ちが強くなるのと同時に、自分が独り身でいる理由も身に染みて分かっていたりもする。

ゲイのユーザーが多い米国のあるネットフォーラムで独り身のゲイ・バイ男性たちが自己分析した「僕が誰とも付き合えない理由」は、日本のゲイ・バイ男性にとっても共感できるポイントが少なくなさそうだ。

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人生のパズルのピースが欠けた感覚

僕が誰とも付き合えない理由
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発端は、36歳のあるゲイ男性が投稿したことだった。

「30代のかなりの部分は、うまくいかない恋愛の連続だったような気がする。今の自分よりも、もっと混沌としたバージョンの若い頃の方が簡単に恋愛ができたと思うと変な感じだ。

“悪循環のウサギの穴 “に落ち込んでいるのは理解しているけれど、自分には見えていない、あるいは知らない『理由』があり、それが足かせになっているのではないかと思うことがある。友人たちに率直な感想を求めたら、『いつか素晴らしいパートナーが見つかると思うよ』と言ってくれた。

僕は充実した生活を送り、友人も多く、趣味も楽しんでいる。でも、夜家に帰ると、自分の人生のパズルは大きなピースを逃しているような気持ちになってしまう」

彼の率直な投稿に刺激を受けたのか、多くの独り身のゲイ・バイ男性たちが「自分がなぜシングルでい続けているのか」の理由を自己分析し始めた。

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酒、もしくは自閉症スペクトラム

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ある人は、独り身でいる理由は「酒」だと語る。

「アルコール依存症であることが、僕の足かせになっていたことがわかった。数年前、バーで知り合った男をお持ち帰りしたんだけど、彼はキッチンに空の酒瓶が並んでいることにめざとく気づいた。

その晩は楽しく過ごしたんだけど、『また会いたい』という僕に対して彼は『キッチンに君の酒瓶コレクションがあるのに気づいた。誰かと真剣に付き合う前に、君の中には倒すべきドラゴンがいるんじゃないかな』と言ったんだ。

その時はショックだったけど、それがきっかけになって僕はもう6カ月近く禁酒しているよ。酒や薬物依存が理由で独り身でいるのかもしれないと、考えてみる必要があるかもね」

自分が独り身な理由は自閉症スペクトラムにあるからだ、と考えている人もいた。

「感覚の過負荷、社会的ぎこちなさ、コミュニケーション能力、内面的な世界、そして注意の散漫さなどを削ぎ落とした後、不安の問題が私の方では人間関係をとても難しくしている」

別な考えを投稿した人もいる。

「私はセラピーのおかげで自分の感情を探求し、弱さから逃げないようになった。愛の可能性に対してオープンになりたければ、失恋の可能性に対してもオープンになる必要がある」

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独り身の理由は自分以外にもある

僕が誰とも付き合えない理由
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ある人は、鋭い指摘をした。

「私たちは皆、自分の周りにいるのが辛くなるような、耐えられない特性や性格的特徴を持っている。それは、自分に好意を抱いてくれる人にとっては最悪なものかもしれない。私たちはみんな不完全で、みんな引き金になる可能性があり、そしてみんな防衛機制を持っている」

独り身でいることを自分のせいだけにしないよう注意を促す人もいる。そこには複数の理由が絡んでいる可能性があるというのだ。

「自分との『出会いのプール』に入ってくる人の量は常に変化している。私が住む街にはかつてゲイバーが3軒あった。でも、今は一番近いゲイバーに行くためには6時間ほどのドライブが必要だ。ゲイと出会える機会が少ないエリアで暮らしているなら、恋人がいないことで自分を責めすぎない方がいい。独り身の理由は、あなたにない場合もあるのだから」

また、仕事や妥協を伴う人間関係について語る人もいた。

「多くの人は、恋愛には妥協が必要だということを受け入れようとしない。何でもかんでも妥協しなければならないのでは、どんなLTR(長い期間つきあっている関係)でも持続不可能になる」

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間違った関係を選択するから

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多くのゲイが間違った男を追いかけていると言う人もいた。

「性格的な欠陥が問題だとは思いません。ほとんどのゲイの男性は、自分が何を望んでいるかに基づいて、単に間違った男性を追い求めているだけです」

現在交際中の男性も自己分析をした。

「僕はLTRを続けているけど、もしそれが終わったら、誰かと新たな関係を構築するのが難しいかもしれないと思ったことがある。僕は自立心が強く、気難しくて頑固なところがあるから。41歳にもなると、自分のやり方に凝り固まってしまうんだ。気分屋ですぐにイライラすることもある。誰もが魅力的だと考えるような素敵なキャッチーさとはちょっと違うよね」

ある人は、「自分は他人の人生にほとんど興味がない、だからパートナーには向かない」と言った。またある人は、交際は自分の野心を満たす邪魔になるだろうと考えている。

「20代に経験したひどい恋愛から学んだのは、私はよくないパートナーになてしまうだろうということ。そして、私は独り身でいることに満足している。野心家の私は、自分の人生について非常に強いビジョンを持っている。人間関係をうまくいかせるためには、どうしても妥協が必要になってくる。男のために妥協するくらいなら、ずっと独り身でいても構わないと思っている」

現在、独り身のあなたは、その理由はどこにあると考えているだろうか。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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