【ゲイの友情相談】怪しすぎる新彼にハマる親友にアドバイスするには？

親友がハマっている新しい恋人が、どうにも怪しすぎて親友のことが心配だ。このままスルーして親友が困ったことになるのではないかと悩むゲイ男性に、人生相談の専門家が授けたアドバイスとは。

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怪しすぎる新彼にハマる親友

結婚・家族セラピストの資格を持つジェイク・マイヤーズが担当する、米国のゲイ・メディア『QUEERTY』の人生相談コラムに、ゲイ男性ブライアン（仮名）が送った相談。

「ハイ、ジェイク。

僕の親友について心配なことがあるんだ。親友は最近、新しい彼と付き合いはじめたのだけど、なんだか嫌な予感しかしない。

彼らは出会いアプリで知り合い、1カ月も経たないうちにお互いを『ボーイフレンド（恋人）』と呼び合うようになり、『愛してる』と公言し始めた。出会ってから3ヵ月後には『プロミス・リング』を交換して、今では一緒に暮らす計画を進めているのだけど、僕から見れば正気の沙汰とは思えない。

親友の新彼に嫌な予感がする理由を説明するね。

彼は以前同性婚していたんだけど、2年ほど前に離婚した。それ以来、実の妹の部屋に転がり込んで、家賃も払っていない。適当にバイトはしているみたいだけどずーっと金欠状態で、デートの費用はいつも親友が全部払っている。

経済的な面だけじゃかく、彼は親友を束縛しているんだ。いつも一緒じゃないとダメで、親友一人では何もさせようとしない。

本当は親友に『今の関係が心配だ』と言いたいんだけど、いつも側に彼がいるのでそれもできないでいる。そして、親友が今、僕のアドバイスを素直に聞いてくれる状態なのかも分からない。だって、恋は盲目っていうでしょ。

僕はどうしたらいいんだろ？」

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親友が自分の道を見つけるまで辛抱する必要

こんにちは、ブライアン。

親友が恋愛相手と真剣になり始めると人間関係においての変化はつきもので、それ以前とは友情関係も変わっていきます。それは誰にとってもつらいことです。さらに、親友が付き合っている新しい男性にあなたが不快感を抱いている場合はなおさら難しいでしょう。

あなたが心配しているのは、本当に親友のことを気にかけているからだと思います。多くの場合、嫌な予感がしたら、それは直感が赤信号を出しているのです。

恋愛にのめり込んでしまい、周囲が見えなくなる人は少なくありません。危険なのは、その状態になると、潜在的な警告サインが見えなくなってしまうことです。

多くの人は理由があって離婚するのですし、困難な時期に経済的な苦境に陥ることも珍しくありません。親友の彼に関して心配なのは、あなたが感じている『支配的な性質』です。他の友人と会ったり一人で行動することを許さないなら、それは心配です。

支配は感情的虐待の一種であり、そのような力関係は恋愛において有害だからです。

さて、ここからが難しいところです。このような状況で、あなたができることは限られています。大人として、自分にとって何がベストかを決めるのはあなたの親友次第です。本人がもっと自覚を持つか、自分にはもっといい相手と付き合う価値があるのだと感じるまでは、今の状況を変えようと思わないかもしれません。

だからといって、家（親友）が燃え尽きていくのを黙って見ている必要はありません。

たとえめったに機会がないとしても、友人と2人きりで話せる瞬間を探しましょう。常識的に考えて、2人が1秒たりとも欠かさず一緒にいることはありえないのですから。

わずかでもそんな時間を見つけられたら、あなたが心配していることを伝えてみましょう。ただし、彼はまさに『恋は盲目』状態かもしれないので、あなたのアドバイスに身構えるかもしれません。

その時は「もし相談したくなったらいつでも聞くから頼りにして」と伝えましょう。「こんな男と付き合わない方がいい。彼は怪しすぎるよ」などと直接的なことを言ってしまうと、親友はあなたを心から締め出すかもしれません。

あなたが安心して相談できる相手であることを伝え、彼がその気になったときにあなたに話しやすい状態にしましょう。

愛する人が健全とは思えない状況にあるのを見ると、私たちはまず、彼らを救いたいと思います。残念なことに、結果と向き合い、過ちから学び、最終的に自分自身を救うのは、たいていの場合は本人次第なのです。

もしかするとあなたの認識がずれているかもしれません。また、親友の気持ちに変化があり今の状況が大きく変わる可能性もあります。ともあれ、あなたはできることをした上で、親友が自分の道を見つけるまで辛抱する必要があるでしょう。

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親友をサポートできるのはあなただけ

『恋は盲目』状態に陥った経験がある人なら、ジェイクのアドバイスは極めて腑に落ちるものではないだろうか。

かくいう筆者も若い頃はよからぬ相手とつきあい『恋は盲目』になったことが複数回あり、心配した友人がいくらアドバイスしてくれても、耳には入るが心までは落ちてこない状態だった。

そんな痛い経験を経たことで、今度は友人が『恋は盲目』状態になった時には、相手に懸念を抱いてもひとまず忠告したい気持ちを抑えることを学んだ。そして友人が自分で気づき相談を求めてきた時には「即刻別れるべき」とか、「相手の気持ちを刺激しないような別れ方を一緒に考えよう」などアドバイスしたことが何度もある。

自分が経験したことで得るものがあったゲイの読者が、ジェイクのアドバイスに賛同するコメントをつけている。

「親友の彼に関して、もっと深刻な心配事がないかさらに調査してみたらどうだろう。探偵じゃなくても、インターネットでいくらでも調べられると思う。愛する友人に悪いことが起こる可能性を放置しておくのは本当につらいということだ」

「ジェイクのアドバイスに100％賛成だ。私は過去35年間、チームを成長させ、個人を指導してきたが、これは確かな方向性だ。

ただひとつ付け加えるなら、友人をサポートすることだ。彼は、あなたが彼の友人であること以外に何の意図も持っていないこと、そして、彼があなたを必要とするとき、あるいは必要なとき、いつでも彼のそばにいて批判せずに受け入れる存在だと知る必要がある」

あなたの親友が怪しげな男と付き合いはじめ『恋は盲目』状態になってしまったら、あなたはどうするだろうか。

※参考記事：QUEERTY

（冨田格）

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