【イケメン特権】イケメンの友人はいつでも優遇されて悔しい
ルッキズムを批判する傾向があるが、少なくともゲイ社会においてルックスの良さはプラスの面しかない。不公平だと思っても、人に愛されるルックスのゲイがもてはやされる事実は変えられない。しかし、つるんでいる友達がイケメンすぎたら、これは結構しんどいかもしれない。
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イケメンのゲイ友はいつでも優遇される
結婚・家族セラピストの資格を持つジェイク・マイヤーズが担当する、米国のゲイ・メディア『QUEERTY』の人生相談コラムに、ゲイ男性スコットさん(仮名)が送った相談。
「ハイ、ジェイク。
私には、ゲイ男性の美の基準を体現しているような友人がいます。
長身でスタイルが良く笑顔が素敵で、何を着ても様になります。 彼は、セクシーさの基準が10段階評価ならば10点満点です。しかし、私たちの友情は長い歴史があり、私は彼をそういう目では見なくなりました。 しかし、明らかに私は例外中の例外です。
彼は、どこへ行こうともついて回るような独特のエネルギーの持ち主です。
友人になった当初は、気のせいかなと思っていました。しかし時が経つにつれ、たとえばゲイバーに一緒に行くと、彼が誰よりも注目を集め、良い待遇を受けていることが明らかになりました。
時には割引や無料の品をもらうこともありますし、店のスタッフから飲み物をサービスされることもあります。
彼の魅力が通用するのはゲイバーだけではないのです。
近所のコーヒーショップでバリスタに気に入られて、チャイラテを「サービス」で貰っているのを見たことがあります。さらに、空港で搭乗手続きをする際、係員に微笑みかけただけでビジネスクラスにアップグレードされたこともありました。
彼の性格が、他の誰よりも寛大だとは言えないし、実際、時に退屈なことだってあります。でも、彼に対しては誰もが親切で友好的なように思えてしまうのです。
これまで本気で考えたことはなかったですが、ゲイ社会に『イケメンの特権』などというものがあるのでしょうか?」
ルックスはいつか色あせる
こんにちは、スコット。
トーマス・ジェファーソンが「人はみな平等に作られている」と書いたとき、彼は明らかにゲイがバーでウォッカソーダをもう一杯もらったり、座席の割り当てをアップグレードしたりすることを考慮していませんでした。
有史以来、人間は性別、肌の色、社会経済的地位、性的指向などに基づいて他の人間を分類してきました。
社会はこれらの属性に価値を置いていますが、その価値の置き方はやや恣意的であります。私たちはそれを意識しないように努力することはできますが、特権は根深い社会学的な現象であり、すぐに消えることはないでしょう。
「プリティ・プリビレッジ(Pretty Privilege)=可愛いは正義」という言葉は、残念ながら存在しています。「平均的な容姿」とみなされる人は、特にバーのような表面的な場では見落とされがちです。
ゲイ・コミュニティのようなマイノリティのグループでも「カースト制度」が存在していることはよくあります。ゲイ男性の場合、自分の「価値」を評価する一つの基準が、ルックスや魅力なのです。
もしあなたの友人がルックスによってその文化の中で「価値が高い」と見なされた場合、人々はただ彼に引き寄せられ、より敬意を持って彼に接するでしょう。
超イケメンの男性が近くにいると、興奮するものです。その興奮は文字通り化学的なものです。ドーパミンやノルエピネフリンといった快楽をもたらす神経伝達物質が脳の報酬経路に放出され、めまいがするような、エネルギッシュな、幸福感に満ちた気分になります。
友人の周りに群がる人たちがメロメロになるのも当然です。彼の存在そのものが、彼らの脳内化学物質を変えているのです。そこにポップカルチャーやSNSにおける美に対する表面的な価値観が加われば、その魅力はさらに強力なものになります。
とはいえ、たとえばシックスパックの腹筋と完璧な笑顔を持つ男性がカースト上位にいたとしても、それと同じくらい、あるいはそれ以上に多くの価値があることを忘れてはなりません。
人に優しくする、誠実である、良き友人である、そして世界で生産的に生きる方法を見つけるといった特性は、最終的には色あせてしまうルックスよりも、自己価値を維持する上でより重要です。
あなたの友人が『イケメンの特権』に酔いしれて、最終的に嫌な人間にならないよう、十分な自己認識力を備えていることを期待しましょう。もしそうなった場合、友人として彼を監視することがあなたの役目になるかもしれません。
確かに、今は彼にとって人生のピークかもしれませんが、いずれは現実的に人々と関わる方法を学ばなければならなくなるでしょう。グラマーな女性にも賞味期限があるように。
最後に読者のみなさんは『イケメンの特権』に関してどう考えているのか尋ねてみる。
※参考記事:QUEERTY
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(冨田格)
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