ゲイのフィットネスのプロに聞く「筋トレを怠けずに続ける意欲を保つ方法」
筋トレに励むゲイ・バイ男性にとって、最大の難関は「モチベーションを持続させること」。どうすれば怠け心に打ち勝つことができるのか、ゲイのフィットネスのプロ5人がアドバイスをしてくれた。
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目次
楽に流れやすい気持ちに打ち克つための方法
最近はノンケ男性の筋トレ志向が高まる一方だが、ゲイ・バイ男性はもっと以前から筋トレが日常となっていた人は多い。
結婚して子供ができ男から父へと変わるノンケと違い、ゲイは何歳になっても恋愛市場の現役。魅力的であり続けるためには、ジム通いは欠かすことができないからだ。
とはいえ、筋トレのモチベーションを維持し続けるのは簡単なことではない。
中には、自分を追い込み理想の肉体を維持し続けているストイックな人もいる。しかし、「面倒」「だるい」という怠け心との闘いにあっさりと負けてしまうゲイ・バイ男性は少なくないはずだ。
楽に流れやすい気持ちに打ち克つための方法を、米国ゲイのフィットネスのプロ5人が語った。
ケビン・カーネル(モデル)
19歳のとき、社会に出たばかりの私は、自分が何者になりたいのかを見極めようとしていました。そのためには自分を愛し、受け入れる方法を見つける必要があったのです。
そこで、私は目標を設定しました。心身の健康を優先させ、自分の内側から変えていくことを始めました。フィットネスは、自分にはもっと価値があるのだという自信を実感させてくれました。
私のフィットネスに対する考え方は、現実的な目標に基づいています。数字や寸法、他の人からどう見えているかは考えません。
重要なのは、自分がどう考えるかです。自分の体をどのような状態にしたいのか、そこだけに焦点をあてます。
そうすると、より効果的に鍛えられる新しい方法を見つけることに意識が向かいます。いろいろなことを試してみたり、質問したり、アドバイスを求めたりして自分を追い込むことを楽しめるようになることがモチベーションを持続させる力になりました。
デイブ・コースト(TheHealthyCamper創設者)
カミングアウトした後、パーソナルトレーナーを雇うことを決めた。体を大きくしたかったからだ。
半年で40ポンドも増量し200ポンド目前になった時、ようやく気づいた。ゲイは弱いと思われるのが嫌で、そのことが頭によぎらないようにするために体を大きくしていたのだと。
それ以来、私が常に心がけているのは、強くなるために体を鍛え、柔軟性を高め、屋外で過ごす時間を増やすこと。筋トレだけに固執するのではなく、ハイキングやランニング、ヨガも大好きになった。
「完璧な」体を手に入れることはできないかもしれないが、自分の健康を肌の色艶で実感できるようになったことに感謝している。
ジャレッド・キース・リー(インストラクター)
私は生まれつき小柄で、気になる男性にほとんど相手にされませんでした。ワークアウトをして筋肉をつけるようになってからも、それ以前からの悩みが解決しないことに気づきました。
クライアントには、「体に求める変化は二の次で、態度に現れる変化が重要です」とアドバイスしています。私たちは、自分の内面との関係に焦点を当てる必要があるのです。
幸せである状態は、魔法のように瞬間的に到達するものではありません。幸せを求めるならば、惰性ではなく、毎日意識的にジムに行くという決断しなければならないのです。
コディ・リグスビー(インストラクター)
SNSで目にする理想的な肉体の画像と、自分の現状を比較することについついとらわれてしまいます。
インスタグラムの画像は、照明を工夫し完璧なアングルで撮影したものなのだと、自分に言い聞かせています。また、AIを使った高度な画像加工アプリを使っている可能性だってあります。
SNSの理想的肉体画像に固執しすぎると、期待するほど成果が表れないことからモチベーションが下がってしまいます。
それよりも、グループフィットネス、ヨガ、競技スポーツなど、あらゆることを試してみて、自分が好きなものを見つけましょう。好きでなければ、嫌々やるか、もしくはまったくやらないのですから。
マティ・マジャコモ(インストラクター)
私たちが比較するのは、雑誌の表紙やSNSにアップされた理想の肉体ではありません。自分自身で肉体的なピークに達したと感じた昔の写真と比較するべきです。
自分の体のゴールを定め、それ以上を達成するためにベストを尽くしましょう。自分ではない誰かにはなれないのですから。
「完璧」を求めるのは不可能です。どんなに頑張っても完璧に近づけないと、努力する気持ちが磨耗します。
それよりも、健康的な生活を送れているかどうかに集中するほうがいいでしょう。
さて、ジム通いをしている読者のみなさんは、モチベーションが低下することはないだろうか? アンケートで尋ねてみよう。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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