【同性婚夫夫の悩み】最悪な義父の金の無心に夫が応えようとしている
恋愛と違い、結婚は2人だけでの問題ではなく双方の家族が関わってくる。同性婚したあるカップルの話。パートナーの父はゲイに理解がなく最悪の人物だったが、年老いて金に困りパートナーに金の無心をしてきた。その無心に応えようとするパートナーに戸惑うゲイ男性の相談を紹介する。
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私たちを否定し続けてきた義父
結婚・家族セラピストの資格を持つジェイク・マイヤーズが担当する、米国のゲイ・メディア『QUEERTY』の人生相談コラムに、ゲイ男性マイケルさん(仮名)が送った相談。
「ハイ、ジェイク。
私の義父は同性愛嫌悪者で、彼の息子である私の夫をずっと汚物のように扱ってきました。
義父は、夫が子供の頃から辛く当たってきたそうです。さらに夫がカミングアウトした後は、6年間も口をきかなかったのです。
時間をかけて仲直りましたが、義父は私たちの結婚生活から性的少数者全般まで、無礼で中傷的な発言をし続けました。今日に至るまで、一緒の部屋にいても義父は私にほとんど話そうとしません。
そんな義父も70代半ばになりました。彼は貯蓄もろくにしていなかったので、金銭面で苦労しています。
最近、義父は私たちに生活費の一部を援助してほしいとメールを送ってきました。家賃は上がるし、携帯電話やガソリン代、食料品などの支払いにも困っているようです。
まだ結論は出ていませんが夫は義父にいくらか金を渡したいと思っているようです。もしかすると毎月の小遣いを渡すつもりかもしれません。
この20年間、私たちに酷い事をしてきた男のために共有の財産を使いたくないと、私は強く感じています。どう対処すればいいでしょうか?」
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個人の境界線を尊重してもらうこと
こんにちは、マイケル。
「家族は家族」であり、何があろうとも互いに助けられる時には助けるべきだと言う人がいます。たとえ相手が本当にそれに値しないとしても。
一般論としてなら構わないのですが、これは誰にでも当てはまるとは限りません。
あなたやご主人に酷い態度をとっている人を支えたくない、というあなたの気持ちは至極もっともに思えます。
あなたの尊厳を傷つけたり無視することで、義父はあなたという人間を認めていないと伝えています。自分を尊重し認めてくれない人を助けようと、なぜ思う必要があるのでしょうか?
実際、あなたが心から納得していないにもかかわらず彼の要求に応じることは、自分を裏切る行為です。
結果的に、あなたの自己価値を下げているとさえ言えるかもしれません。なぜなら、自分に対する仕打ちを続けても構わないというメッセージを送ることになりかねないからです。
大人は、自分のお金をどのように管理するのかを自分で決められます。どう使うか、どう与えるか(あるいは与えないか)は、法律で定められていません。今回の場合は、あなたとご主人で決めることです。
するべきプロセスの第一歩は、今の状況に対するあなたの気持ちを正直に、心を込めてご主人と話し合うことです。あなたという人間を激しく否定する人をたすけることは、精神的に良いことではないことを理解してもらいましょう。
次に、もしお2人の財産を別々に管理しているのであれば、ご主人がご自分のお金で援助するのはまったく構わないと伝えましょう。
結局のところあなたとご主人は同一人物ではないので、ご主人があなたと異なる決断をする権利は否定しないことです。
目指すべきゴールは、あなたの考えを同調させることではなく、あなた個人の境界線をご主人に尊重してもらうことでしょう。
結局のところ、軽蔑したり無視し続けてきた人が突然たすけを求めて来るのは、不愉快に感じて当然です。とはいえ、あなたの目標は、ご主人の決断を妨げることなく自分にとって最善の決断を下すことです。
折り合いがよくないパートナー家族がたすけを求めてきたら、あなたならどうする? 読者のみなさんにアンケートで尋ねてみよう。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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