鹿賀丈史 × 市村正親、ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』再び

差別や偏見を明るく笑い飛ばすことで感動を呼ぶ、ゲイカップルが主役の傑作ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』が、2022年3月、東京・日生劇場に帰ってくる。

鹿賀丈史が演じるのは、南仏サントロペのゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のオーナーのジョルジュ。そして市村正親は、看板スターの“ザザ”ことアルバン。

オネエ言葉が日常の2人が、訳あってオネエを隠さないといけなくなることが笑いを生みだしていく。

■鹿賀丈史 × 市村正親、ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』再び

「ラ・カージュ・オ・フォール」は、1973年にフランスで初演となった舞台。大きな話題を呼び映画化、日本では「Mr.レディ Mr.マダム」のタイトルで公開。映画も大ヒットしてパート3まで制作された。

映画版はのちにハリウッドで「バードケージ」のタイトルでリメイクされた。

舞台は、ブロードウェーでミュージカルとなって生まれ変わり、これも大ヒット。日本では1985年、青井陽治演出、リンダ・ヘイバーマン振付で近藤正臣のザザ、岡田真澄のジョルジュのカップルで初演。

その8年後の1993年から、ザザ役は市村正親の当たり役のひとつとして上演を重ねてきた。

そして2008年からはジョルジュ役に市村の劇団四季時代からの盟友・鹿賀丈史を迎え、「ラ・カージュ」史上最高のコンビとして、2008年、2012年、2015年、2018年公演とも、初日から千穐楽まで連日のスタンディングオベーションという大成功を収め、今なおその人気は衰えを見せない。

来る2022年3月8日(火)~3月30日(水)に、東京・日生劇場で『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』が上演される。

■『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』の物語

南仏サントロペのゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のオーナーのジョルジュ(鹿賀丈史)と、看板スターの“ザザ”ことアルバン(市村正親)は20年間同棲し、事実上の夫婦として生活してきた。

アルバンはこのところふさぎこんでいて、ショーの出番に遅れることもしばしば。愚痴をこぼすアルバンとそのご機嫌をとるジョルジュ、いわばふたりは倦怠期なのだ。

ジョルジュには、24年前の過ち(?)から生まれた最愛の息子ジャン・ミッシェル(内海啓貴)がいるが、アルバンが母親代わりとなって手塩にかけて育ててきた。

そんなある日、ジャン・ミッシェルが突然結婚を宣言。その結婚相手が、よりにもよってゲイクラブを厳しく取り締まるべきだと主張する政治家ダンドン議員夫妻(今井清隆&森公美子)の娘アンヌ(小南満佑子)で、家族揃って挨拶に来ることになったので、さあ一大事!

ジャン・ミッシェルはジョルジュに、一晩だけマトモな家族に見えるよう取り繕ってくれるよう懇願し、そのうえ、ずっと会っていない実の母親を呼んで欲しいと頼みこむ。

それを聞いたアルバンは深く傷つくが、ジョルジュの説得によりジャン・ミッシェルの頼みを受け入れ、叔父として同席するために慣れない“男装”の訓練をするハメに。

ところが、実の母親が急きょ来られなくなってしまい自体はさらに複雑に。アルバンはついに、女装して母親としてダンドン一家と対面することを決意、馴染みのジャクリーヌ(香寿たつき)の店での食事会はひとまず大成功に終わるはずだったのだが…。

夫婦のように暮らすゲイカップルの子育て、50年前に書かれたとは思えない設定と、50年前らしい偏見が生み出すコミカルな面白さ。令和の今見ても色褪せないミュージカル。未体験の人は、ぜひこの機会に。

12月12日(日) 23:59まで「カンフェティ」で「公演オリジナルグッズ付チケット」発売中だ。

カンフェティ:http://confetti-web.com/lacage2022/

作品公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/lacage2022/

『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』

公演期間:2022年3月8日(火)~3月30日(水)
会場:日生劇場
所在地:東京都東京都千代田区有楽町1-1-1
出演:鹿賀丈史 / 市村正親 / 内海啓貴 / 小南満佑子 / 真島茂樹 / 香寿たつき / 今井清隆 / 森公美子 ほか
スタッフ:(作詞・作曲) ジェリー・ハーマン / (脚本) ハーヴェイ・ファイアスタイン / (原作) ジャン・ポワレ / (翻訳) 丹野郁弓 / (訳詞) 岩谷時子、滝弘太郎、青井陽治 / (演出) 山田和也 / (オリジナル振付) スコット・サーモン

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