立ってする?それとも座る?男の洋式便器での小便問題を国際的に調査した
洋式便器で小便をする時、立ってするのか、それとも座ってするのか、男にとってこれは実に大きな問題。世界13カ国での世論調査によって、立ち派と座り派の実態が明らかになった。
ドイツで立ち小便は反社会的行為!?
今年初め、英国の大手新聞「ガーディアン(Guardian)」紙に興味深い記事が掲載された。
記事によると、ドイツでは、座って小便をする男性を指す「Sitzpinkler(シッツピンクラー)」という俗語がある。この言葉には、女々しさを連想させる少しネガティブな意味合いが含まれるのだが、実はドイツでは男性に座り小便するることを推奨する傾向があるようだ。
この問題は、ドイツのある大家さんが、大理石の床が「スプラッシュバック(小便の飛び散り)」で傷ついたとして、借主を裁判に訴えたことで注目された。
なお、ドイツのトイレでは、男性に座って小便をするよう指示する看板がよく見られ、立って排尿することは反社会的行為とみなされることが多いそうだ。
この記事に注目した英国の著名な調査会社「YouGov」が男の洋式便器での小便事情を調査。今年の3月から4月にかけて、欧米13カ国の男性7,000人を対象に、小便のみ排泄する場合の習慣について尋ねた。
国別で見る座り小便派の割合
座り派がもっとも多かったのは、やはりドイツだった。「いつも座る」と答えた男性は40%、「ほとんどの場合」と答えた男性は22%。残り28%は「時々」または「ほとんど」と答え、「座ったことがない」人は10%だった。
スウェーデンとデンマークがドイツに続き、座り派の割合が最も多かった。それに続くのはカナダで、16%が「いつも座っている」19%が「ほとんどの場合」と答え、21%は「座ったことがない」と答えた。
アメリカは13カ国のリストの半分くらいに位置しており、「いつも座っている」が10%「ほとんど座っている」が13%で、31%の男性は「座ったことがない」と回答した。
最も立つ派が多い国はメキシコで、36%が「座ったことがない」と答え、「いつも座っている」と答えたのはわずか6%だった。
この調査では、年齢層による違いも顕著だった。
ドイツでは55歳以上の男性の50%近くが、「いつも座っている」と答えた。しかし、アメリカではこの傾向は逆転し、年配男性の35%が「座ったことがない」と答えたのに対し、若い層で「座ったことがない」人は21%にとどまった。
日本の男性に尋ねる洋式便器の小便事情
「立ち小便」も「座り小便」も、体に与える影響はほとんど差がないと言われている。とはいえ、洋式便器での立ち小便は、便器および周囲を飛び跳ねで汚してしまうリスクが非常に高い。
また前立腺肥大の男性は、座り小便の方が残尿垂れ流しを回避できるので、自覚のある人は座り小便を心がける方がいいかもしれない。
では、日本の男性の「洋式便器での小便事情」はどうなのだろうか? ジオ倶楽部の公式ツイッターにアンケート・フォームを用意したので、ぜひご回答いただきたい。
アンケートの結果はあらためて記事にして公開する予定だ。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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